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ランニングのトレーニング・レース分析にToday’s Planがおすすめなワケ

ランナーズNEXTでは比較的早い段階から、ランニング用パワーメーターを活用したトレーニングについて情報をお届けしてきました。

一番最初に書いたのは、ランニング用パワーメーターStrydでパフォーマンスは変わるのか?という記事で、2017年の5月に紹介しています。

他にはランニング用パワーメーターの種類と選び方に関する記事や、ランニングのパワートレーニングで得られる5つのメリットについても書きました。

ランニング用パワーメーターを活用することで、今までは見ることのできなかった、ランニングパフォーマンスを上げるための深いデータが見れるようになったわけです。

当社で推奨しているランニング用パワーメーターは、アメリカのスタートアップが開発したStrydです。

Strydにはソフトウェア”Power Center”が付随しています。

ですが、Power Centerとは別に専用のソフトウェア(ここでは分かりやすく「分析ツール」と表記します)を活用した方が自身のパフォーマンスアップやコンディション管理に必要な詳細データを把握することができます。

ランニングのパワートレーニングで成果を上げるためにチェックすべき2つの重要指標とは?の中で紹介している2つの指標は、分析ツールで得られたものです。

分析ツールの中でもいくつか種類があり、ポピュラーなものだとTraining Peaks, Today’s Plan, Final Surgeなどがあります。

全て海外の企業が開発・運用していて、自転車用のパワーメーターを使用しているサイクリストやトライアスリートであれば、Training Peaksを使用している人が多いのではないでしょうか?

私は紆余曲折あり、現在自身のトレーニング分析・管理ツールとして、コーチングツールとしてToday’s Planを使用しています。

そこで今回は、私がなぜToday’s Planを使用しているのか?「ランニングのトレーニング・レース分析にToday’s Planがおすすめなワケ」と題して、Today’s Planの魅力について紹介していきます。

なぜToday’s Planを使用するようになったのか?

私自身、パワーメーターを使い始めた当初は前述のTraining Peaksを使用していました。

Training Peaksは業界では老舗の分析ツールであり、他社のユーザー数を凌ぎます。

ですが、Today’s Planが2018年の4月に当時のStrydユーザーに向けて30日間の無料トライアルを実施したことをきっかけに、ひとまず登録して使ってみることにしました。この時はTraining Peaksと同時並行での使用です。

※現在Training Peaks、Today’s Planは無料で使用できるトライアル期間はそれぞれ14日間と7日間となっています。以降も無料で使用することは可能ですが、使用制限がかかり、通常利用をする場合は有料版に移行する必要があります。

ガーミンのGPSウォッチを装着してランニングの計測をすれば、両方の分析ツールにデータは自動転送されます。

※Run with Powerの著者、Jim VanceもToday’s Planのユーザーの一人であり、開発にも大きく関わっています。

しばらく両方のツールを使用していく中で、最終的にはToday’s Plan一本で使用していくことにしましたが、その理由も含めて下記に記しておきます。

マルチスポーツに対応するようになってから日が浅い

もともとToday’s Planはサイクリスト向けの分析ツールでした。ですが、2018年の4月からランニングを含めたマルチスポーツにも対応することになったわけです。

その背景には、ランニングでもパワートレーニングができるようになったことが大きく影響しています。

正直、パワーメーターを使用しないのであれば、ここで紹介している分析ツールの恩恵を受けることはできません。

逆を言えば、ここで紹介している分析ツールの全てはパワートレーニングの実施を前提としていると言っていいでしょう。

今回、Today’s Planをメインで使用することにした1つ目の理由は、ランニングの分析ツールとしてリリースされてから、まだ日が浅いことです。

見方によってはデメリットでもありますが、個人的にはこれから様々なソフトウェアのアップデートをチェックしながら活用できるのは非常にありがたいわけです。

Training Peaksは既に長年の運用実績がありますから、過去の膨大な情報の中から活用法をキャッチアップしていかなければなりません。
※ちなみに、Training Peaksは自転車のパワー計測に関するアルゴリズムをランニングでも使用しています。

ですが、Today’s Planは日々のアップデートを確認しながら「一緒に成長している」感じがするので、個人的には非常に魅力を感じているわけです。

スマートフォンアプリの開発等、まだまだ改善やアップデートされる部分は多数ありますが、今後への期待も込めて、使用していければと考えています。

データ間比較ができる

データ分析ツールとしてToday’s Planの利用を継続している最大の理由が「データ間の比較」にあります。

毎年同じレースに出るランナーであれば、それぞれのランニングデータ同士を比較・評価することができますし、レースまでのプロセスを数値として比較することができるわけです。

もちろん、同じトレーニング同士を比較することも可能です。

例として、過去に行った4時間走のデータを比較してみます。

これらのランニングデータは、トレーニングで4時間のランニングしたもの同士を比較しています。走っているコースはほぼ同じだと考えてください。

上のグラフは、その時のグラフをオーバーラップさせたものです。

何となく、同じ程度のパワーを発揮していたことが分かるのではないでしょうか?

下の表はそれぞれのトレーニングデータを数値として表したものです。
※上段の数値が新しいもの。下段の数値が過去のもの。

パワー(Pwr:数字が緑色)はそれぞれ190Wと188Wで、ほぼ同じような力を発揮していることが分かります。

ですが、ランニング中の平均ペースを見ると、9秒の開きがあります。つまり、過去のデータに比べ、1km平均で9秒速く走っていることになります。

ほぼ同じ力を使っているにも関わらず、過去に比べてランニング中のペースが速くなっているということは、過去よりも少ない力で速く走れるようになったのではないか?という仮説を立てることができるわけです。

あまり細かい話はしたくないのですが、もう一点見過ごしてはならないポイントがあるので敢えて言及しておくと、過去の4時間走に比べると筋肉中の酸素飽和度が高くなっていることも分かります(SMO2の数値を参照)。

参考記事:【最新ウェアラブルデバイスHumon Hex】ランニング時にリアルタイムで筋肉中の酸素を計測し、疲労状態を可視化する!

このように、個人の成長度を把握していく目的でToday’s Planを活用していくことは、とても価値があります。

コーチやアナリストの場合、他者とのデータ比較ができるのも大きなメリットです。

例えば、同じような走力を持つAさんとBさんが同じレースに出た場合に、AさんとBさんのデータを重ね合わせて評価することができます。

更にトレーニングプロセスの違いを数値として把握することができるので、フィードバックの質は明らかに高くなるわけです。

まとめ

今回の記事は書いているうちに、どんどんマニアックな世界に入っていきそうになりましたが、「Today’s Planを使うと、自分の成長に必要な要素を今までよりも高い精度で抽出できるようになり、それらの情報をトレーニングに活かすことができる」ということです。

特に他者との比較ができるのは非常に大きなポイントで、例えば同じフルマラソンのレースで3時間半で走ったランナーと3時間15分で走ったランナーをトレーニングプロセスを含めて比較すると、15分の差を埋めるために自分に足りていないものが「客観的に」理解できるようになります。

ただし、課題が分かったとしても、具体的なトレーニングに結びつけることが難しかったり、そもそもデータから課題を見つけることができないという人もいるかもしれません。

そこで、今後は分析とフィードバックを得られる機会を作っていきたいなと考えています。

ぜひ、一緒に考えていきましょう。