なぜ市民ランナーにビール好きが多いのか?僕らはアルコールより、体験に酔う!
日々の生活の中にランニングというアクティビティが加わり、継続していくと「自分は何のために走っているのか?」と考えるようになります。人によっては「なぜ、こんなに辛い思いをしてまで走り続けているのか?」という表現になるのかもしれませんし、「どんな楽しみのために走っているのだろうか?」という問いかもしれません。
いずれにしても、誰もが「なぜ走っているんだろうか?」と考えるようになるはずです。きっかけは何であれ。
もちろん、走る目的は人それぞれ。健康の保持・増進のため、ダイエット、達成感を得るため、非日常の体験をするため、などなど。
色んな目的で走る市民ランナーがいる中で、「旨いビールを飲むため!」に走っているという人が極稀にいます。真意は定かではありませんが。ビールを飲むために走っている!という人が物凄く多いかと言われれば、決してそんなことはありません。
ですが、ランナーの中にビール好きが多いのは事実。
もちろん、統計学的にというわけではありませんが、感覚としてはズレてはないはずです。
特に走る距離が長くなればなる程、この傾向は顕著になります。走る距離が長いと言うのは、月間走行距離という意味ではありません。例えば、5㎞、10㎞など短い距離のレースを中心に走っている人よりも、ウルトラマラソンなど長い距離を走っている人の方がビール好きは多いという意味です。
ウルトラマラソンランナーはビール好きが多い
柴又100㎞ウルトラマラソンに参加していた時のこと。
柴又ウルトラマラソンでは前後にゼッケンを付け、背中側にはゼッケンにメッセージ欄が設けられています。文字でも絵でも、何を書いても構いません。
レースは河川敷の単調なコースなので、周りのランナーの背中に書かれたメッセージ欄を見ながら走る時間が多くなります。
意外にも、何も書いていない人は少なく(私が確認できた範囲ですが)、何らかのメッセージ、イラストなどが書かれていました。中でも多かったのが、「完走して、うまいビールを飲むぞ!」という類のもの。
おおよそ3人に1人は、ビールやお酒絡みのメッセージが書かれていました。
確かにランナーにビール好きは多い。ですが、ビールそのものが好きなのか?と問われたら、恐らく違うのではないかと思うわけです。
もちろん、走る走らないに関わらず、ビールを飲むことが好きな人は除きます。
なぜ市民ランナーにビール好きが多いのか?
例えアルコールが飲めない人でも、キツイ練習・トレーニングをした後に「炭酸飲料が飲みたい!」と思ったことがある人は少なくないはずです。
※運動後に身体が炭酸飲料を欲するメカニズムは、科学的に証明されているのかどうかは定かではありません。
ですが、なぜ市民ランナーは他の炭酸飲料よりも「ビール」が好きなのか?
ビールが「旨い!」と感じる時はどんな時なのか?を考えると、その答えが見えてきます。
ビールが旨いと感じる時、それは間違いなく何かを達成した後、ワクワクするような場にいる時、非日常空間にいる時など、気持ちがポジティブな時のはずです。
反省会という名の飲み会でも、気持ちが前向きな反省会は、ビールも旨い!
つまり、走った後のビールそのものが好きと言うよりは、環境や体験がビールを旨くするわけです。
ランニング後に、仲間と酒を酌み交わすという体験が好きな人、ランニング後、自分の頑張りの報酬としてビールを飲むのが好きな人など。
色んな体験を引き立てるために、ビールが存在していると言っても過言ではありません。
様々な体験を積み重ねることで、結果的にビールが旨く感じるようになっていくのではないでしょうか?
まとめ
今回は「なぜ市民ランナーにビール好きが多いのか?」をテーマに、一個人の見解を示しました。
走った後のビールが身体に良いのか、悪いのか?という論点は、もはやランナーには不要なのではないかと思うほどです。
ビール好きなランナーは、基本的に健康になろうと思って走っていません。
※ビール好きではないランナーも同様に。
ランニング以外で健康に気を配っていたとしても、走って健康になろうとは思っていないということです。
もちろん、走れば脂肪は落ちて、メタボ解消には役立つでしょう。
ですが、ランニングを継続することの最大の利点は様々な「体験」にあります。
走ることを通じて、様々な体験ができる!
きっと、僕らはアルコールよりも、体験に酔っているのかもしれません!