【トレイルランニング用スポーツサングラス】選び方をプロのアドバイスをもとに実証してきた!

マラソンやトレイルランニング、トライアスロンなどのエンデュランス系スポーツの場合、トップアスリートに限らず、様々なレベルの方がスポーツサングラスを使用しています。
ですが、同じエンデュランス系スポーツではあるものの、マラソン、トレイルランニング、トライアスロンを実施する「環境」は異なります。
マラソンとトレイルランニングでは、走る路面や天候の変化のしやすさなどが違うため、厳密に言うとマラソン用のサングラス=トレイルランニング用のサングラスというわけにはいきません。
スポーツサングラスというカテゴリーでは、(情報の精度に限らず)実に多くの情報が存在します。
ですが、実際に検索していただくと分かりますが、トレイルランニング用のスポーツサングラスについて言及した情報は少ないのが現状です。
そこで、今回はトレイルランニング用のスポーツサングラスの選び方について、ご紹介します。
今回の記事制作には、スポーツサングラスのプロショップ、オードビーさんにアドバイスをいただきました。
過去にもランナー必見!スポーツサングラスの選び方をプロに聞いてみたやランニングシーンでスポーツサングラスが手放せなくなる5つの理由の記事の中でご協力いただいています。
目次
マラソンとトレイルランニングを実施する環境の違い
マラソンとトレイルランニングの違いは、舗装されたところ(ロード)を走るのか、山の中などの未舗装路を走るか、といった違いがあります。
未舗装路の場合、特に足元に注意しながら走らなければなりません。
ロードの場合は、サングラスを装着して日陰を走っても視覚的なストレスはほとんどありません。
ですが、トレイルの場合は色の濃いレンズを装着したまま森の中に入ると、足元の視界が悪くなり、視覚的なストレスが増えます。
木々の間から木漏れ日が差し込むところもあるので、ロードのように単純な「日向」と「日陰」として区別しにくいのも特徴です。ランニング中、頻繁に「明」と「暗」は切り替わります。
なので、実際にトレイルランナーを見ていると、サングラスは装着せずに走っている、もしくは山の中に入るとサングラスを額部分にかけて走るランナーがほとんどです。
ただし、トレイルランニングの場合、光が眩しいかどうか?というだけでなく、スポーツサングラスを「目の保護」として使用することも考えなければなりません。
木々が生い茂っている中を進むことも多々あります。そうなると、木の枝で頭部や顔面部を怪我するリスクもあるわけです。
100km、100マイルといったロングレースの場合、ナイトトレイルは必須。ロードレースとは環境がまるで異なります。
長丁場のレースで疲れてくると、身体の疲労だけでなく、集中力も低下してくるため、「目の保護」はより重要になってきます
トレイルランニング用のレンズ2種
前述した通り、マラソンとトレイルランニングの環境は大きく異なり、スポーツサングラスに求められる機能も異なります。
そこで、様々なスポーツ用のサングラスに精通しているオードビー佐藤さんからのアドバイスで、オードビーが独自で開発したozトレイルレンズ(写真右のピンク色のレンズ)と調光レンズ(写真右の透明なレンズ)を使用しながら、トレイルランニングおよびレースを走ってみました。
ozトレイルレンズは日中のトレイルでも夜間でも使用できるレンズです。眩しさよりも見えやすさを優先させているため、不整地や木漏れ日の差し込むような山中では、大きな効果を発揮します。
※同じコンセプトでオークリーが薄いコントラストレンズ【Prizm Stadium(プリズムスタジアム)】を開発してますが、一般販売はされておらず、オリンピックの選手やアスリートの選手にのみ配布されているそうです。