Garmin(ガーミン)の時計・ランニングウォッチの人気やオススメは?選び方を解説してみた

ランナーやトライアスリートに必要不可欠なギアの1つが、ランニング用の時計(ランニングウォッチ)です。

なぜなら、どんな目的でランニングをするにしても(スイムやバイクを含めて)、数値計測が重要だからです。

フルマラソンなどのレースで記録を更新する、ダイエットする、ウルトラマラソンを完走する、どんな目的であれ、トレーニング中、そして日々の数値管理が成果に結びつきます。

ただ、私たちランナーにとって厄介なのは、実に様々な時計、ランニングウォッチ・GPSウォッチが出回っている状況で、一体どの時計、ランニングウォッチ・GPSウォッチを選べば良いのかが非常に分かりにくくなっていることです。

ランニングウォッチ・GPSウォッチのおすすめを徹底比較【最新版】の中だけでも4社のメーカー、25種類もの時計を紹介しています。市場にはまだまだ沢山のランニングウォッチがあります。

その数は、今後益々増えていくでしょう。

そこで、今回は数ある時計、ランニングウォッチ・GPSウォッチメーカーの中で、Garmin(ガーミン)社の時計に焦点を当てて、人気・オススメのモデルはどれなのか?選び方と一緒に解説していきます。

Garminのランニングウォッチの購入、活用を考えている方であれば、きっとあなたにピッタリのものが見つかるはずです。

Garmin(ガーミン)の時計・ランニングウォッチ

ガーミンは1989年に生まれた、ナビゲーションおよび通信デバイスを作る会社ではありますが、2003年にGPS機能搭載の時計を世界で初めて発売したことでも有名です。

実売金額ベースではウェアラブルブランドの中で、日本一のシェアを誇っています。日本のランナーの中で、最も使用されているのがGarminのデバイスです。

他のメーカーとの違いは、ランニングの目標達成に対する機能が充実していることです。

どこまで活用するかは別にしても、Garminのランニングウォッチを活用することで、ランニングに関する様々なデータが表示されます。

Garminが展開するデバイスそのものは沢山ありますが、今回は特にランナーが使用するタイプの時計を目的・レベル別に紹介していきます。

初心者〜フルマラソンの完走用の時計・人気のランニングウォッチ

ランニングを始めて、フルマラソンの完走を目指すフェーズにいる方向けにオススメのランニングウォッチはForeAthlete235Jです。

光学心拍計対応(胸部の心拍ベルト無しで、手首で脈拍が計測できる)で、フルマラソン完走に必要な機能は全て揃っています。

ガーミンの中で最も人気のモデルでもあり、失敗のない買い物をしたい場合にオススメです。

ランニングフォームを数値化してくれるランニングダイナミクス機能(ランニング中の身体の上下動や接地時間など)が無いため、まずは心拍数やペースを見ながら走りたいランナーは選択すると良いでしょう。

記録も大事だけど、フルマラソンを楽しみながら走りたい!というランナーであれば、ForeAthlete235Jがオススメです。

関連記事:GARMIN(ガーミン)ForeAthlete 235Jを前作、他社製品と比較してみた!

ミュージック機能付き時計・ランニングウォッチ

「ランニング中の音楽は外せない!」というランナーにはForeAthlete 645がオススメ。ガーミンの中では、唯一ミュージック機能が搭載したランニングウォッチです。

※ミュージック機能の付いたForeAthlete 645 Musicとミュージック機能のないForeAthlete 645があるので、ご注意下さい。

ランニングウォッチとワイヤレスイヤホンをBluetoothで繋ぎ、音楽を聞きながら走ることができます。

ランニングウォッチ内に最大500曲の音楽を格納可能、GPSを取得しながら最大5時間使用可能となっています。

ランニングのパフォーマンスアップには欠かせない、ペースや心拍数はもちろん、最大酸素摂取量、乳酸性作業閾値(LT値)の予測値、ランニング中の上下動や接地時間が計測可能なので、上級者でも活用することができます。

普段使いもできるシンプルなデザイン、かつ軽量(42.2g)というスペックから、女性に人気の高い時計です。

参考記事:Garminの新型ランニングウオッチForeAthlete645 Musicのの機能を総まとめ

レースでの記録向上のための時計・人気ランニングウォッチ

フルマラソンやその他の距離レース(5km、10km、ハーフマラソンなど)で自己記録を目指したいランナーにはForeAthlete935がオススメです。現時点でガーミンのランニングウォッチの中で最もスペックの高いモデル。

GPSウォッチ全体の中で、最も豊富なデータを取ることができます。ペースや心拍数はもちろん、最大酸素摂取量、乳酸性作業閾値(LT値)の予測値、ランニング中の上下動や接地時間まで。

ランニングパフォーマンスの向上を目指す場合、①最大酸素摂取量②乳酸性作業閾値③ランニングエコノミーという3つの要素を高める必要があります。

これら3つの要素を高めるためには、当然のことながら、3つに関する数値を把握しておく必要があります。専門施設で計測し続けるのはハードルが高いため、日々ランニングウォッチを通じてモニタリングできるデバイスを持っておくと良いでしょう。

ランニングのパフォーマンスアップに必要な「機能」という点では、ForeAthlete735XTJでも十分です。ForeAthlete935と同じく最大酸素摂取量、乳酸性作業閾値(LT値)の予測値、ランニング中の上下動や接地時間の計測ができます。

ただし、ForeAthlete 735XTJは気圧高度計機能が搭載されているデバイスではないので、ランニングパワーの計測に735XTJは対応できないことになります。

より効率よくランニングパフォーマンスを上げたいランナーはForeAthlete935がオススメです。

関連記事:GARMIN(ガーミン)ForeAthlete935についてまとめてみた!

ランナーズNEXTが最もオススメするGPSウォッチとしても、ForeAthlete935を紹介しています。

参考記事:ランナーズNEXTが今最もオススメするGPSウォッチGarmin ForeAthlete 935

ウルトラマラソンなど長距離用の時計・人気ランニングウォッチ

フルマラソン以上の距離を走るウルトラマラソンでは、GPSを取得した状態でどれくらいバッテリーが持つのか?が重要なポイントです。

多くのランナーの中では、ウルトラマラソンの完走=100kmの完走が1つの基準となります。なので、14時間は確実にバッテリーが持つものを選びたいところです。

となると、GPS1秒取得で最大21時間のバッテリー容量のある、ForeAthlete935を利用するのが得策でしょう。fenix5も同様の機能、バッテリー容量がありますが、デバイスの重量が気になる人は935を選びたいところです。

ForeAthlete735XTJはGPS1秒取得で最大14時間のバッテリー容量なので、11時間台で戻ってこれるランナーであれば、問題ないでしょう。

※ランニングウォッチの設定次第で、バッテリーの持続時間は変わってきます。

トレイルランニング用の時計・人気ランニングウォッチ

トレイルを中心に走る方であれば、fenix5シリーズがオススメです。fenix5とForeAthlete935の機能は同じです。トレイルでも軽量のランニングウォッチを使用したいのであればForeAthlete935ですが、トレイルでは転倒することもありますし、岩に時計をぶつけることもあります。

なので、時計が頑丈なfenix5シリーズを選びたいところです。

fenix5sはGPS1秒取得で最大12時間、fenix5で21時間、fenix5xで20時間です。走力やコースの難易度にもよりますがトレイルのショート〜ミドル60km前後までであればfenix5s、ミドル〜ロング(100km前後)を中心に走りたいならfenix5、山の地形図やルートの詳細を確認しながら山に入りたい人はfenix5xを選ぶといいでしょう。

ちなみに、fenix5sにもfenix5にもナビゲーション機能は付いています。

全てのモデルに共通して言えるのは、ウルトラトラックモードはかなり精度が低い(精度が低いというよりも、例えば1分間の間で、来た道を折り返して走ったとすると、実際の走行距離よりも短く判定されてしまいます)ので、バッテリーはGPS1秒取得を基準に考えたほうがベターです。

関連記事:GARMIN(ガーミン)fenix5 徹底解剖〜スペックの違いから選び方まで〜

コスト感重視の時計・人気ランニングウォッチ

GPSウォッチを購入する判断材料の一つに「価格」があります。もちろん、いくらだから高い、いくらだから安いという絶対基準はありません。

ですが、他のモデルと比較して、安く購入できるのがForeAthlete 35Jです。

ディスプレイは白黒タイプ(カラーディスプレイ対応ではない)ですが、ウォッチ内で脈拍を感知できる光学心拍計を搭載している時計です。GPSウォッチは3万円以上するものが多いですが、ForeAthlete 35Jは22,963円(税別)となっています。

ガーミンのGPSウォッチの中で人気No.2(No.1はForeAthlete 235J)のモデルになっています。

価格は抑えたいけど、手軽に心拍数を管理しながらトレーニングをしたいというランナーにはおすすめです。

心拍管理の精度を上げながら時計の価格は抑えたい時に人気のモデル

時計内に搭載されたセンサーで、ランニング中の心拍数を予測する光学心拍計は手軽に心拍トレーニングを実施できます。

ですが一方で、特にインターバルトレーニングなどのいわゆる高強度トレーニングでは心拍数を正確に計測できません。

ガーミン以外の光学心拍計でも同じですが、心臓から遠い手首で計測しているため、急激な心拍数の変化に対応できません。なので、トレーニング中の心拍数を高い精度で計測する場合は、心拍ベルトを装着して計測しなければなわないわけです。

Garmin ForeAthlete 230Jは光学心拍計対応モデルではありませんが、価格が現時点で18,334円(税別)と前述のForeAthlete 35Jよりも安い価格で購入可能です。

※ただし、心拍ベルトを購入した場合はハートレートセンサー HRM4-Runの場合、12,000円(税別)かかります。

日常生活の心拍数を計測することはできないため、トレーニング時に限定して、精度の高い心拍数を管理したい場合に活用すると良いでしょう。

まとめ

ここまでGarmin(ガーミン)が展開する時計・ランニングウォッチの中で、目的・レベル別におすすめを紹介してきました。

仮にもし、あなたが現状で「まずはフルマラソンの完走を目指す」ところにいたとしても、数ヶ月後、数年後はきっとランナーとして成長しているはずです。

なので、ランニングウォッチを選ぶ際には、「あなたの成長分の余白」も踏まえて選ぶと良いでしょう。

仮に、今何らかのランニングウォッチの購入を検討しているのであれば、現状の目的・レベルと合わせて、1年後、2年後にどんな成長をしていたのか?を描きながら検討してみて下さい。

ただし、スマートフォンなどと一緒で、長年使っていると徐々に電池の消耗が早くなったり、光学心拍計の機能が落ちてきたりということが起こってきます。

なので、2〜3年を目安に活用していくと良いのではないか?と思っています。

ランナーズNEXTではランニングウォッチを中心に展開する、オンラインショップを運営しています。厳選したおすすめ商品のみを展開していますので、ぜひ一度ご覧ください。