海外のマラソンやトレイルレースに参加する際の交通費、宿泊費を安く抑えるコツから無料にする方法までを解説!

フルマラソンの完走、記録向上を目指すランナーやトレイルランニングのレースに参加するランナーであれば、「いつかは海外のマラソン、トレイルランニングレースに参加してみたい!」という方も多いのではないでしょうか?

「ホノルルマラソンを走ってみたい!」

「基準タイムを突破して、ボストンマラソンに参加したい!」

「いつかはUTMBに出たい!」

「砂漠レースに参加してみたい!」などなど。

海外ではなくとも、旅行も兼ねて日本各地で行われている様々なレースに参加してみたい!という方もいらっしゃるかもしれません。

以前に比べると、社会全体的な流れとしては仕事の休みも取りやすくなり、働き方も多様化しつつあるため、休暇を使って海外のレースに参加する日本人ランナーも増えてきました。

とは言うものの、海外のレースに参加しようと思うと、時間と共に各種費用もかかってきます。

7日間のステージレースを除くと、レースの参加費そのものは日本のレースに参加するのと同じくらい。

ですが、宿泊費と交通費は国内を移動することに比べると、どうしてもかかってしまいます。

そこで今回、「いつかは海外のマラソンやトレイルランニングレースに参加したい!」というランナーのために、できるだけ安く宿泊費や飛行機代を抑えるコツから、実質無料で航空券を手に入れ、場合によっては宿泊費までタダにしてしまう方法まで紹介します。

※私自身、これまでホノルルマラソンを皮切りに、アジア、ヨーロッパ、アフリカ、アメリカ大陸で開催のマラソンやトレイルランニングレースに参加してきました。現在、自身で実践している方法の一部をシェアしていきますが、より良い方法があれば、ぜひご指摘下さい。

航空券料金&宿泊費を抑えるコツ

海外のレースに参加する場合、航空券と宿泊場所の手配が必要です。

宿泊に関しては、大会のオフィシャルホテルに泊まるのが便利(スタート地点までの送迎等)な場合がありますが、そうではないケースについて紹介します。

まず、航空券はスカイスキャナーを使って検索。

旅行代理店経由だと、その分金額も上がってしまいます。

スカイスキャナー以外にも旅行比較サイトはいくつかありますが、格安の航空券を探す場合はスカイスキャナーをベースに検索するのがオススメ。

スカイスキャナー経由で航空券を手配し、同時に航空会社のマイレージを貯めたいという場合、搭乗クラスによってはマイル積算の対象外のチケットの場合もあるので、その点は注意しましょう。

ホテルの手配に関しては、booking.comを活用しています。

海外で、急遽宿泊が必要になった際(レースでリタイアしてしまった場合など)も、booking.comのアプリでサクッと予約が取れるわけです。日本語で予約可能。

正直、宿を格安で予約する場合、agoda等で検索してもいいのですが、booking.comにはGenius(ジーニアス)会員なるものが存在していて、各種特典を受けることができます。

ジーニアス会員とは、いわゆるリピーター向けの特典プログラムのようなものです。

一定期間に一定回数の宿泊をすると、割引で宿泊できるようになる他、アーリーチェックイン、レイトチェックアウト、空港シャトル、ウェルカムドリンク等のサービスを受けることができます。

スカイスキャナーとbooking.comを活用すれば、旅費交通費は結構抑えることが可能です。

海外はもちろん、国内のレース参加でも活用できるサービスです。もちろん、レース以外の旅行にもオススメ。

実質無料で海外に行き、宿泊費までタダにしてしまう方法

これまでご紹介したのは、安く航空券を手配し、宿泊費を抑えるための方法です。

ここからは航空券を実質無料で手に入れて、場合によっては宿泊費までタダにしてしまう方法をご紹介します。

結論から書いてしまうと、「ポイント、マイルを貯めて、航空券の代金や宿泊費にあててしまおう!」という方法です。

「普段飛行機には乗らないからマイルは貯めていない・・・」という方もご心配なく。

私自身もそこまで頻繁に飛行機に乗るわけではないので・・・。

普段から飛行機に乗らない方でも、航空会社のマイルを貯めることは可能です(頻繁に飛行機を使う人の方がマイルを貯めやすいのは事実ですが)。

飛行機に乗らずに航空会社のマイルを貯めるには、クレジットカードを有効活用します。正確に言うと、クレジットカードで決済した時に貯まるポイントをマイルに交換するわけです。

もちろん、どんなクレジットカードでもOKというわけではなくて、マイルが貯まりやすいカードとそうではないカードがあります。

ここからは私自身が実際に使用しているクレジットカードと、その活用法について紹介します。

現在、マイルを貯めるという目的で使用しているメインのカードはSPGカードというクレジットカードです。

少しSPGカードについて解説しておくと、SPGとはStarwood Preferred Guestの略でSPGホテルグループ(現在のマリオットホテルグループ)とアメリカンエクスプレスの提携カードです。

SPGカードを活用して航空会社のマイルを貯めるには、普段の買い物や生活費等をSPGカードを使って決済し、SPGのポイントを貯めていきます。

SPGカードで貯めたポイントは世界各国で展開されているマリオットグループのホテル宿泊の際にも使えますし、SPGのポイントをマイルに交換することで特典航空券に変えることも可能です。

では、なぜSPGカードをメインで使用しているのか?

理由は5つあって、①マイルが貯まりやすい②入会時に多くのポイントがもらえる③ANAやJAL以外の航空会社のマイルにも交換ができる④毎年一泊分の無料宿泊券がもらえる⑤ポイントを半永久的に貯めることができることです。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

①マイルが貯まりやすい

SPGカードでクレジット決済をすると、直ぐにマイルが溜まっていくのではなく、マリオットグループで使えるポイント(Marriott Bonvoyポイント)として加算されていきます。100円の決済=3 Marriott Bonvoyポイント(以下MBポイント)です。

例えば、その月に10万円の決済をSPGカードで行ったとすると、3,000MBポイントが貯まることになります。

MBポイントはホテルグループのポイントなので、マリオットグループのホテルに宿泊する際にも使用できますし、航空会社のマイルに交換することもできます。

MBポイントをANAやJALのマイルに交換する場合、3MBポイントが1マイルになる計算です。

仮に30,000MBポイントをマイルに交換する場合、10,000マイルと交換することができます。

東京と福岡間を特典航空券を使用して往復しようとすると、レギュラーシーズンで15,000マイルが必要です。

単純に計算すると、45,000MBポイント(計150万円分の決済)があれば、MBポイントをマイルと交換して、東京と福岡間の特典航空券と交換できます。

ただしMBポイントは60,000ポイント単位で交換するのがオススメです。

というのはMBポイントは60,000ポイント単位で交換すると+5000マイルが追加されるので、より効率的にマイルを貯めることができます。

※60,000ポイント単位で交換することで、ポイント還元率は1%から1.25%に上がります。

仮に銀行のキャッシュカードにクレジット機能がついたものでポイントを貯めて、マイルに交換しようとすると、例えば三菱UFJ銀行であれば、1,000円のポイントにつき1ポイントが付与されます。

10万円の決済で100ポイントです。100ポイントにつき200マイル(三菱UFJの場合はJALマイルのみ)と交換が可能で、15,000マイル貯めようとすると、7500ポイントが必要になります。

つまり、カードで750万円分の決済をしなければ、東京・福岡間を往復するのに必要なマイル数を貯めることができないわけです・・・。かなり効率が悪いですね。

②入会時に多くのポイントがもらえる

SPGカードはアメリカンエクスプレスの提携カードということもあり、年会費がかかります。

年会費は34,100円(税込)です。

決して安くはありませんが、その代わりとなるメリットとして、1年更新後から毎年一泊分の無料宿泊券がもらえます。

初年度は無料宿泊の権利が付与されませんが、その代わりに入会後3ヶ月以内にカードを使って10万円以上の買い物(決済)をすると、30,000MBポイントのプレゼントがあります。

30,000MBポイントは通常100万円分のカード決済で貯まるポイントです。

これらを考えれば、年会費34,100円以上の恩恵は十分に受けることができます。

尚、ランナーズNEXTが発行しているメールマガジン・ランナーズNEXT通信経由でSPGカードの申込みをしてもらうと、通常の30,000ポイントではなく、紹介者特典としてあなたに36,000ポイント(10万円の決済分と合わせると39,000ポイント)がプレゼントされるので、ぜひご活用ください。

2019年10月以降はキャッシュレス化も進むでしょうし、合わせて通常の固定費をSPGカードで決済してもらうだけで、1ヶ月あたり3万4,000円以上の決済にはなるのではないかと思います。

入会時にもらえるポイントのみに重点を置くのであれば、他のアメリカンエクスプレスのカードの方が良かったりしますが、長期的にマイルを貯めることを考えたときにはSPGカードはメインのカードとして、かなり使えるはずです。

③ANAやJAL以外の航空会社のマイルにも交換ができる

国内線の利用を含めて考えると、基本的には貯まったマイルをANAもしくはJALのマイルと交換するはずです。

ですが、海外のレースに参加する場合、ANAやJAL便が就航していない国や都市も存在します。

割とマニアックな場所のトレイルレースに参加することの多い私としては、ANAやJAL以外のマイルに交換できるのは結構重要なポイントです。

例えば、私は数年後に南アフリカで毎年開催されているUltra Trail Cape Townに参加したいと考えています。

日本から南アフリカまで、ANAやJAL便は就航していませんし、直行便もありません。

乗り継ぎで航空会社を変えるのも面倒なので、基本的には海外の航空会社を利用することになると思います。

SPGカードで貯めたポイントはANA、JALはもちろん、ユナイテッド航空、 ブリティッシュエアウェイズ、デルタ航空、など40社の航空会社のマイルとの交換が可能。

日本から南アフリカに行く際はキャセイパシフィックもしくはカタール航空などを使って行くことになるのではないか?と考えているところです。

また、航空会社によってはANAマイルをANAの特典航空券と交換するよりも、少ないマイル数で利用できる場合があります。

よりお得に特典航空券を手に入れることを考えた場合、SPGカードを所有しておくことは大きなメリットになるのではないでしょうか。

④毎年一泊分の無料宿泊券がもらえる

SPGカードの年会費は34,100円(税込)ですが、毎年のカード更新時に50,000ポイントまでの無料宿泊1泊分がもらえます。

マリオットグループのホテルは世界各国に展開していて、日本国内でも多数のホテルがあるわけですが、ホテルカテゴリー6以下のホテルに1泊無料で宿泊することが可能です。

参考までに、ホテルカテゴリー6のホテルには、ウェスティンホテル東京・大阪、シェラトン都ホテル、東京マリオットホテル、オキナワマリオット リゾート&スパなどがあります。

オフピークの時期であれば、ホテルカテゴリー7のホテルに宿泊することも可能なので、リッツカールトン大阪や沖縄、セントレジス大阪などにも宿泊可能です。

下記がマリオットグループのホテルブランドです。

1泊2名で宿泊しようとすると、34,100円以上するようなホテルにも宿泊できるので、そう考えるとかなりお得です。

さらに、SPGカードを持っていると、14時までのレイトチェックアウトや部屋のアップグレードにも対応、ホテル内のレストラン利用で15%の割引などの特典があります。

世界各国のグループ内ホテルを検索するには、こちらのサイトから行うことができます。

その他、SPGカードはゴールドカード扱いになるので、国内主要空港のラウンジも利用することが可能です。

⑤ポイントを半永久的に貯めることができる

例えば、ANAやJALのマイレージを貯める場合、それぞれ有効期限があります。

ANA、JAL共に3年(マイルを獲得した月から数えて36ヵ月後の末日まで)の有効期限です。例えば、東京・福岡間で獲得したマイルは3年後になくなってしまいます。

飛行機を頻繁に利用しない場合、3年の内に一定数のマイルを貯めることが困難なケースがありますよね。

SPGカードを使用する場合、基本的にMarriott Bonvoyポイントとして、ポイントを貯めることが可能です。

Marriott Bonvoyポイントにも2年間の有効期限がありますが、その間にクレジットカードで決済をしたり、ホテルに宿泊するなどすれば、獲得した合計ポイントは、そこから2年間有効になります。

つまり、カードを使用してさえいれば半永久的にポイントを貯めることができるというわけです。

なので、基本的にはMarriott Bonvoyポイントとしてポイントを貯めつつ、必要な時に前もってマイルに交換すれば、さほどマイルの有効期限を気にすることなく、特典航空券として飛行機に乗ることができます。

まとめ

ここまで、いつかは海外のマラソンやトレイルランニングレースに参加したい!というランナーのために、できるだけ安く宿泊費や飛行機代を抑えるコツから、実質無料で航空券を手に入れ、場合によっては宿泊費までタダにしてしまう方法ということで、私自身が実践していることの一部をご紹介しました。

もちろん、クレジットカード以外でも航空会社のマイルを貯めることができますが、買い物ついでにマイルを効率よく貯めるのであれば、カード決済は外せません。

中でもホテルの宿泊と航空券の両方にも使えるSPGカードはオススメで、国内の旅行や出張での交通費を浮かせることもできますので、旅のお供に1枚持っておくといいのではないでしょうか?

クレジットカードの取得には審査がありますが、20歳以上で定職があれば入手可能とのことなので、審査もそれほど厳しくはないはずです。