Garmin(ガーミン) ForeAthlete 945がフルスペックGPSウォッチとして登場!
2019年6月6日にGarmin(ガーミン)から新型のGPSウォッチ、ForeAthlete 945がリリースされました。
コアなランナーやトライアスリートに人気だった、ForeAthlete 935の後継モデルです。
これまでにリリースされているForeAthlete 645 & Music、ForeAthlete 245 & Musicと違い、ForeAthlete 945は音楽機能は標準搭載されています。
ForeAthlete 945はBlackとBlueの2色展開で、選びやすくなっています。
※どうしても他の色に変えたい場合は、他の色のバンドに変えることも可能です。
目次
Garmin ForeAthlete 945の主なスペック
では、早速ForeAthlete 945の主なスペックから確認していきましょう。
■サイズ:幅47×高さ47×奥行き13.7mm
■重量:50g
■防水機能:50m防水
■画面解像度:240×240ピクセル
■稼働時間
スマートウォッチモード:最大14日間
トレーニングモード(GPS+光学心拍計プラス音楽再生):最大10時間
トレーニングモード(GPS+光学心拍計):最大32時間
ウルトラトラックモード(GPSの取得頻度が60秒ごと):最大50時間
■その他の主な機能
ランニングダイナミクス機能、乳酸閾値予測機能、フルカラーマップ機能、ミュージック機能、Garmin Pay。
GPS、みちびき、GLONASS、Galileoといったあらゆる位置情報測位システム対応、光学心拍計対応。
■標準価格:
ForeAthlete 945: ¥69,800(税抜)
ForeAthlete 945の注目ポイント
ForeAthlete 945を評価していくにあたって、注目すべきポイントをいくつかピックアップしてみました。
1.長時間のバッテリー稼働時間
特にウルトラトレイル に参加するようなランナーであれば、バッテリーの稼働時間が最大32時間になったことは大きなポイントです。
ForeAthlete 935が最大21時間の稼働だったので、11時間伸びたことになります。
また、ガーミンのGPSウォッチの中では、これまでfenix 5X Plusの最大30時間が最長でしたが、これを上回る稼働時間になったわけです。
走力にもよりますが、ForeAthlete 945さえあれば100mileレースの完走にも対応できるレベルの稼働時間となりました。
2.ランニングダイナミクス機能
ランニングダイナミクス機能(ランニング中の上下動、接地時間、左右バランス等、ランニングフォームの良し悪しを数値化する機能)はガーミンのGPSウォッチ特有の機能であり、935に引き続き搭載されています。
※ランニングダイナミクスの計測には別途、「ランニングダイナミクスポッド」やHRM-Runのような加速度センサー付きの心拍ベルトの装着が必要となります。
3.暑さや高度による順応を表示する機能
ForeAthlete 945はパフォーマンス分析に関する機能がアップデートされていて、注目ポイントとしては最大酸素摂取量(VO2Max)に基づいた、暑熱と高度に対する適応状態を把握できるようになっています。
※VO2maxはランニング中の心拍変動を元に算出。
例えば、いつもは高度が低く、涼しい環境でランニングをしている人が、気温が高く、高度が高いところでランニングをする場合、心拍数の変動はいつもと大きく異なるわけです。
つまり、気温や高度といった外部環境の変化に、どう適応しているか?を把握することができるようになっています。
4.カラーマップ機能
ForeAthlete 935でも、自身が走るルートを作成し、ナビゲーション機能を活用することができましたが、ルートと現在地以外の周辺情報を表示できませんでした。
ForeAthlete 945にアップグレードされたことで、周辺の地図情報がカラーで表示できるようになり、ロードでもトレイルでも、道迷いのリスクを少なくしながらランニングができるようになったわけです。
5.音楽機能
ForeAthlete 645 Music以降に発売されたガーミンのGPSウォッチの中で、一番力を入れているのが音楽機能です。事実、エントリーモデルからハイエンドモデルの全てに音楽機能を追加したモデルを発表しています。
ForeAthlete 945には最大1,000曲を時計内にダウンロード可能。
Bluetooth対応のワイヤレスイヤホンと繋いで走ることで、スマートフォンを持たずに音楽や音声コンテンツを聴きながら走ることが可能です。
ForeAthlete 945のインプレッション&レビュー
バッテリーの稼働時間の延長
ForeAthlete 945を選択することを考えた場合、一番の焦点になるのはバッテリーの稼働時間です。
特にウルトラトレイルレースに参加するランナーであれば、できる限りGPS1秒取得で長時間のバッテリー稼働時間を確保しておきたいですよね。
Strydなどの外部センサーとGPSウォッチを繋いで走る場合や、Bluetooth、ライフログ、オートラップ機能などをオフにして、バッテリーの消費を抑えることも考えなくて済むので、設定やカスタマイズを変更するのに抵抗がある人にも向いていると言えるでしょう。
その上で、音楽や音声コンテンツを聴きながらトレーニングをしたい!ランニング中に財布や小銭は持ちたくないので時計で決済したい!というランナーであれば、ForeAthlete 945は非常にオススメです。
事故検出機能を作動させるには、スマートフォンを持ってランニングをする必要があります。スマートフォンを常に携帯して走るであろうトレイルランナーには、万が一の時の役に立ちます。
ランニングパフォーマンスに関する情報のアップデート
ForeAthlete 945は935に比べて、ランニングパフォーマンスに関する情報がアップデートされています。
例えば、私はForeAthlete 935と同等の機能を持つfenix 5 Sapphireを使用しています。
どちらのデバイスも、心拍数に関する情報から最大酸素摂取量(VO2max)を予測しているわけです。
※ForeAthlete 945とfenix5 Sapphireで表示されているVO2maxはそれぞれ、53と52となっていました。
更にガーミンのGPSウォッチには5km、10km、ハーフマラソン、フルマラソンの予想タイムを心拍数に関連する情報から算出してくれる機能があります。
fenix5とForeAthlete 945の予想タイムの違いは下記の通りです。
予測タイム算出のアルゴリズムは定かではありませんが、VO2maxはForeAthlete 945の方が優れているのに、フルマラソンの予測タイムはForeAthlete 945で計測した方が50分程度遅くなっています。
この記事を書いている時点では、ForeAthlete 945の使用回数が少ないので、もう少しデータをためていく必要はあるかと思いますが、以前のモデルに比べて予想タイムの算出方法が変わっていることは間違いありません。
また改めて、情報をアップデートしていく予定です。
まとめ
今回はガーミンのランニング用、トライアスロン用GPSウォッチの中ではハイエンドのモデルとなったForeAthlete 945についてまとめていきました。
繰り返しになりますが、バッテリーの稼働時間が大幅に伸びたことと、音楽機能とGarminPayが実装されていますが、ディテールにこだわらないランナーであれば、その他のバージョンアップはそれほど気にならないのではないでしょうか。
もちろん、その他の機能のアップデートも重要かもしれません。
ですが、これらは「なくてはならない機能」というわけではないと思うので、バッテリーの稼働時間が大幅に伸びたことと、音楽機能とGarminPayが実装されたこと、事故検出機能に比べると、ForeAthlete 945を選択するための理由にはならないのではないか?と個人的には考えます。
例えば、フルマラソンや最長でも100kmのウルルトラマラソンを走るランナーであれば、ForeAthlete 935さえあれば、十分に事足りますし、外部センサーなどを使用し、ある程度のバッテリーを消費する場合でも、許容範囲です。
バッテリーの稼働時間が伸びたことで、電池の残りを気にすることなく、例えばStrydなどの外部センサーと接続したり、様々な機能をOFFにして、バッテリーの省エネ化を気にすることなく使用できるようにはなりました。
ぜひ、トレーニングやレース時に「優先することは何か?」を踏まえて購入するようにしましょう。
最後に、ForeAthlete 945の紹介動画を撮影しましたので、ご覧ください。
ランナーズNEXTオンラインショップでもガーミンForeAthlete 945を取り扱っています。
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