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Garmin(ガーミン)fenix 5 Plusシリーズは前作と何がどう変わったのか?

 2018/07/03 ランニングウォッチ・GPSウォッチ
この記事は約 9 分で読めます。 13,110 Views

各時計メーカーからは、遅かれ早かれ新しいモデルの時計が発売されます。ランニングやアウトドアウォッチメーカーも例外ではなく、今までになかった機能を搭載し、次々に新機種をリリースしているというのが現状です。

ランナーやトレイルランナー向けのGPSウォッチも多数販売されていますが、Garmin(ガーミン)は2018年に入り、ForeAthlete 645/645 Musicをリリースし、その後にリリースされたのがfenix 5シリーズの後継モデル、fenix 5 Plusシリーズです。

そこで今回は、2018年6月28日に発売されたfenix 5 Plusシリーズについて、fenix 5シリーズとの比較をしながら解説してみたいと思います。

fenix 5シリーズには、fenix 5s, fenix 5 Sapphire, fenix 5Xの3つがあり、それぞれに対応する形でfenix 5s Plus, fenix 5 Sapphire Plus, fenix 5X Plusが展開されます。

尚、fenix5シリースに関する情報は、GARMIN(ガーミン)fenix 5 徹底解剖〜スペックの違いから選び方まで〜をご覧ください。

fenix 5とfenix 5 Plusシリーズの大きな違い

まずはシリーズ全体でどんな所が変わったのか?を見ていきましょう。違いは4つです。

①ミュージック機能②ペイメント機能③マップ機能の充実④位置情報取得精度の向上の4つ。

2018年5月に日本で発売開始となったForeAthlete 645では、ライフログやランニングに関する機能に加えて、これまで搭載されたことのなかった①ミュージック機能②ペイメント機能が搭載されました。

ガーミンの今年の(今後の?)テーマは「ランニングサイエンス×エンターテイメント」ということらしいので、今後例えばForeAthlete 935にもミュージック機能やペイメント機能が付加されたモデルが発売されるであろうと予想されます。

①ミュージック機能

fenix 5 Plusシリーズに加えて、今後発売されるガーミンのGPSウォッチに搭載されるであろう機能がミュージック機能です。

音楽データをウォッチ内に最大500曲保存でき、無線のBluetoothイヤホンと接続することで、ランニング中に音楽を聴くことができます。スマホを持って走る必要はありません。

音楽や音声ファイルはPCからUSB経由でGPSウォッチに転送します。

②ペイメント機能

ForeAthlete 645/645 Musicやvivoactive 3と同様にfenix 5 Plusシリーズにもペイメント機能が追加されました。

例えば、ランニング中に小銭を持って走らなくても、fenix 5 Plusのウォッチを付けて走ることで、途中でのどが渇いてもコンビニなどでドリンクを購入できるというわけです。

2018年6月18日現在試用できるカードは三菱UFJ-VISAデビットのみとなっています。

③マップ機能の充実

fenix 5 シリーズの中でfenix 5Xのみマップ機能が搭載されています(fenix 5Sやfenix 5 Sapphireにもナビゲーション機能は搭載されています)。

特にトレイルランニングや登山をされる方であれば、時計内に表示される地形図で現在地を確認し、今後のルートがチェックできるわけです。

fenix 5s Plus, fenix 5 Plusには日本詳細道路地図と日本詳細地形図 25000/2500を搭載。

fenix 5x Plusには日本詳細道路地図と日本登山地形図(TOPO10MPlusV4)を搭載し、経路探索をサポートします。

簡単に言うと、fenix 5x Plusの方がより詳細な情報を得ることができるわけです。

④位置情報取得精度の向上

4つ目はGPS(米国)、みちびき(日本)、GLONASS(ロシア)の衛生に加えて、今回Galileoというヨーロッパの衛生も受信可能となりました。

日本国内で利用する場合は、位置情報の精度に大きな違いは出ないかと思いますが、UTMBを含めたヨーロッパのトレイルレースに参加する場合の距離計測にはプラスとなるかもしれません。

上記4つの大きな違いを踏まえて、それぞれ前作との比較をしていきましょう。

fenix 5s Plus

まずはfenix 5sとfenix 5s Plusの比較をしていきます。前作のfenix 5sはレンズの素材がサファイアレンズのものとそうではないものが色々と混ざっていましたが、今回のfenix 5s Plusでは全てのカラーでサファイアレンズ対応となります。

今回は前作のfenix 5sのサファイアレンズ対応のもの(fenix 5s Sapphire Black)と比較することにします。

<fenix 5s Plusの主なスペック>

■サイズ:幅42.0×高さ42.0×奥行き15.4mm
※幅42.0×高さ42.0×奥行き14.5mmから奥行きのみ1mm長くなる。

■重量:69g
※67.0gから2gの増量。

■防水機能:100m完全防水
※前作と変わらず。

■画面解像度:240×240ピクセル
218×218ピクセルから画像解像度が向上。

■稼働時間

fenix 5s Plus
ウォッチモード:最大6日間
GPS+光学心拍計:最大10時間
GPS+音楽再生+光学心拍計:最大4時間
UltraTrac™モード+光学心拍計:最大22時間

fenix 5s
– 最大9日間(ウォッチモード+光学心拍計)
– 最大12時間(トレーニングモード+GPSモード+光学心拍計)
– 最大28時間(ウルトラトラックモード+光学心拍計)

稼働時間はウォッチモード、GPS+光学心拍計の計測、ウルトラトラックモードで短くなっている。

■内蔵メモリ:16GB
fenix 5sは64 MB、空き領域37 MBなので、メモリ数も減少。

■標準価格:¥89,800(税抜)
¥64,800(税抜)から25,000円アップ。

■評価
画像解像度が上がっていますが、ミュージック機能とマップ機能の向上により、バッテリーの持続時間は短くなっている印象。ミュージック機能のプライオリティーが高いユーザーでなければ、fenix 5s Plusを選択しないのではないか?

fenix 5 Sapphire Plus

<fenix 5 Sapphire Plusの主なスペック>

■サイズ:幅47.0×高さ47.0×奥行き15.8mm
※幅47.0×高さ47.0×奥行き15.5mmから奥行き0.3mmのみ長くなる。

■重量:87.0g
※重量は同じ。ただし、Sapphire Ti Gray,Blackはベゼルがチタン素材のため、76gと軽くなります。

■防水機能:100m完全防水
※前作と変わらず

■画面解像度:240×240ピクセル
※前作と変わらず

■稼働時間

fenix 5 Sapphire Plus
ウォッチモード:最大10日間
GPS+光学心拍計:最大18時間
GPS+音楽再生+光学心拍計:最大7時間
UltraTrac™モード+光学心拍計:最大38時間

fenix 5 Sapphire
– 最大14日間(ウォッチモード+光学心拍計)
– 最大21時間(トレーニングモード+GPSモード+光学心拍計)
– 最大44時間(ウルトラトラックモード+光学心拍計)

稼働時間はウォッチモード、GPS+光学心拍計の計測、ウルトラトラックモードで短くなっている。

■内蔵メモリ:16GB
fenix 5sは64 MB、空き領域37 MBなので、メモリ数も減少。

■標準価格:
fenix 5 Plus Sapphire Black:¥99,800
fenix 5 Plus Sapphire Ti Gray:¥104,800(ベゼル部分がチタン素材)

fenix 5 Sapphireの¥69,800(税抜)より¥30,000高い。

■評価
fenix 5s Plusと同様にミュージック機能とマップ機能の向上により、バッテリーの持続時間は短くなっている印象。画像解像度は変わっておらず、前作との価格差も大きくなっておりため(というより、前作が値下がった)、正直fenix 5 Sapphire(前作)を選択する方がお得。

fenix 5X Plus

最後にfenix 5Xと5X Plusに関する違いを見ていきましょう。前作のfenix 5シリーズの中で5Xのみがフルカラーの登山地形図を表示させることができました。

<fenix 5X Plusの主なスペック>

■サイズ:幅51.0×高さ51.0×奥行き17.5mm
※前作と同じ。

■重量:96g
98.0g。Sapphire Ti Blackはベゼル部分がチタン素材となるため88g。

■防水機能:100m完全防水

■画面解像度:240×240ピクセル

■稼働時間

fenix 5X Plus
ウォッチモード:最大18日間
GPS+光学心拍計:最大30時間
GPS+音楽再生+光学心拍計:最大11時間
UltraTrac™モード+光学心拍計:最大64時間

fenix 5X
– 最大12日間(ウォッチモード+光学心拍計)
– 最大20時間(トレーニングモード+GPSモード+光学心拍計)
– 最大30時間(ウルトラトラックモード+光学心拍計)

■保存可能ルート数:30

■軌跡ログ:10,000ポイント、100トラック

■内蔵メモリ:16 GB
※前作と同じ。

■標準価格:¥109,800(税抜)
fenix 5Xの¥99,800(税抜)より¥10,000高い。

■評価
fenix 5X Plusのみが前作に比べて唯一バッテリーの稼働時間を大きく伸ばしています。特にGPS1秒取得で30時間はウルトラトレイルランナーには大きな魅力です。なのに、価格差は10,000円と他に比べて価格差が小さいのは、マップ機能の価値が高いからなんでしょう。GPSウォッチなだけに。さらに、5Xのみで稼働時間が伸びたということは、マップ機能がかなりの電力を使うということなのでしょうか。

まとめ

ここでまでfenix 5シリーズとfenix 5 Plusシリーズのスペックに関する比較をしてきました。

①ミュージック機能②ペイメント機能③マップ機能の充実④位置情報の精度の向上という4点以外では、新たな機能の搭載はありません。

というよりも、4つの機能が新たに加わったことで、特にバッテリーの容量が少なくなっています。

fenix 5シリーズとfenix 5 Plusシリーズの価格差は純粋に考えると、①ミュージック機能②ペイメント機能③マップ機能の充実④位置情報の精度の向上によるもの。

なので、選択肢としては4つの機能が不要であると判断した場合は、fenix 5シリーズを選べばいいですし、4つの機能が必要だと思えば、fenix 5 Plusシリーズを選択する流れになるでしょう。

個人的には、音楽は聞かないから前作で十分と考える一方で、ミュージック機能があれば、ランニング(特にジョギング中)の時間を音声ファイルで情報のインプットの時間にあてることはできるので、良いのではないかと思ってたりもします。

特に5X Plusはバッテリーの稼働時間がGPSの取得頻度1秒の状態で、最大30時間は大きな魅力です。

ランナーズNEXTではオンラインショップにて、GPSウォッチを中心に取り扱っています。商品購入から「活用」までをサポートしていますので、ぜひ一度ご覧ください。

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ライター紹介 ライター一覧

浦中宏典

浦中宏典

ランナーズNEXT 編集長

株式会社ストレッチサポート 代表取締役
1983年8月12日 長崎県長崎市生まれ

高校卒業後、大学でスポーツ科学(運動生理学・バイオメカニクス)を学び、トレーナーとしてスポーツの世界で実績を積む。

主な活動実績はJR東日本硬式野球部、サントリーサンゴリアス(ラグビー・トップリーグ)、国際テニストーナメント、世界陸上大阪大会、日本大学フェニックス(アメリカンフットボール)他。2011年、サハラマラソンランナーのトレーナーとしてトレーニングと身体のケアを担当。

2011年4月に会社を設立。
テクノロジーの力でスポーツアクティビティを今より楽しくすることで、「もっとチャレンジしたくなる世の中を創る」
ために事業活動を行っている。

2015年4月に開催されたサハラマラソンにランナー兼トレーナーとして出場・完走。
2017年9月にはアメリカ ユタ州を中心に開催されるGrand to Grand Ultra(7日間6ステージ273㎞のレース)に参加し完走を果たす。

自分自身も実践者として、常に挑戦を続けている。

<メディア掲載実績>
テレビ NHKまちかど情報室
雑誌 Tarzan(マガジンハウス)
雑誌 トレイルラン2017夏号(山と渓谷社)
新聞 長崎新聞
ラジオ 中央FM
専門誌 月刊トレーニング・ジャーナル 他多数

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