1. TOP
  2. ランニングノウハウ
  3. 練習さえしていれば、マラソンレースで最高のパフォーマンスが発揮できる!は本当か?

練習さえしていれば、マラソンレースで最高のパフォーマンスが発揮できる!は本当か?

 2015/04/23 ランニングノウハウ
この記事は約 6 分で読めます。 3,115 Views

日頃からランニングやマラソンをやっている人なら、

「今日の練習はイマイチやる気が出ないな・・・」

「今日はいつものコースを走っているのに、距離が長く感じる・・・」

「コンデションは最高だったのに、思うような記録を残すことが出来なかった・・・」

という経験があるんじゃないでしょうか?

ランナーにとって、自身の目標を達成するためには「練習・トレーニング」が絶対的に必要です。

その目標が「フルマラソン完走」であっても、「3時間を切って走る(サブ3)」であっても、「100kmマラソンを完走する」であってもです。

ですが、練習やトレーニングを沢山積むこと

と、

最高のパフォーマンスが発揮できることイコールではありません

生理的限界と心理的限界

20131124011335

運動生理学という学問において、「生理的限界」と「心理的限界」という概念が存在します。

生理的限界を「肉体的な限界」と考えていただいても大丈夫です。

生理的限界というのは、「その人が持っている100%の力」です。

できることなら100%の力を発揮したいですよね。

ですが、人間は自分が持っている100%の力、つまり生理的限界値に到達することができません。

なぜなら、そこに心理的限界というブロックがかかっているからです。

ですから、人間が持つ最高のパフォーマンスは心理的限界に依存します。

生理的限界が仮に同じだというAさんとBさんがいたとしましょう。

AさんとBさんの100%の力は、全く同じです。

ですが、Aさんは心理的限界が80、Bさんは70だった時、より高いパフォーマンスを発揮できるのはAさんです。

では、Bさんは一生Aさんに勝つことはできないのか?

というと、そうではなく70を80や85に上げることは可能ですし、生理的な限界を底上げすることだってできます。

結局、ここでは何が言いたいのかというと、大切なのはいかに心理的な限界を生理的限界に近づけることができるか?

ということです。

平たく言うと、最高のパフォーマンスを発揮するためには、メンタルの力が必要なんです。

心の状態がパフォーマンスの質を決定する!

ここで言うメンタルとは、気合や根性で乗り切る力というよりも、

自分の心の状態をコントロールする、といった感じです。

いずれにしても、最高のパフォーマンスを発揮するには、フィジカルと同じくらいメンタルの強さが重要になってきます。

例えば、フルマラソンレース中でも

「まだ7km地点か。あと35kmも走らないといけないのか・・・。」

「1km7分ちょっとのペースで走っているということは、最低でも5時間弱はかかりそうだな・・・。」

と思ってしまうことってありますよね?

こういった思考に陥っている時は、絶えず「時間」と「距離」にとらわれてしまっているわけです。

心(メンタル)が時間や距離などにとらわれてしまうと、ランニングが楽しくなくなってしまいます。

折角、お金を払ってフルマラソンに参加しているわけですから、どうせならもっと楽しく走りたいですよね!?

さらに、「心のとらわれ」はランニングのパフォーマンスをも低下させてしまいます

普段ランニングをしている人や、何らかのレースに出場されている人は、こんな経験ないですか?

”ゴールまでの残りの距離を気にし始めると、心理的に苦しくなる”

もちろん、残り1km、2kmなど短い距離であれば、逆に力が湧いてくることが多いですが、

フルマラソンのレースで15km近辺を走っている最中に距離のことを気にし始めると、結構辛いです。

レース中の駆け引きの中で、相手のことを意識しすぎて自分の走りができなくなってしまった・・・

なんてこともよくあります。

これは自分に集中できず、相手にとらわれてしまった例ですね。

マラソンじゃなくても、例えば野球の試合中に、

「絶対にミスしないようにしなければ・・・」

と意識すればするほど、実際にミスをする、エラーをしてしまう確率が格段に上がってしまいます。

ランニングじゃなくても、これから取り組む作業に集中するために、SNSを完全に遮断しようと思ったことはないでしょうか?

私は何度もあります!!

ですが、遮断しようと意識すれば意識するほどページを開きたくなる。

日頃、どれだけSNSに依存しているかによっても変わってきますが、

意識しないようにと意識すればするほど、パフォーマンス(作業効率)は低下します。

「集中」ができなくなってしまうわけです。

この「意識しないようにする!」というのは、かなりの曲者です。

意識しないと思えば思うほど、強烈に意識をしてしまう。

そうすると、心は「意識しないようにする」ことにとらわれてしまい、パフォーマンスが低下します。

それだけ心の状態(メンタル)は重要だということです。

ランニングでもその他のスポーツでも、ビジネスにおいても、心の状態がパフォーマンスの質を決定する!!

これは紛れもない事実です。

心がフローな状態、つまり心が何事にもとらわれていない状態の時に最高のパフォーマンスを発揮することができます。

よく、メンタルトレーニングの世界では「今に生きる」ことの重要性が語られてます。

本当にそうだなと思う反面、そのスキルを習得するのは非常に難しくもあります。

難しいというより、少し時間がかかるといった方が良いかもしれません。

心の状態をフローにして、今に生きるためにはトレーニングをしていくのがベストな方法です。

メンタルトレーナーも同じように言っています。

じゃあ、ランニングのトレーニング中やマラソンのレース中にメンタルが苦しくなったらどうすればいいのか?

メンタルトレーニングをしていなかったら、解決できない問題なのか?

一つのの解決策は

「楽しいと思うことを想像する!」

です。

単純にあなたが好きなこと、楽しいと思えることを想像するんです。

「寿司」とか「焼き肉」とか「ミスチル」とか、それくらいのレベルでOK!

一点、注意があるとすれば、走り終わった後に待っている楽しいことをイメージするのではない!ということです。

レース後の楽しいこと=心が未来に向かってしまいます。

「今」の心の状態をフローにするという意味では、「今」楽しいと思えることを想像してみてください。

そのために、まずは自分が好きなこと、ワクワクすることの棚卸しが必要です。

 

\ SNSでシェアしよう! /

ランナーズNEXTの注目記事を受け取ろう

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

ランナーズNEXTの人気記事をお届けします。

  • 気に入ったらブックマーク! このエントリーをはてなブックマークに追加
  • フォローしよう!

ライター紹介 ライター一覧

浦中宏典

浦中宏典

ランナーズNEXT 編集長

株式会社ストレッチサポート 代表取締役
1983年8月12日 長崎県長崎市生まれ

高校卒業後、大学でスポーツ科学(運動生理学・バイオメカニクス)を学び、トレーナーとしてスポーツの世界で実績を積む。

主な活動実績はJR東日本硬式野球部、サントリーサンゴリアス(ラグビー・トップリーグ)、国際テニストーナメント、世界陸上大阪大会、日本大学フェニックス(アメリカンフットボール)他。2011年、サハラマラソンランナーのトレーナーとしてトレーニングと身体のケアを担当。

2011年4月に会社を設立。
テクノロジーの力でスポーツアクティビティを今より楽しくすることで、「もっとチャレンジしたくなる世の中を創る」
ために事業活動を行っている。

2015年4月に開催されたサハラマラソンにランナー兼トレーナーとして出場・完走。
2017年9月にはアメリカ ユタ州を中心に開催されるGrand to Grand Ultra(7日間6ステージ273㎞のレース)に参加し完走を果たす。

鍼灸・あん摩マッサージ指圧師の国家資格者でもあるが、現在はランニングウォッチやパワーメーターなどのデバイスを活用しながら、効率的にマラソンやランニングの目標を達成するためのサポートをしている。

自分自身もマラソンやトレイルランニングの実践者として、常に挑戦を続けている。

<メディア掲載実績>
テレビ NHKまちかど情報室
雑誌 Tarzan(マガジンハウス)
雑誌 トレイルラン2017夏号(山と渓谷社)
新聞 長崎新聞
ラジオ 中央FM
専門誌 月刊トレーニング・ジャーナル 他多数

この人が書いた記事  記事一覧

  • ランニング用パワーメーターの種類と選び方

  • ランニングのパワートレーニングで得られる5つのメリット

  • 「才能の正体」から学ぶ、マラソンの才能・能力を伸ばすために必要な考え方【編集長コラムVol.1】

  • 【新企画】編集長コラムがスタートします!

関連記事

  • ランニングはただ走るだけではもったいない!あなたの人生を10倍楽しくするランニング活用法

  • ランニングフォームを改善するために必ず押さえておきたい3つのポイント

  • マラソンの成長が頭打ちになった時に考えたいトレーニングの3原則

  • マラソンやランニング中の水分補給を失敗しないためにできる3つのこと

  • 一部のトレーナーだけが知っているランニングフォーム改善法4つのチェックポイント

  • 脂肪をうまく活用してマラソンのパフォーマンスを高める方法