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情報化社会でランニング人口が増え続けるたった1つの理由

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日本のランニング人口が1,000万人を突破した!

2012年に笹川スポーツ財団の調査でランナー人口の統計結果が発表されました。

同財団のデータ上は1998年から600万人前後を推移していたものが、2007年に初開催された東京マラソンをきっかけに、ランニング人口が伸びてきたわけです。

今や皇居周辺はどの時間帯に訪れてもランナーで溢れ、特に週末は人の流れが途切れることはありません。

皇居周辺にはいくつものランニングステーションが設置され、「皇居ラン」が観光化しつつあります。

地方在住者にとっては、皇居ランは憧れだ!という声を聞いたこともあるくらいです。

その他、日本各地でいわゆるランニングスポットが多数できつつあります。

大阪なら大阪城周辺、福岡なら大濠公園周辺など。

他の競技と違い、手軽に始められるというのが大きな魅力の1つでしょう。

ですが、果たしてそれだけが理由でランニング人口が増え続けるのでしょうか?

s_KokyoL0059※皇居に架かる、通称「二重橋」

一般的に各スポーツの競技人口が増える時は、そのスポーツに関わる日本代表レベルの競技力高く、かつマスコミ・メディアで大きく報道されることが必要不可欠です。マスコミ・メディアの力は大きく働きます。

例えば、2015年のラグビーワールドカップでは、日本の大躍進が報じられました。実際の試合が放映され、世界の強豪に逆転勝ちをした、これまでの歴史の中でワールドカップでは1勝しかできていなかった日本代表チームが、2015年は3勝を上げた(残念ながら予選リーグで姿を消す結果となりましたが)。

この記事を書いている時点で予測をするならば、これからラグビー人口、タッチラグビーなどのラグビー関連競技の人口は伸びるでしょう。

長期的に成長し続けるかどうかは、まだ予測できませんが。

2019年の日本開催のワールドカップまで、強い日本代表であり続けること、本大会でも勝利を重ねること、そして何よりこれから始まるトップリーグでファンを集めて離れない状況を作り続けることが大切です。

話が少し逸れてしまいましたが、陸上競技(マラソン)はどうかというと、昔に比べて日本人が世界で勝てなくなってしまいました。

相対的にではあるかもしれませんが、競技力は落ちているわけです。

にも関わらず、ランナー人口は増えている。

もちろん、マラソンや駅伝がテレビ放映される機会が多いというのは事実です。

特に、正月の風物詩と言われる箱根駅伝は多くの人の胸を打ちます。

ですが、マラソンや駅伝を見てエキサイティングできるか?と問われれば、多くの人がYesとは言い難いでしょう。

野球やサッカー、アメフトなどの競技の方が、よっぽど観ていてエキサイティングできます。

どちらかと言うと、非常に地味な競技・スポーツでもあります。

では「人類はなぜ走るのか?」

この問いに対する答えを考えてみることにしましょう。

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もちろん、この問いに対する答えは1つではありません。

筆者自身の一考察として読んでいただければと思います。

情報化社会の中で、世の中はより「複雑化」しています。

インターネット統計サイト、インターネット・ライブ・スタッツの調査によると、2014年9月時点で、世界のウェブサイトの数は10億件を突破し、その数はとどまることを知りません。

様々なインターネットメディアが生まれ、ソーシャルメディアに人間は釘付けになり、情報を遮断する隙すらなくなってきています。

ビジネスシーンでは、人間関係に悩まされ、家に帰っては家族との時間が優先され、なかなか自分一人の時間が取れません。

そんな中、日常生活で「意図的に1人の時間を確保できる時間」が「ランニング」です。

s_Running-the-pier※ランニングは1人の時間を意図的に確保できる。

仮に家で1人の時間を作ろうとしても、スマホやテレビ、PCなどの誘惑が襲いかかります。

自分では情報が遮断できたとしても、相手から突然電話がかかってくるかもしれないし、子供の世話をしなくてはならない時があるかもしれません。

そこで、外に走りに出るという選択肢を増やしてみる!

そうすると、あらゆる誘惑から解放され、1人で思考・内省できる時間を確保できるわけです。

さらに、ランニング自体は動作が難しかったり、ルールが難解だったり、特別な道具や環境が必要なんてことは一切ありません。

もちろん、簡単なスポーツだと言う気はありませんし、突き詰めて考えると非常に奥の深いスポーツです。

ランニングは自分と向き合い、同じ動作を何千回、何万回と繰り返していく。

そんなスポーツです。

中には、ランニングの何が楽しいのか分からないという人や、5㎞走るのも考えられない・・・。

という人がいるのも事実です。

ですが、そう言っている人の多くが、ランニングをするキッカケさえできれば、ハマってしまうということが多々あります。特に40代以降の人に多い。

何故なのでしょうか?

現在は世の中が複雑になりすぎて、人間はよりシンプルなものを求めるようになる

と、筆者自身は考えています。

ビジネスパーソンの間でも話題になり、ベストセラーになったエッセンシャル思考という書籍の中にも、

「仕事や人生の決定打となるブレイクスルーは、不要なものを切り捨てることから始まる。」

と書かれています。

なぜ、アップルの製品に人々が惹きつけられるのかというと、シンプルだからという側面も必ずあるはずです。

故・スティーブ・ジョブスと12年間仕事を共にし、アップル復活において重要な役割を果たした、ケン・シガールも著書Think Simple アップルを生み出す熱狂的哲学の中で、

複雑な世界だからこそ、「シンプル」に考えることの重要性を説いています。

京セラの創業者で、現・日本航空取締役名誉会長の稲盛さんも、

バカな奴は単純なことを複雑に考える。
普通の奴は複雑なことを複雑に考える。
賢い奴は複雑なことを単純に考える。

と言い切っているほどです。

47486100※ Think Simple アップルを生み出す熱狂的哲学 ケン・シガール 著

現代社会は自分と向き合うことに時間すら取れない程に、情報や他者に時間を奪われていきます。

特に経営者やビジネスパーソンが積極的にランニングに取り組むのは、強制的に自分の時間を確保し、内省できるからという側面も必ずあるはずです。

もちろん、経営者は数字に対してストイック、目標設定〜達成に至るまでのプロセスがビジネスに似ている点で惹きつけられている、ということもあるでしょう。

他にも、フルマラソンを完走した時の達成感、旅をしながら走れる喜び(最近は海外のレースに出る方も増えてきました)、仲間作りなどもあるかもしれません。

ですが、頭の中にある様々な情報を整理する、余計な雑念を取り除き、集中状態を作ることでアイデアを生み出すことも、ランニングだからできることでもあります。

シンプルにすること(フォーカスすること)で新たな価値が生まれる!

筆者自身は、そう考えます。

情報化社会の中でランニング人口が増えている背景には、人間が潜在的によりシンプルなものを求めていることが1つの理由として考えられるのではないでしょうか。ランニングほどシンプルで「無」になれるスポーツはないんじゃないかと思っています。

社会全体の変化に拮抗する形で、潜在的なニーズは深まる。

シンプルに人生を生きることで、私たちはクリエイティブでハイパフォーマンスな毎日を送れるはずです!

そのためには、ある意味ランニングをライフスタイル化することが大事なのではないでしょうか?

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ライター紹介 ライター一覧

浦中宏典

浦中宏典

ビジネスアスリート
データサイエンティスト

株式会社ストレッチサポート 代表取締役
1983年8月12日 長崎県長崎市生まれ

高校卒業後、大学でスポーツ科学(運動生理学・バイオメカニクス)を学び、トレーナーとしてスポーツの世界で実績を積む。

主な活動実績はJR東日本硬式野球部、サントリーサンゴリアス(ラグビー・トップリーグ)、国際テニストーナメント、世界陸上大阪大会、日本大学フェニックス(アメリカンフットボール)他。2011年、サハラマラソンランナーのトレーナーとしてトレーニングと身体のケアを担当。

2011年4月に会社を設立。
テクノロジーの力でスポーツアクティビティを今より楽しくすることで、「もっとチャレンジしたくなる世の中を創る」
ために事業活動を行っている。

2015年4月に開催されたサハラマラソンにランナー兼トレーナーとして出場・完走。
2017年9月にはアメリカ ユタ州を中心に開催されるGrand to Grand Ultra(7日間6ステージ273㎞のレース)に参加し完走を果たす。

自分自身も実践者として、常に挑戦を続けている。

<メディア掲載実績>
テレビ NHKまちかど情報室
雑誌 Tarzan(マガジンハウス)
雑誌 トレイルラン2017夏号(山と渓谷社)
新聞 長崎新聞
ラジオ 中央FM
専門誌 月刊トレーニング・ジャーナル 他多数

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