マラソンに「チャレンジ」する事で得られる本当のメリットとは?結果を出すことよりも大切なたった1つのこと。

より良い人生を送るためには「チャレンジ」をすることが必要不可欠です。

ランニングやマラソンだけに限らず、仕事・ビジネスも同じです。

現状維持は物凄く楽かもしれませんが、惰性で日々を過ごしかねません。チャレンジをすることで時にうまくいかないこともあるかもしれませんが、チャレンジをしたという経験によって、自分自身が大きく成長していることを実感できるのではないでしょうか。

では、そもそもチャレンジすることの一番のメリットって何だろうと考えた時に、得られる結果よりも、結果を得るまでのプロセスに物凄く大きなメリットを感じるわけです。

「ランニング」というテーマで2015年を振り返ってみると、この1年間でのチャレンジは「サハラマラソン」と「フルマラソンでサブ3.5を達成する」ことでした。

サハラマラソンにチャレンジする事で気づいた思考の癖

サハラマラソンは完走できたという結果よりも、そこまでに至るプロセスから大きな気付きを得ることができました。

サハラマラソンに出発をするまでの準備、そしてステージレース中のレースマネジメントに関して言うと、本当に自分自身をよく表していたなと。

アフリカの大地を走る(しかも250㎞という距離を)という未知なる体験に、ワクワクすると同時に、本当に完走できるのか?途中でリタイアしてしまったらどうしようか?といった不安も伴いながら、準備をしていくわけです。

ある人は、まあなんとかなるだろう!とあまり準備をせずに、勢いで参加する人もいるでしょうし、できる限りの情報収集と装備でチャレンジする人もいるでしょう。

普段から、「何とかなるさ!」と思っている人は、そういった準備(?)をするでしょうし、普段から慎重な人はサハラマラソンの準備も慎重になることでしょう。

また、サハラマラソンをどう走るか?によっても準備の仕方は変わってきます。

ステージレース中の日々の快適さよりも、背負う荷物の重量を最大限に軽量化を図る人もいれば、できるだけ快適に生活する方を優先して、食料や生活用品を充実させる人もいます。

私の場合、レースに関してはただただ完走ができればいい、という思考が一番強かった。荷物の準備に関しては「レース中に最大限のパフォーマンスを出す」ことが最も重視したポイントだったなと、振り返ってみるとそう思います。

なので、装備品のクオリティに関して言うと結構高かった気がします。

例えば、いかにシューズの中に砂が入らないようにするか=足にマメを作らない、爪のトラブルを起こさないようにするかを考え抜き、オーダーメイドのインソールを作ったもらったり、砂がランニングシューズに入ってこないようにするためのゲーター(※1)と呼ばれるカバーを、シューズに縫い付け、釘を打ったりもしました。

結果的に爪のトラブルはなく、レース後半にマメを2つ作ってしまいましたが、恐らくダメージは少ないほうだと思います。

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※1 ランニングシューズの上からゲーターを着用。接着剤+縫い付け+釘で固定。

インソールはU2株式会社さんから合計6本のインソールを提供していただき、ステージ毎に常に新しいインソールを履いてレースに臨めるようにも配慮していただきました(非常に贅沢な使い方です)。

7日間のレースマネジメントに関して言うと、良くも悪くも自分自身の性格が露骨に現れてしまいました。

7日間のレースを完走するために、始めはできる限り体力をセーブしながら走り(歩き)、後半で余裕があれば頑張ろうとする人、1日1日を全力で走ろうとする人、とにかく制限時間内にゴールできればいい!という人など、色んな思考を持って参加する人がいると思います。

日常生活(特に仕事)でも、失敗を恐れずガンガン前に進んでいける人もいれば、失敗のリスクを最小限に抑えつつ上手く事を運ぼうとする人もいるはずです。もちろん、リスクは取らないという人もいるでしょう。

どれが良い・悪いというわけではなくて、チャレンジする事を通じて自分の思考に気付くことが大切です。

サブ3.5にチャレンジする事で気づいた思考の癖

準備に対する思考はサハラマラソンだけでなく、日常のマラソンの練習においても同じような思考をしていることに気が付きます。

例えば、3ヶ月でフルマラソン、サブ3.5を達成しようという目標設定をし、実際に練習をしていく中で、練習の中身に関しては物凄く考えますし、実際にどんなアイテムを使って走ろうかといったパフォーマンスを引き出すためのアイデアはトコトン考え抜きます。

ですが、日頃の食事や身体のケアに関しては、練習の中身ほど真剣に考えることができていません。

全てを自分で管理することの難しさも痛感しています。

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サブ3.5を達成するという目標に関しても、実際の成果よりもそこに至るまでのプロセスが重要です。

3ヶ月間のプランを作成し、実行に移すわけですが、当然ながら上手く行かない時もあります。

ペース走を思ったタイムで走れなかったり、その日その日でコンディションが上がらずに、自分が思い描いている走りができなかったり、中には途中で怪我をしてしまう人だっているでしょう。

何か自分が思っている通りにいかないことがあったとしても、しっかりとプロセスを管理していれば、どこをどう修正すれば良いのかが明確になります。

練習量が極端に多くなってしまっていないか、長い距離を踏まずにスピード練習ばかりをし過ぎていないか、睡眠があまり取れていないんじゃないか、食事の量や質に問題があるのではないか、などなど。

怪我をしてしまった場合でも、怪我をしてしまった原因さえ分かれば、修正する方法自体は見えてきます。もしかしたら専門家の力を借りることになるかもしれませんが。

怪我をした時にも自分の力でなんとかしようとする人、誰かの力を借りて早期の復帰を目指そうとする人、怪我をしてしまうことで目標達成のためのプランを諦めてしまう人。

ここでも思考のパターンが見えてきます。

自分の内面、思考パターンに気付くことができれば、プロセスの管理もしやすくなるので、マラソンをする上でも、自分の性格をしっかり把握しておくことは大切な要素となります。

まとめ

今回はマラソンにチャレンジをすることで得られる本当のメリットは何か?というテーマでお伝えしましたが、いかがだったでしょうか?

チャレンジをしたことによる結果よりプロセスを大事にし、そして自分の内面・思考の癖に気付くことがプロセスを管理する上でも大事な要素になってきます。

マラソン人口の増加と共に、結果に対してこだわり過ぎているランナーの方も多くいらっしゃいます。

結果にこだわることがいけないわけではありませんが、結果にこだわるよりもプロセスにこだわって取り組んだほうが絶対に面白いですし、プロセスは他分野でも応用できます。

ビジネス然り、勉強然りです。

そう考えていくと、「自分は何のために走っているのか?」「何の目的で走っているのか?」という深い問いにぶつかります。

もちろん、人によって走る目的は異なると思いますが、走る目的が明確になれば、ランニングスタイル自体も変わるでしょう。

私自身が走る目的は、人々にチャレンジする「きっかけ」を作ることです。

なので、このような形で情報発信を継続しています。

ぜひこれを機に、マラソンの結果よりもプロセスを大事にし、何のために走るのか?を一度考えてみてはいかがでしょうか?

今回の記事が何かをチャレンジするきっかけになれれば嬉しく思います。