GARMIN(ガーミン)ForeAthlete935についてまとめてみた!
GARMINのForeAthlete935が2017年5月18日(木)に発売されました。
ForeAthlete920XTJの進化版として、特にウルトラマラソンランナー、トライアスリート待望の新作が満を持しての登場です。
これで2016年から始まったGARMINの新作ラッシュも一段落、といったところでしょうか。
ForeAthlete920XTJの進化版は930ではないか?と思ってしまいますが、GARMINのForeAthleteシリーズはGPSウォッチに光学心拍計が搭載されているものは数字の末尾が「5」で終わります。なので、今回の新作は935です。
では、ForeAthlete935のスペックや活用方法などを、前作の920と比較しながら解説していきましょう。
ランナーズNEXTが最もオススメしているランニングウォッチ・GPSウォッチがGarmin ForeAthlete 935です。
関連記事:ランナーズNEXTが今最もオススメするGPSウォッチGarmin ForeAthlete 935
ForeAthlete935とは
まずはプロモーションビデオから。
935の特徴としては前作では無かった光学心拍計が搭載されてことで、心拍ベルトの装着なしで計測ができるようになったこと、910、920とデザインが四角だったものがその他のForeAthleteシリーズと同様に丸型となったことです。
920では乳酸性作業閾値の予測機能はありませんでしたが、935には搭載されています。
ディスプレイもカラー対応となり、スマートウォッチとしても活用できるようになりました。
920XTJ=トライアスロンモデルというイメージでしたが、935はトライアスロンはもちろん、気圧高度計やコンパス機能も搭載されているので、トレイルランニングにも対応可能です。
軽量感にこだわる人はトレイルシーンで935を活用するのも、アリだと思います。
また、GARMINの最も特徴的な機能の1つは「ランニングダイナミクス機能」です。心拍ベルトを装着することで、ベルト部分に埋め込まれている加速度センサーがランニング中の上下動、接地時間、左右の接地バランスなどを数値化してくれます。
ですが、今回心拍ベルトを装着せずに、ランニングダイナミクスを計測できるようになりました。心拍ベルトに変わるソリューションがRunning Dynamics Pod(ランニングダイナミクス・ポッド)です。
ランニングダイナミクスを計測する際、Running Dynamics Podをランニングパンツのウエスト部分に引っ掛けて走ります。
ということで、特に心拍ベルトを装着するのを嫌がっていた人に朗報です!ForeAthlete935の標準付属品としてRunning Dynamics Podは付いているということなので、お得ですね!
Running Dynamics Podは935の他、fenix、ForeAthlete735XTJにも対応しています。※920XTJには対応していないとのこと。
ただし、心拍ベルトがRunning Dynamics Podに置き換わることで失われる機能が1つ。それは乳酸性作業閾値(LT)の予測機能です。LTの予測は心拍ベルトを装着しなければなりません。
これは個人的な意見ですが、Running Dynamics Podを使うより、心拍ベルトを装着して走った方がランニングのパフォーマンスUPを考えている方は絶対に良いです。なぜなら、レースマネージメントの指標として乳酸閾値をベースにするのは有効だと考えるからです。
ForeAthlete935のスペック
次にForeAthlete935のスペックについて、920XTJと比較しながら見てみましょう。
サイズ(厚さ)
935・・・1.39cm
920XTJ・・・1.27cm
重量
935・・・49g
920XTJ・・・61g
ディスプレイ解像度
935・・・240 x 240 ピクセル (カラー対応)
920XTJ・・・205 x 148 ピクセル (カラー非対応)
防水機能
共に50m防水
動作時間
935
・トレーニングモード 約21時間
・ウルトラトラックモード 約44時間
・時計モード 約2週間
いずれも光学心拍センサーをONの状態にした場合です。
920XTJ
・トレーニングモード 約22時間
・ウルトラトラックモード 約38時間
・時計モード 約4か月
※トレーニングモードはGPS毎秒計測ですが、ウルトラトラックモードでは一定の間隔でGPSがオフになることでバッテリーライフを延ばすことが可能です。935の時計モードが短いのはスマートウォッチに対応しているためだと考えられます。
価格
935・・・¥57,800(税抜)
920XTJ・・・¥45,800(税抜)
※こうして比較すると、バージョンアップにより価格が上がっている感じもしますが、920XTJに心拍ベルトを加えると、同じくらいの価格に収まります。935にはRunning Dynamics Podが標準装備されているので、商品価格は同程度と言って良いでしょう!
まとめ
今回はForeAthlete935について、前作の920XTJと比較しながらご紹介してきました。ForeAthlete735XTJと935の違いはどうなのか?か気になる方は、ぜひGarmin(ガーミン)ForeAthlete 735XTJ徹底解説の記事をご覧ください。
735XTJに関しては、トレイルランニングで大事なポイントとなる気圧高度計、コンパスの機能が搭載されていこと、935に比べてバッテリーの稼働時間が短いので、フルマラソン+トライアスロン(ショート〜ミドル辺りまで)に特化して取り組む方にオススメです。
更に、機能面で見ていくと、ForeAthlete935はfenix5とほぼ同等のスペックとなっています。トレイルランニングシーンを考えた場合、fenix5はディスプレイがサファイアグラスで全体がハードな作りになっていることが魅力です。ですが、「ランニングウォッチは軽さを重視する!」というランナーには935がオススメです。
心拍ベルトの代わりにRunning Dynamics Pod(ランニングダイナミクス・ポッド)を利用することで、乳酸性作業閾値(LT)が計測できなくなるというのは唯一の残念なポイントですが、トライアスロンを中心に(ウルトラ)マラソン、トレイルランニングを楽しみたいランナーには重宝するギアではないでしょうか。
※ランナーズNEXTでは、オンラインショップを運営しています。ForeAthlete935も取扱っていますので、ぜひこちらのサイトをチェックしてみてください。