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GARMIN vs TomTom GPSの正確性はどちらが上なのか?

ランニングウォッチ・GPSウォッチ
この記事は約 7 分で読めます。

ランナーが練習する際に欠かせないアイテム、ランニングウォッチ。特に、ランニングウォッチの中でも様々な情報が得られるGPSウォッチは徐々に普及してきています。

GPSウォッチの中でも様々なメーカーが凌ぎを削っている状況で、ランニングウォッチとしてはGARMIN(ガーミン)、EPSON(エプソン)、SUUNTO(スント)、POLAR(ポラール)、TomTom(トムトム)など、スマートウォッチとしてカテゴライズされるブランドの中でも、ランニングで使用できるApple Watch(アップルウォッチ)、Fitbit(フィットビット)など多数のブランドが存在します。

ランニングウォッチの中でも、GPSウォッチを使用する目的は人それぞれあると思いますが、GPSウォッチと言うからには、GPSを正確に取得して欲しいところです。

上記に記したランニングウォッチの中で、GPSが全く使い物にならない・・・というものは無いかもしれませんが、ランナーが抱える悩みとしてよくあるのが、下記の2つ。

①ランニングを開始しようと思っても、GPSの取得が遅くてすぐにスタートできない。

②ランニング中にリアルタイムのペースが安定せずに困る。

更に、仕事柄違うメーカーのGPSウォッチを同時に遣いながら計測をすると、走った距離が異なるケースもあり、なかなか困ったものです。

GPSウォッチの中で、自分自身のランニングの記録を最も正確に反映してくれるものがあれば、そういうものを使ってみたいですよね。

そこで、これから色んな切り口でランニングウォッチ、GPSウォッチを比較・検討していきながら、あなたに合ったランニングウォッチ、GPSウォッチを見つける企画をお届けしていこうと思います。

GPSと言えば

こういう形で情報発信をしていると、〇〇社のGPSウォッチは海外でも使えますか?という質問をいただくことが多々あります。GPSは何の略かを考えたことはあるでしょうか?GPS=Global Positioning System、全地球測位システムなわけです。

つまり、日本で限定的に使われるようなシステムではなく、そもそもがグローバルなシステムなので、理解をしておきましょう。

GPSウォッチのサイトやパンフレットを見ていると、「みちびき対応」という表記を目にしたことがあるかもしれません。この「みちびき」がGPSの日本版だと理解しておいていいでしょう。

話を戻します。

冒頭でご紹介したブランドは最初からGPSウォッチを自社で作り、販売してきたのではなく、様々なバックグランドがあります。

中でも、GARMIN(ガーミン)はアメリカで創業されたGPS機器メーカー、TomTomはオランダで創業されたGPS機器メーカーということで、GPSに関しては互いに譲れないところでしょう。両社共、もとはカーナビのシステムを開発してきたというバックグランドも同じです。

そこで、今回はGARMIN(ガーミン)のGPSウォッチとTomTom(トムトム)のGPSウォッチを左右の腕に装着し、10㎞の距離のランニングをした時にどんな違いが見られるのかをチェックしていきたいと思います。

ForeAthlete 630J vs TomTom ADVENTURER

IMG_2566

今回の測定で活用したGPSウォッチはGARMIN ForeAthlete 630JとTomTom ADVENTURERの2機種。GPSのみを比較するのももったいないので、心拍ベルトと光学心拍計の差異についても見てみました。ForeAthlete 630Jは心拍ベルトを装着して計測、TomTom ADVENTURERは光学心拍計で心拍(脈拍)を計測。

計測のスタートは自宅から400m程離れた所から、3㎞弱の周回コースを走ります(最終周のみ距離を10㎞丁度に合わせるためショートカット)。

GPSの取得速度

まずはGPSの取得(捕捉)速度から。自宅周辺はなかなかGPSを取得しづらいらしく、マンション前ではどちらのGPSウォッチもGPSウォッチを取得できず。今回に限った話ではないのですが・・・。

スタート地点まで歩いていく中で、200mほど進んだ所で、TomTom ADVENTURERがGPSをキャッチ。ForeAthlete 630Jはスタート地点に到着し、数秒静止していたらGPSを取得しました。

つまり、GPSの取得(捕捉)速度はTomTomに軍配。

TomTomのGPSウォッチの特徴は、QuickGPSfixという機能が搭載されており、正確な位置をすばやく特定し、アクティビティを開始できるようになっています。

取得したランニングデータの比較

では次に、今回のランニングによってはじき出された数字を比較していくことにしましょう。

まずはGARMIN ForeAthlete 630Jで得られたデータ(サマリー)から。

スクリーンショット 2017-02-27 20.31.32

次にTomTom ADVENTURERで得られたデータ(サマリー)。

スクリーンショット 2017-02-27 20.32.31

ほぼ同時にスタートボタンを押してスタートしたにも関わらず、10㎞走る間に150mもの開きが出ています。

次に各ラップのデータを見ていきましょう。

スクリーンショット 2017-02-27 20.49.23

2つのGPSウォッチを数値として比較した時に大きく数値が異なる箇所を黄色で塗りつぶしています。

心拍(脈拍)数に関してはそれぞれで計測している箇所が違う(TomTomは手首、GARMINは心拍ベルト)ので、多少の違いは出てくるところです。今回は心拍数が高い状態でトレーニングをしているので、立ち上がりの2㎞で大きく数値が開いていますが、3㎞以降は同じような数値で推移しています。

一般的には、心拍数を大きく上げようとすると、心拍ベルトで計測するよりも光学心拍計で計測したほうが大きな値が出る傾向にあります。
※今回は実験的にウォーミングアップなしで走り始めました。

インターバル走など、ガツンとスピードを上げたりしない限りは心拍ベルトでも光学心拍計で脈拍を計測しても、大きなズレは無くなってきています。

問題はペースのズレです。

大きくペースがズレている2箇所を見ていきましょう。

まずはラップ4について。3㎞〜4㎞を見てみると、TomTomとGARMINはそれぞれ平均心拍が176bpm→182bpm、176bpm→181bpmとほぼ同じ数字で推移していて、かつ心拍はどちらも上昇しています。

長い距離を走っている状態であれば話は変わってきますが、ランニング序盤でかつ心拍が上昇している場合は、ペースが落ちているということは考えづらいわけです。

6㎞〜7㎞も同様に考えると、平均心拍が184bpm→185bpm、184bpm→186bpmと同じような変化ですが、GARMINのペースは極端に落ちています。

トータルで150mの差が出てしまっていますが、この辺りが大きく反映されているものと考えます。

もちろん、今回のケースはたまたまの結果かもしれません。毎回、こうなるとも限りませんし、この結果だけから、どちらが正確かとは言い切れない部分はあります。今回走った距離が10㎞なのか、10.15㎞なのかは本当の意味では分かりません。

ただ、こうして数値を出しながら比較すると、各社の特徴が見えるので面白いと個人的には思っています。

まとめ

今回は主にGPSという切り口からGARMINとTomTomのランニングウォッチを比較・検討してきました。

繰り返しになりますが、今回の1例のみで「どちらが正確か?」という問いに対する結論は出すことはできません。

ですが、GPSウォッチを選ぶ側としては、納得のできるデータがある方が信憑性は高いと感じるわけです。

今回のケースでは、GPS捕捉速度がTOMTOMの方が早かったということで、できるだけサクッと走り出したい人にはTOMTOMのGPSウォッチはオススメです。

今後も様々な切り口から、ランニングウォッチ、GPSウォッチに関する考察を深めていきたいと思います。

もちろんGPSは1つの機能に過ぎません。

ご自身のランニングスタイルをトータルで考えて、一番マッチするものを選ぶようにしましょう。

もし余裕があれば、ランニングシーンごとにデバイスを変えるというのも1つの手かもしれません。

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ライター紹介 ライター一覧

浦中宏典

浦中宏典

ビジネスアスリート
データサイエンティスト

株式会社ストレッチサポート 代表取締役
1983年8月12日 長崎県長崎市生まれ

高校卒業後、大学でスポーツ科学(運動生理学・バイオメカニクス)を学び、トレーナーとしてスポーツの世界で実績を積む。

主な活動実績はJR東日本硬式野球部、サントリーサンゴリアス(ラグビー・トップリーグ)、国際テニストーナメント、世界陸上大阪大会、日本大学フェニックス(アメリカンフットボール)他。2011年、サハラマラソンランナーのトレーナーとしてトレーニングと身体のケアを担当。

2011年4月に会社を設立。
テクノロジーの力でスポーツアクティビティを今より楽しくすることで、「もっとチャレンジしたくなる世の中を創る」
ために事業活動を行っている。

2015年4月に開催されたサハラマラソンにランナー兼トレーナーとして出場・完走。
2017年9月にはアメリカ ユタ州を中心に開催されるGrand to Grand Ultra(7日間6ステージ273㎞のレース)に参加し完走を果たす。

自分自身も実践者として、常に挑戦を続けている。

<メディア掲載実績>
テレビ NHKまちかど情報室
雑誌 Tarzan(マガジンハウス)
雑誌 トレイルラン2017夏号(山と渓谷社)
新聞 長崎新聞
ラジオ 中央FM
専門誌 月刊トレーニング・ジャーナル 他多数

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