6769 views

ランニングを長く楽しむためには?「怪我をしない」ことより大切な2つのこと

ランニングのようなスポーツや趣味に取り組む場合、多くの人は「長期間に渡って取り組んでいくこと」を想定しているはずです。

媒体の性質上、ここではランニングという切り口で話を進めていきます。

恐らくほとんどの人が「○歳までは続ける!」と明確に決めているわけではなくて、ぼんやりと「長期的に走っていくんだろうなー」という感じで、走ることを継続しているのではないでしょうか?

私自身もそうです。

では、ランニングを長期に渡って楽しむためには何が必要なのか?

例えば、私が仮に60歳までランニングを続けよう!と考えた時に、どんなことが必要だろうか?を考えたわけです。

で、多くの人が「怪我をしないような身体を作る」もしくは、「怪我をしないランニングフォームを身に付ける」のようなことを考えるのではないかと。

もちろん、怪我をしないことは、とても重要です。

ですが、個人的に「もっと大事なもの」が2つあると思っています。

「怪我をしない」ことより大切な2つのこと

1つは「チャレンジする意欲」。そして、もう1つは「探求心」です。

チャレンジする意欲とは、何らかの目標をもって取り組むこと。自己記録を向上させる、ランニングで○kg痩せる、ヨーロッパのトレイルレースに出る・・・などなど。

探求心とは、どうしたらそれらの目標を達成できるのか?どうして身体に痛みが出てしまったのか?など、知識を得ながら適切な問いを立てて、実践していくことです。

仮に怪我をしてしまっても、「チャレンジする意欲」「探求心」が残っていれば、ランニングは継続することができます。

怪我をしていなくても、この2つのうちのどちらかがなくなってしまうと、継続することは困難になるでしょう。

中でも「探求心」の方がより重要です。

特にランニング歴が長くなればなるほど、「走った分だけ速くなる!」という奇跡の状態は長くは続きません。

気合いと根性だけでは、必ずどこかで限界が見えてくるわけです。

そこで、「ここが自分の限界だ・・・」と成長意欲を削がれると、一気に走る意欲が失われます。

なぜなら、「何にために走ればいいのか?」が分からなくなるからです。

逆に自身の成長をイメージできさえすれば、現状がどういう状態であろうと、ランニングを継続することができるはずです。

では、どうやって「探求心」を育てていくのか?

答えを探すのではなく、自分の頭で考える力をつける

多くの人はどうしても、直ぐに「答え」を探そうとしてしまいがちです。

例えば、マラソンで30km以降に失速する→どんなトレーニングをすれば良いのか?どんなトレーニングをすればマラソンで30km以降に失速をしなくて済むのか?

のような発想ですね。

そうではなくて、なぜ30km以降に失速してしまうのか?を「考える力」をつけていく方が、結果的に長くランニングを継続できるようになるはずです。

なぜなら、30km以降の失速の他にも、ランニングを続けていく中で出てくる悩みや、分からないこと等は沢山出てくるからです。

そのためには、答えを探そうとするのではなく、まずは「考える材料」を増やしていく必要があります。

なので、ランナーズNEXTやメールマガジンの中で「ちゃんとデータは取っていきましょうね!」という話は何度もしているわけです。

失速の原因を探る情報(データ)が沢山あれば、次の仮説を立てる際の精度は間違いなく高くなります。

逆に、情報(データ)が無ければ、これまでの経験や勘から次の仮説を立てる、もしくは本やネットの情報をもとに仮説を立てるしかありません。

もちろん、仮説を立てるにあたっては、ある程度の知識が必要です。

自分で知識を深めていくのも良いですし、コーチと一緒に考える、コミュニティ内で一緒に考えていくのも良いでしょう。

これは練習やトレーニング法に限らず、ランニングフォームの改善を考えた時にも同じことが言えます。

現在、東京と福岡で定期的にランニングフォーム (走り方)に関するワークショップを開催しています。

定期的に参加して下さっている方であれば、例えば前回と今回でランニングフォームの比較ができるようになるわけです。

そうすると、どこがどう変わったのか?もしくは変わっていないのか?が(ある程度)明確になります。

※(ある程度)と書いた理由はランニングフォームを正しく評価するにはどうすればいいのか?の中で紹介しています。

比較対象を作ってあげる(考える材料を作ってあげる)ことで、トレーニングの意欲も変わってくるのではないかと考えています。

現状を把握する→現状を変えるための取り組みをする(ランニングで言うとトレーニング)→振り返る→次の成長に向けた取り組みをする→・・・

というようなサイクルをどんどん回していくわけです。

データを活かすためには?

ただし、自分のデータを一人で見つめながら、試行錯誤をしていくのも限界がありますよね。なぜなら、参考になる材料が自身のデータのみになってしまうからです。

最近強く感じるのは、他のランナーの具体的な事例に触れながら、参考材料を増やしていくことで、仮説の精度はもっと上げることができるのではないかということ。

特に昨年から、ランニング用パワーメーターを活用したトレーニングを実践する方も増えてきました。

実践者のレースデータやレースに至るまでのトレーニングデータを比較しながら見ていくと、本当に沢山の気づきがあります。

例えば、マラソンで3時間を切る人、3時間半を切る人、4時間を切る人はこういう傾向があるがあるよね!という特徴が少しづつ見えてきました。

マラソンのレース後半で失速してしまう人の特徴も然りです。

これらの経験から、様々なランニングデータをもとに、知識を深めながら自分自身と他のランナーの課題と解決策を一緒に考えていける機会(コミュニティのようなもの)があれば「チャレンジする意欲」「探求心」の両方を育てていけるのではないか?と、今では強く感じています。

詳細はパワートレーニングの実践グループや、メールマガジン・ランナーズNEXT通信内でもご案内していく予定です。

ぜひ、楽しみにしていてください。