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4ヶ月間の低酸素トレーニングで、身体とランニングパフォーマンスはどう変わるのか?【Ultra Trail Mt. Fuji (UTMF)までのストーリー】

UTMFチャレンジ企画
この記事は約 6 分で読めます。 523 Views

ランニングやマラソンに関するトレーニングの方法論、メソッドに関する情報は特にこの数年の間、格段に増えました。

ランナーズNEXTでは、マラソンに必要な練習・トレーニング方法【最新版】の中で様々なトレーニング手法を紹介しています。

トレーニングの内容や効果に関する情報は本や情報誌、インターネットを通じて、簡単に手に入れることが可能です。

それらの情報を詳しく見ていくと、トレーニングに関する方法論と、その結果のみを論じているものは沢山あります。

例えば、○○というトレーニングをしたら、サブ3を達成できた!等です。

また、サブ3を達成するには、「もっとLSDの割合を増やした方が良い!」「いや、もっと高強度のトレーニングをすべきだ!」といった、ある意味真逆のような主張がなされているケースだってあります。

ランニングのトレーニングを考える上で浮上する2つの問題

これらの問題は2つあって、1つは前提条件を無視していること。

仮に同じサブ3を目指すランナーであっても、現状の課題感や普段のトレーニングの取り組み方は異なるはず。つまり、そもそもの前提条件が異なるわけです。

もう1つは表面的なトレーニングの手法と結果のみに焦点が当たっていて、プロセス(ストーリー)の考察がなされていないこと。

私たちランナーが参考にしなければならないのは、上手くいった人(もしくは上手くいかなかった人)の最終的な結果と表面的なトレーニングの手法の話ではなく、その結果に至るまでのトレーニングプロセス(ストーリー)です。

つまり、「なぜそのトレーニングを採用したのか?」「その結果、日々どのような変化が起きていたのか?」「どんな試行錯誤があったのか?」という、その人のストーリーに注目した方が得られるものは沢山あります。

なぜなら、「最終的な結果が良かった!」という人のトレーニング内容が、自分にも最適なトレーニングなのかどうか、一概には判断ができないからです。

大事なのは、誰かが実践しているトレーニングを表面的に真似るのではなく、トレーニングプロセス(ストーリー)を踏まえて「自分だったら、どう活用できるのか?」という視点で、新たな仮説の1つとして参考にすべきだと考えています。

特に今回は新たな企画として、低酸素環境下で行う「低酸素トレーニング」を取り入れることで、具体的に身体やランニングパフォーマンスがどう変わるのか?そのストーリーを紹介していくつもりです。

なぜ低酸素トレーニングなのか?

近年、一般のランナーの間でも取り組む人が増えている低酸素トレーニング。

今回の企画では低酸素トレーニングを日頃のトレーニングプロセスの中に組み込み、自身のパフォーマンスに関する成長度を見ていきたいと思っています。

低酸素トレーニングはトレーニングの一手法というわけではなく、低酸素の「環境」を使って様々なトレーニングを実施できるのがメリットです。

参考記事:ランナーが低酸素トレーニングによって得られる4つのメリットとは?

低酸素トレーニングのメリットは上記の参考記事以外でも、多方面で論じられています。

ですが、低酸素トレーニング実施時のデータや具体的な変化を見ていく機会は少ないのではないでしょうか?

もちろん、低酸素トレーニングによって私自身の成長をお見せすることがこの企画の「価値」ではありません。

実体験で得られたデータや気付きを通じて、読者の皆さんの普段のトレーニングに何らかの形で活かしてもらうことが最大の狙いです。

身近に低酸素トレーニングができる環境にない人でも、トレーニングデータをどう評価し、どう活用していくのか?に関しては低酸素トレーニングであろうとなかろうと、「考え方」は共通しています。

なので、繰り返しになりますが一連のストーリーを通じて「自分だったら、どう活用できるのか?」という視点で今回の企画をご覧ください。

2020年開催のUTMFを目指して

今回の企画は、これから約4ヶ月後の2020424日~26日に開催されるUltra Trail Mt. Fuji(以下、UTMF)まで間、日頃のトレーニングに低酸素トレーニングを組み込むことで、身体やランニングパフォーマンスにどんな変化が出るのかを評価・分析しながら発信していくものです。

※UTMFとは国内最高峰のトレイルランニングレースであり、約2,400人のランナーが富士山の周りを100マイル (161km)走るレース。

企画の中で、UTMFまでの具体的な変化を見ていくと共に、ランニングデータの見方やトレーニングの考え方を紹介していきます。

現状の体力レベルの把握から、日頃のトレーニングに関すること、UTMFのレースデータの分析まで具体的に紹介していく予定です。一つの事例として、ぜひご覧ください。

持久系トレーニングと筋力トレーニングを低酸素環境下で実施


※ASICS Sports Complex TOKYO BAY 施設内の多目的エリア

低酸素トレーニングというキーワードで想起されるのは、「低酸素環境で行うランニングマシン上のトレーニング」ではないでしょうか?

実際に、低酸素環境下でランニングを行うことによって、パフォーマンスが向上するという研究はいくつも存在します。

もちろん、UTMFの完走という目標に向けて、ランニングマシンを活用したトレーニングは欠かせません。

ですが、今回は持久系のトレーニングだけでなく、筋力トレーニングやアジリティトレーニングが身体変化とランニングパフォーマンス向上のキートレーニングになると考えています。

低酸素トレーニングを実施する場所は、201911月に東京・新豊洲にオープンした低酸素トレーニング施設 ASICS Sports Complex TOKYO BAY

参考:世界最大級の低酸素トレーニングジム ASICS Sports Complex TOKYO BAYをランナー目線で紹介!

ASICS Sports Complex TOKYO BAYは他の施設と違い、持久系トレーニングだけでなく、筋力トレーニングを含めた、全てのトレーニングを低酸素環境で行うことが可能です。

低酸素トレーニングを日常のトレーニングに取り入れることで、現状から具体的にどんな変化があるのか?

常酸素環境でのトレーニングと標高2,000mの環境でのトレーニング、標高3,000mの環境でのトレーニングを比較することで、客観的または主観的にどんな違いが出るのか?

これから発信してきますので、是非楽しみにしていてください。

最後に

これから4月のUTMFに向けて、トレーニングを進めていくわけですが、私自身は今回始めてUTMFに参加する、平均的なランナーです。

今のところ、UTMFを完走できるかどうかは分かりませんし、既に決まったトレーニングプランが用意されている訳ではありません。

一チャレンジャーとして、トレーニングをしていきたいと思っています。

ただ、2つだけ特徴があるとすれば、1つは運動生理学やバイオメカニクスといった、いわゆる専門領域への理解がある程度あること。

そしてもう1つは、様々なデジタルデバイスやソフトウェアを通じて得られるランニングデータを評価し、自分の言葉で伝えられること。

これらの特徴を踏まえて、読者の皆さんにとって有益な企画になればと考えています。

多くの読者の皆さんと同じ立場もしくは非常に近い立場で、試行錯誤をしながら、かつ自分の頭で考えながら実践し、レポートしていくつもりです。

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ライター紹介 ライター一覧

浦中宏典

浦中宏典

ランナーズNEXT 編集長

株式会社ストレッチサポート 代表取締役
1983年8月12日 長崎県長崎市生まれ

高校卒業後、大学でスポーツ科学(運動生理学・バイオメカニクス)を学び、トレーナーとしてスポーツの世界で実績を積む。

主な活動実績はJR東日本硬式野球部、サントリーサンゴリアス(ラグビー・トップリーグ)、国際テニストーナメント、世界陸上大阪大会、日本大学フェニックス(アメリカンフットボール)他。2011年、サハラマラソンランナーのトレーナーとしてトレーニングと身体のケアを担当。

2011年4月に会社を設立。
テクノロジーの力でスポーツアクティビティを今より楽しくすることで、「もっとチャレンジしたくなる世の中を創る」
ために事業活動を行っている。

2015年4月に開催されたサハラマラソンにランナー兼トレーナーとして出場・完走。
2017年9月にはアメリカ ユタ州を中心に開催されるGrand to Grand Ultra(7日間6ステージ273㎞のレース)に参加し完走を果たす。

鍼灸・あん摩マッサージ指圧師の国家資格者でもあるが、現在はランニングウォッチやランニング用パワーメーター(Stryd)などのデバイスを活用しながら、効率的にマラソンやランニングの目標を達成するためのサポートをしている。

自分自身もマラソンやトレイルランニングの実践者として、常に挑戦を続けている。

<メディア掲載実績>
テレビ NHKまちかど情報室
雑誌 Tarzan(マガジンハウス)
雑誌 トレイルラン2017夏号(山と渓谷社)
新聞 長崎新聞
ラジオ 中央FM
専門誌 月刊トレーニング・ジャーナル 他多数

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