アウトドアウォッチ Polar(ポラール) Grit X レビュー

2020年6月4日(木)にPolar(ポラール)から、ブランド初のアウトドアウォッチ Grit X(グリット エックス)がリリースされました。

ポラールはフィンランド発祥のブランド。「心拍トレーニング」のリーディングカンパニーとしても有名です。

日本ではランナーのみならず、特にアスレティックトレーナーやストレングスコーチ、パーソナルトレーナーといったいわゆる専門家の利用率が高いのも特徴の1つと言っていいでしょう。

ここ数年のGPSウォッチ市場を観察していると、いわゆるスマートウォッチ化は進んだものの、特に目新しい機能が追加されることは少なかったように感じています。

※それだけ市場は成熟しているということでしょう。

そのような状況の中でも、PolarのGPSウォッチは2018年に時計内でランニングパワーを予測できる機能を搭載したVantegaシリーズをリリースしました。

現時点では、時計内でランニングパワーを予測できるデバイスはポラールのみです。

参考記事

Polar(ポラール)の Vantage Vが新たに搭載した次世代のランニングウォッチ機能とは?

Polar(ポラール) Vantage Mの機能や特徴をまとめてみた

そして今回、ポラールとしては初のアウトドアウォッチをリリースしました。

主に、トレイルランニングや登山、マウンテンバイクなどのアウトドアスポーツアクティビティを中心に利用できるGrit X(グリット エックス)というGPSウォッチです。

もちろん、アウトドアウォッチそのものは、いくつものブランドからも発売されています。

そこで今回は他社のアウトドアウォッチとの比較も含め、Grit Xならではの機能や全体のスペック、使用感についてレビューしていきたいと思います。

Polar Grit Xのスペックについて

まずはじめに、今回リリースされるGrit Xの機能について紹介をしておきましょう。

カラーバリエーションは3色で、ブラックとグリーンはバンドのサイズが共にM/Lサイズ、ホワイトはバンドサイズがSサイズ(*)となっています。

※時計本体のサイズではなく、バンドの長さ。M/Lサイズ、Sサイズの2パターン。手首周りのサイズはM/L:145-215mm、S:130-190mm。

<Polar Grit Xの主なスペック>

■サイズ:幅47×高さ47×奥行き13mm

■重量:64g(リストバンドを除く本体重量は44g)

■防水機能:100m防水

■画面解像度:240×240ピクセル。ラミネートゴリラガラスレンズ使用。

■稼働時間

・24時間心拍計測使用で最大7日間

・GPS(高精度:1秒取得)+心拍計同時使用で最大40時間

・GPS(省電力設定:2分毎の取得)+心拍計がオフの状態で最大100時間

■その他の主な機能

カラータッチディスプレイ採用

Vantageシリーズと同じく、ランニングを含めたアクティビティ実行中は、タッチセンサーがオフになるので、自動的に画面が変わるということはありません。

GPS機能、気圧計機能、ランニングプログラム機能(レース日程を登録するだけで、今までのトレーニング実績や、最近の運動量に基づき、ユーザーに合ったトレーニングプログラムを作成できる機能)、ルートガイダンス機能、ランニングパワー計測機能(時計内での計測、外部センサーとの接続、両方で計測可能)など。

■標準価格:

¥59,800(税抜)

Polar Grit Xの特徴的な機能

では次に、アウトドアウォッチ Polar Grit Xの特徴的な機能について見ていきましょう。

他のブランドにはない、オリジナリティ溢れる機能も搭載されています。

ナビゲーション機能

アウトドアウォッチには標準搭載と言って良いナビゲーション機能。

ランニングやマルチスポーチウォッチを主戦場としていたPolarのGPSウォッチでは、ナビゲーション機能がGrit Xで初搭載されました。

Vantageシリーズを含め、ルートガイダンスの機能はありましたが、アウトドアアクティビティにはナビゲーション機能が欠かせません。

基本的にアウトドアウォッチ上でナビゲーション機能を使用するためには、ヤマレコ等でルートを作成し、ルートデータが入ったGPXファイルを時計内に入れる必要があります。

しかし、Grit Xは現時点では国内のルート作成サービスと連携させることができず、ドイツのKomootというサービス上で作成したGPXファイルのみナビゲーション機能として利用することが可能です。

もちろん、ヤマレコ等で作成したGPXファイルをGrit X内に入れることはできます。

ただ、そのファイルはナビゲーションではなく、ルートガイダンス機能として使われてしまいます。

ナビゲーション機能はルートの分岐の手前約30mで、振動、音、表示画面によるアラートが入る機能です。

一方、ルートガイダンスは進行方向とルートは表示されますが、分岐手前でのアラートはありません。

なので、個人的にはKomootを使用せずに、日本のサービスを使用してGPXファイルを作成し、ルートガイダンス機能を使用しても大きな問題にならないと考えています。

Hill Splitter™

次に紹介するのはPolar Grit X独自のHill Splitter™という機能です。

Hill Splitter™機能を使うことで、ルート上の上昇(アップヒル)、下降(ダウンヒル)セクションでの、パフォーマンスデータを表示してくれます。

Hill Splitter™はGPSをベースにスピードと距離を、気圧高度データから、自動的にアップヒル、ダウンヒルセ クションを検知します。

コース上のすべてのヒルセクションにおける距離、スピード、上昇 ・下降率などのパフォーマ ンスデータを細かく記録し、表示することが可能です。

トレーニングセッション中の上りセクションのプロファイルを記 録し、過去のトレーニングセッションのヒルセクションデータと比較を行うことができます。

各ヒルについての詳細情 報が自動的に記録されるので、手動でラップを計測する必要はありません。

各セクションごとにデータを出してくれる機能は、自分の弱点がどこにあるのか?強みがどこなのか?を把握するのにとても役に立ちます。

例えば、これまでであれば有料のソフトウェアを使って、トレイル中の登りや下り、ハイキングセクションのデータを分析する必要がありました。

ですが、Hill Splitter™機能を使えば、登りや下り、平地のパフォーマンスを簡易的にではありますが、分かりやすくフィードバックしてくれるのが魅力です。

FuelWise™ 栄養補給リマインダー

そして、3つ目に紹介するのがFuel Wise™ 栄養補給リマインダー機能です。

トレイルランニングや登山といったアクティビティの場合、どうしても行動時間が長くなってしまうことがあります。ただでさえ、山に入ることはある一定のリスクも生じるわけなので、補給食、水分の携行は必須です。

問題は、補給食や水分をどんなタイミングで、どれくらい摂取すればいいのか?が簡単には分からないこと。

そこで活躍するのがFuel Wise™ 栄養補給リマインダー機能です。

Fuel Wise™ 栄養補給リマインダー機能には、スマート炭水化物リマインダー、手動炭水化物リマインダー、そしてドリンクリマインダーという3つの機能があります。

スマート炭水化物リマインダーはトレーニングの強度と時間から必要なエネルギー補給量を推定。また、実際のトレーニングの強度に基づきリマインダー通知の頻度を調整することが可能です。

手動炭水化物リマインダードリンク リマインダーは摂取するタイミングを手動(マニュアル)でセットしておくことで、その時間に通知をしてくれます。

特にレースの際は、「補給」が持っているパフォーマンスを発揮できるか否かの鍵を握ります。

ただ、補給の計画を立てたものの、レース中はどうしても走ることに集中してしまい、エネルギー補給や水分補給の計画通りにことを運ぶことが難しいケースが多いのではないでしょうか?

そんな時にFuel Wise™機能を使うことで、強度や時間に応じたエネルギー補給量を教えてくれたり、自分で計画を立てて、事前にどういった間隔で通知を出すかの設定を出すこともできます。

つまり、特にレース中の補給量、摂取タイミングで悩むことが少なくなるわけです。

Polar Grit X レビュー

最後に、実際の使用感についてレビューしていきたいと思います。

動画で紹介しましたので、ぜひ参考にしてみてください。

 

まとめ

今回はPolar(ポラール)社から新たに発売された、ブランド初のアウトドアウォッチ Grit Xについて紹介しました。

Grit XではHill Splitter™、Fuel Wise™ 栄養補給リマインダーというPolar独自の機能が特にトレイルランニングシーンにおいては魅力的です。

トレイルランニングを含めた、アウトドアスポーツで高いパフォーマンスを発揮するための機能が詰まっている一品と言っていいでしょう。

一点、ナビゲーション機能を使うためにはKomootという海外のサービスを通じてGPXデータを時計内に取り組む必要があるのが難点です。

Komootは海外ではメジャーなツールですが、日本語対応しているわけではないので、利用を敬遠する方もいらっしゃるかもしれません。

ただ、「山の中でも走ることに集中したい!」「より正確な情報を知りたい!」という方以外は、ルートガイダンス機能でも十分対応可能です。

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