ランニングシーンでスポーツサングラスが手放せなくなる5つの理由

今やトップアスリート、陸上競技選手だけでなく、一般の市民ランナーの間でも使用率が高まっている、スポーツサングラス。
マラソンレースの時だけに限らず、あらゆるランニングシーンでスポーツサングラスをかけている人を見かけるようになってきました。

確かにランニング中にスポーツサングラスをかけて走ると、何だかカッコイイし、速く走れそうにも見える!

ですが、スポーツサングラスを「何故、かけなければならないのか?」を知らないまま、使用している人がほとんどなのではないでしょうか?

そこで今回は、スポーツサングラスのプロショップを東京・上野に立ち上げてから20年、南は沖縄から、北は北海道まで、日本の都道府県全てにお客様を抱えるオードビー、オーナーの佐藤さんに「マラソン・ランニングとスポーツサングラス」をテーマにお話を伺ってきました。

これから数回に渡って、佐藤さんのインタビュー記事を掲載していきます。

s_DSCN2001※今回、インタビューをさせていただいた、オードビー佐藤さん。

第一回目の今回は、「ランニングシーンでスポーツサングラスが手放せなくなる5つの理由」ということで、何故ランニング中にスポーツサングラスをかけなければならないのか?
ということについて、お話を伺いたいと思います。

今回は佐藤さん(以下、敬称略)と筆者である浦中とのインタビュー形式でお送りします。

スポーツサングラスのプロショップ立ち上げの経緯

浦中

それでは、まず佐藤さんがこのサングラスショップを立ち上げた経緯について教えていただけますか?

佐藤

もともと僕は眼鏡業界にいて、卸やメーカにいたんですけど、昔から目が悪くて、スポーツも色々とやったんですけど、コンタクトなどを含めて非常に苦労をしてきたんですね。

で、ある時そういう苦労を、せっかく眼鏡業界にいるんだから「何とかしよう!」と思い、始めました。

はじめはメーカーにいたんですが、次に各メーカーをまとめるボランタリー・チェーンをやって、そこで小売店のコンサルティングなどをやっていました。なので、小売店の問題などはよく理解していましたね。

その時は、度付きのサングラスとスポーツサングラスというのはメガネ業界とスポーツ業界で全く分かれていたんですね!なので、それを一緒にした、というのがスタートです。一番は自分自身が困っていたからなんですが。
お店をスタートしたのが今から20年前です。

何故ランナーにスポーツサングラスが必要なのか?

浦中

今でこそ、ランナーやトライアスリートがスポーツサングラスをかけるシーンが増えてきましたけれど、そもそも何故ランナーにサングラスが必要なのかを教えていただけませんか?

佐藤

ひとつスポーツサングラスが流行り始めたきっかけは、Qちゃん(高橋尚子さん・2000年シドニーオリンピック女子マラソン金メダリスト)ですよね!
彼女がシドニーオリンピックのレース中にサングラスを投げて・・・あれがかなりインパクトが大きかったですね!

あれからマラソンでスポーツサングラスをかけるようになった人が多くなった気がしています!

浦中

実際にお店を経営されていて、感じるところはありましたか?

佐藤

はい。それに加えてオークリーというメーカーが陸上競技界の色んなスポーツ選手にかけさせて、有名なアスリートがかけることによって広まっていたというのもあります。

浦中

実際にスポーツサングラスをかけることによって、目を保護するですとか、集中力を上げるといった効果はあるんですか?

佐藤

スポーツサングラスをかけることで得られる効果は大きく5つあります!

最初はジョギング、マラソンに関して言うと、眩しさ避けとして使用されていたんですが、調べていくと目から紫外線が入ることで脳下垂体などで疲労物質が出るということが分かってきました。

なので、サングラスをかけずに走っていると、研究結果でも明らかなんですが、疲労が蓄積して来るんですよ、実は!

サングラスをかけて走った方が、疲労がすくないわけです。

今の選手達は、そういった情報を踏まえてかけるようになった。まずこれが1つです。

それから、女性の場合気にされる方が多いですが、紫外線が目から入ると肌が黒くなってしまいます。メラニンを身体の中で作ってしまうんですね。それで結局肌が黒くなってしまいます。

だから、いかに日焼け対策で肌に日焼け止めのクリームを塗っても、黒くなってしまうんですね!そういうことも分かっています。これも公式的に発表されています。

角膜が紫外線を受けると、その情報が脳の下垂体に伝わり、メラニンを増やすホルモンが出るそうです。
その指令によって、肌のメラノサイト(色素細胞)でメラニンが作られます。
その結果、肌が黒くなったり、シミが増えてしまうのです。いくら日焼け止めクリームを塗っても、目が無防備では日焼けを完全に防ぐことはできません。

3つ目は先程もお話した通り、眩しさ避けです。

さらに、ランナーの場合は相手と競って走っているわけですから、ライバルに自分の表情を悟られないためというのもあります。駆け引きの際に有効ということですね。

あと一つあるとすれば、単純にカッコイイからというのもありますね(笑)!

カッコイイから、というのは重要な要素で、大半の方がやはりここから入ります。

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※今では非常に多くのデザインのスポーツサングラスが販売されている。

浦中

これは私の感覚的な部分でもあるんですが、サングラスをかけることで集中力が上がる!ということは研究ベースでは発表されていないんですか?

佐藤

それはあまり聞かないですね!

浦中

走っている時に「感覚的には」あるかもしれないけれど、研究ベースとしては無いということですね。私自身は凄く感じる部分ではあるんですけれど、眩しさよけという所ともリンクしているのかもしれませんね!

まとめ

今回のインタビューでは、何故ランニング中にスポーツサングラスをかける必要があるのか?ということについて、佐藤さんのこれまでのご経験も含めてお話を伺いました。

ポイントは5つあり、

①疲労の蓄積を抑えることができる

②肌の日焼け止め対策

③眩しさ避け

④レースや練習中の駆け引き

⑤カッコイイから!

という理由をそれぞれ解説していただきました。

次回はランナー必見!スポーツサングラスの選び方をプロに聞いてみた!!というテーマで、引き続き佐藤さんとの対談をお送りしたいと思います。

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