マラソンレースで活躍!補給で使えるエナジージェル比較まとめ

フルマラソン以上の距離を走るランナーにとって、「エネルギー補給」はレースのパフォーマンスを左右する重要なポイントです。

日本のマラソンレースでは、エイドステーションにおにぎりやバナナ、パン、チョコレートなどの補給物が用意されていることが多い一方で、海外のレースにはエナジージェル以外、基本的にはありません。※トレイルレースなどを除く。

それだけ日本はある意味恵まれているわけですが、自分のタイミングでエネルギーを補給するためには「エナジージェル」の存在が必要不可欠です。

固形物を摂取するよりも消化吸収に負担がかからないジェルを活用したほうが、身体にかかる負担は少なくて済みます。

ですが、日本で市販されているエネジージェルは多数存在し、正直どれを選ぶのがベストなのか悩ましくもあります。

そこで、今回日本で市販されている主なエナジージェルを、

味、重量、飲みやすさ、コスト感、カロリー数、エネルギー効率で比較しました。

※メーカーによっては、購入金額にバラつきあり。

これからご紹介するエネジージェルは、全て実際に試飲し、エネルギー計算、含有成分を打ち出し比較しました。

マラソンレースに携帯する、一品選びにお役立て下さい。

関連記事:【マラソンのエネルギー補給】エナジージェルはどう選ぶ?

ウィンゾーン(日本新薬)

2018年の5月16日にウィンゾーン(WINZONE)のエナジージェルがリニューアル。

製薬会社から生まれたエネジージェルで、味(パイナップル風味、マスカット風味、オレンジ風味)、飲みやすさ、機能性を兼ね揃えています。

他のものに比べてコストは高めですが、軽さ、飲みやすさ、高いエネルギー効率、含有成分(足の痙攣対策に有効なマグネシウムやランニング中の脂肪の活用を促すヒドロキシクエン酸なども入っている)が充実していることから、味と成分を兼ね揃えたオススメの一品です。

味・・・★★★★★(美味しい。水と一緒に摂取するとより美味しい)

重量・・・★★★★★(非常に軽い:40g)

飲みやすさ・・・★★★★★(水無しでもOK。飲みやすい。液状)

コスト感・・・★(270円)

カロリー数・・・115kcal

エネルギー効率・・・★★★★★(2.875kcal/g)

アスリチューン(隼)

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3種のジェルを展開するアスリチューンシリーズの中で、レース中の補給として活用するエナジージェルは黒。グレープ味で水無しで補給できるのが嬉しい一品です。味の好みには個人差がありますが、このアスリチューンは万人が美味しいと感じるであろう味で、かつ食べやすい!

ナトリウム61.1mg、マグネシウムも25mg配合ということで、レース中に必要なエネルギーとミネラルを同時に摂取できます。

味・・・★★★★★(美味しい。水無しで充分食べられる)

重量・・・★★★★(軽め:47g)

飲みやすさ・・・★★★★★(水無しで充分食べられる。ゼリー状)

コスト感・・・★★★(240円)

カロリー数・・・105kcal

エネルギー効率・・・★★★(2.2kcal/g)

メダリスト エナジージェル(アリスト)

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クエン酸、アミノ酸サプリで有名なアリストから、プロウルトラマラソンランナー監修のもと発売されたエナジージェル。

長年の信頼とコンテンツが売り。グレープフルーツ味とりんご味がある。
※2017年にぶどう味が誕生(106kcal)

総合的にバランスが取れている商品なので、おすすめ。美味しく摂取できるのでありがたい。

味・・・★★★★(飲みやすい。水無しでも可)

重量・・・★★★★(軽め:45g)

飲みやすさ・・・★★★★(水無しでも飲みやすい。水と一緒のほうがベター。ゼリー状)

コスト感・・・★★(250円)

カロリー数・・・107kcal

エネルギー効率・・・★★★★(2.4kcal/g)

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マグオン エナジージェル(シーオス)

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マグネシウムとエネルギーが同時に摂取できるサプリメント。グレープフルーツ味と梅味、りんご味の3種類からスタートし、今ではレモン味、ラフランス味、ピンクグレープフルーツ味と6種の味を揃えています。
特にレモンフレーバーにはカフェインが入っているので、レース終盤に使うのがおすすめ。

味・・・★★★★(爽やか風味で飲みやすい)

重量・・・★★★★★(非常に軽い:41g)

飲みやすさ・・・★★★★(おいしく飲みやすい。液状)

コスト感・・・★(280円)

カロリー数・・・120kcal

エネルギー効率・・・★★★★★(2.9kcal/g)

ザバス ピットインエナジージェル(明治)

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スポーツサプリメント業界では有名人のザバスシリーズ。エネジージェルは栄養ドリンク風味、梅味、ピーチ味がある。

コンパクトでキャップ付きなのが売り。

味・・・★★★(飲みやすい。水と一緒に流し込むタイプ)

重量・・・★★★(重くなく軽くもなく:69g)

飲みやすさ・・・★★★(水と一緒なら美味しく飲める。水なしでは濃い)

コスト感・・・★★★★★(200円)

カロリー数・・・170kcal

エネルギー効率・・・★★★★(2.5kcal/g)

Shotz(ショッツ・ジャパン)

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国内マラソンレースにおいても、多くのランナーが愛用するアイテム。コンパクトさが売り。

味・・・★★(非常に甘い)

重量・・・★★★★(軽い:45g)

飲みやすさ・・・★(非常に甘いので、合う合わないが分かれる)

コスト感・・・★★(252円)

カロリー数・・・117kcal

エネルギー効率・・・★★★★(2.6kcal/g)

Power Bar(パワースポーツHG)

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前述のShotzと同じく、国内マラソンレースにおいても、多くのランナーが愛用するアイテム。海外レースでもエイドステーションに置かれていることが多い。コンパクトさが売り。

味・・・★★(非常に甘い)

重量・・・★★★★★(非常に軽い:41g)

飲みやすさ・・・★(非常に甘いので、合う合わないが分かれる)

コスト感・・・★(270円)

カロリー数・・・120kcal

エネルギー効率・・・★★★★★(2.9kcal/g)

ハニースティンガー

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アメリカで生まれた天然はちみつを主要成分とした、体にやさしいピュアナチュラルエナジージェル。計8種類の味が楽しめます。

エナジージェル1つあたりの重さが34gと非常に軽く、携帯のしやすさではピカイチの一品。エネルギー効率においても優れます。

味・・・★★★(はちみつ好きなら美味しく摂取できる)

重量・・・★★★★★(非常に軽い:34g)

飲みやすさ・・・★★★(ジェル単体だと濃いが、水と一緒になら無理なく飲める)

コスト感・・・★★(250円)

カロリー数・・・100kcal

エネルギー効率・・・★★★★★(2.9kcal/g)

HONEY STINGERハニースティンガーエナジージェルおためし8味セット 【補給食説明書付】
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粉飴ジェル(H+Bライフサイエンス)

粉飴をベースに、コストパフォマンスと飲みやすさを追求したエネジージェル。

全体的に★が多くなる結果となりました。日本人には合うエナジージェルではないでしょうか。

ソフトフラスクなどにまとめて移し替えておくと、補給がより楽になります。

20gタイプと40gタイプの2種類がありますが、下記は40gタイプのものを記載しています。

味・・・★★★(甘さ控えめで、スッキリ飲める)

重量・・・★★★★★(非常に軽い:40g)

飲みやすさ・・・★★★★★(水なしで、そのまま飲める飲みやすさ)

コスト感・・・★★★★★(99円)
※10本セットで購入した際の1本あたりの価格。単体での購入はできないようです。

カロリー数・・・100kcal

エネルギー効率・・・★★★★(2.5kcal/g)

ニンジャエナジー(ファーメントワークス)

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米と米麹を使用したエナジージェルサプリメント。

エネジージェルは一般的に、カロリー数に注目しがちですが、ニンジャエネジーの場合はビタミン、ミネラル、BCAAを含んだ各種アミノ酸まで含まれています。

エネルギー補給のみならず、ビタミンやミネラル、アミノ酸を同時に摂取したいというランナーにおすすめです。

合成添加物が含まれておらず、全て天然の栄養素で手間暇をかけている分、コストはかかりますが、身体に入れるものにこだわりたい方向けのサプリメントです。ただし、味が特徴的なので、一度試してから使うようにしたほうが良いです。

プレーン味、レモン味、梅味の3種類があり、それぞれの味で重量、コスト感、カロリーも違うので、下記を参考にしてみて下さい。

味・・・★(甘酒のような味が特徴的なので、合う合わないがハッキリ分かれそう)

重量・・・★★★(重くもなく軽くもなく:60g)
※味によって重量の違いあり。レモン味67g。梅味64g。

飲みやすさ・・・★★★★★(液体なので、水分補給感覚で摂取できる)

コスト感・・・★(450円)
※レモン味、梅味は480円。

カロリー数・・・107kcal
※味によってカロリー数に違いあり。レモン味109g。梅味111.9g。

エネルギー効率・・・★★★(1.78kcal/g)
※レモン味は1.63kcal/g、梅味は1.75kcal/g。

NINJA ENERGY【ニンジャエナジー】レモン果汁入り 67g 10個入り
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WASP SPORTS ピューレ(川原商会)

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主にプロスポーツ選手が密かに愛用しているサプリメント。ベスパのアミノ酸サプリが有名。

低GIで腹持ちがいいのが特徴。

味・・・★★★★★(おいしく飲める)

重量・・・★(重い:150g)

飲みやすさ・・・★★★★★(液体状で非常に飲みやすい)

コスト感・・・★(400円)

カロリー数・・・100kcal

エネルギー効率・・・★(0.7kcal/g)

インゼリー(森永製菓)

言わずと知れたエナジージェル界の老舗であり、ランナー以外にも愛飲される逸品。

2018年からウィダインゼリーの名称が「インゼリー」に変更になりました。

味・・・★★★★★ (非常に飲みやすい)

重量・・・★(濃縮されていない分重い:180g)

飲みやすさ・・・★★★★★(万人受けする飲みやすさ)

コスト感・・・★★★★(205円)

カロリー数・・・180kcal

エネルギー効率・・・★(1kcal/g)

アミノバイタル パーフェクトエネルギー(味の素)

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大手味の素から出ているエナジージェル。アミノバイタル(アミノ酸)が有名ですが、エナジージェルも知名度は高い。

味・・・★★★★ (飲みやすい)

重量・・・★(濃縮されていない分重い:130g)

飲みやすさ・・・★★★★★(万人受けする飲みやすさ)

コスト感・・・★★(231円)

カロリー数・・・180kcal

エネルギー効率・・・★★(1.4kcal/g)

まとめ

今回の記事はいかがだったでしょうか?

全てのエナジージェルを実際にランニングしながら摂取した結果を、今回ご紹介させていただきました。

もちろん、摂取した感触(合う・合わない)はそれぞれ異なりますので、最終的にあなたがどのエナジージェルを活用した方がいいかは、実際に摂取してみなければ分かりません。

なので、上記のレビューを参考にしていただきながら、購入を検討してみてください。

ポイントとしては、飲みやすさを優先するか、エネルギー効率を求めて甘さは許容範囲とするか?がエナジージェル選びの焦点となるでしょう。

各社のエナジージェルを比較し活用することで、マラソンレースにおいて最高のパフォーマンスを発揮していただければ幸いです。

今回はエネルギー補給という観点から、エナジージェルを紹介しましたが、マラソンレースではエネルギーの他にも水分やナトリウムの摂取も必要不可欠です。

合わせて、下記の記事もご覧ください。

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