Garmin(ガーミン) ForeAthlete 245 & Musicの進化のポイントは?
2019年5月16日にGarmin(ガーミン)から新しいGPSウォッチ、ForeAthlete 245 & Musicがリリースされました。
ForeAthlete 245は2色(ブラック、イエロー)ForeAthlete 245 Musicは3色(ブラック、ホワイト、アクア)の展開です。
前作のForeAthlete 235Jから機能が大幅にバージョンアップされています。
また機能の近しいForeAthlete 645 & Musicとも比較しながらレビューしていきましょう。
尚、ForeAthlete 245とForeAthlete 245 Musicの違いは音楽機能の有無だけで、その他の機能に違いはありません。
音楽機能とセットだと思っていたGarmin Pay機能(時計を端末にかざすと決済ができる機能。財布や小銭を持たずにランニングができる)はどちらも対応していないようです。
目次
Garmin ForeAthlete 245 & Musicの主なスペック
では、早速ForeAthlete 245 & Musicの主なスペックから確認していきましょう。
■サイズ:幅42.3×高さ42.3×奥行き12.2mm
■重量:38.5g(非常に軽い)
■防水機能:50m防水
■画面解像度:240×240ピクセル
■稼働時間
スマートウォッチモード:最大7日間
GPS+心拍計測+音楽モード:最大6時間
GPS+心拍計測+音楽なし:最大22時間(前作11時間から2倍に伸びています)
■その他の主な機能
ランニングダイナミクス機能、ボディバッテリー機能、セーフティー機能(それぞれ後述)。
GPS、みちびき、GLONASS、Galileoといったあらゆる位置情報測位システム対応、光学心拍計対応。
■標準価格:
ForeAthlete 245 Music: ¥39,800(税抜)
ForeAthlete 245:¥34,800(税抜)
ForeAthlete 245 & Musicの注目ポイント
ForeAthlete 245 & Musicを評価していくにあたって、注目すべきポイントをいくつかピックアップしてみました。
1.長時間のバッテリー稼働時間
まず個人的に一番の注目ポイントがバッテリー稼働時間の長さです。
前作のForeAthlete 235JがGPS1秒取得+光学心拍計測をした状態で最大11時間だったものが、245では22時間と2倍になっています。
これまでForeAthleteの最長バッテリー稼働時間がハイエンドモデルであるForeAthlete 935の21時間を考えると、ハイエンドモデルではないForeAthlete 245の22時間は大きな進化だと言えるでしょう。
既に公表されていますが、ForeAthlete 935の後継となる945はバッテリーの稼働時間が最大32時間なので、こちらも大幅な改善がなされています。
2.ランニングダイナミクス機能
ガーミンのハイエンドモデルにのみ搭載されていた、ランニングダイナミクス機能(ランニング中の上下動、接地時間、左右バランス等、ランニングフォームの良し悪しを数値化する機能)が245にも搭載されました。
※ForeAthlete 235Jは非対応。ランニングダイナミクスを計測する場合は、別途「ランニングダイナミクスポッド」を購入する必要があります。
バッテリーの稼働時間とランニングダイナミクス機能を考えると、これまでのハイエンドモデルと同等の機能を備えていることになります。
3.ボディーバッテリー機能
ボディバッテリー昨日とは、心拍数の変動、ストレス、アクティビティなどのデータを使用して「予備エネルギー量」を測定できる機能です。
この機能は1から100の数字でユーザーのエネルギーレベルを表示します。
数値が高いと、ユーザーがワークアウトやエクササイズを行うのに充分なエネルギーを持っていることを意味し、反対に数値が低いと、体力を温存して休憩した方がいい、という判断ができます。
つまり、その日の状態によってトレーニングよりも休息を優先したほうがいいのか?もう少しトレーニングをいれた方がいいのか?を数値として判断できる機能です。
4.セーフティー機能
スマートフォンとBluetooth接続状態である必要がありますが、日常生活、ランニング中問わず、身に何かが起こった時には、時計がその衝撃を感知し、予め登録した連絡先へ位置情報とともにメッセージを送ります(所定の時間内にキャンセル可能)。また、自身の意思で援助を要請することもできます。
ForeAthlete 645 & Musicとの比較
GPSウォッチ選びという観点で考えると、ForeAthlete 245 & Musicの比較対象となるのがForeAthlete 645 & Musicではないでしょうか。
245と645の違いを見ていくと、機能面では645に軍配が上がります。
ですが、大きなポイントになるのはそれぞれのバッテリーの容量で、245が最大22時間なのに対し、645は14時間となっています。
※音楽再生をした状態であれば、245が最大6時間。645が最大5時間。
重量は245が38.5gと645の42.2gと比べても軽量ですが、その分少しランニングウォッチ特有の「安っぽさ」が出てしまう印象です。
645には乳酸閾値の予測機能があるので、心拍ベルトを使って自身の乳酸閾値の状況を把握しながらトレーニングを行いたい場合は、645を選択する必要があります。
簡単に選択基準を作るとするなら、
バッテリーの持続時間と軽さを追求するなら、ForeAthlete 245 & Music
機能とデザイン重視ならForeAthlete 645 & Music
という選択基準になるのではないかと考えています。
ForeAthlete 245 & Musicはどんな人向けのGPSウォッチなのか?
ForeAthlete 235Jから大幅にバージョンアップされた245 & Musicですが、どんなランナー向けのデバイスなのでしょうか?
ForeAthlete 245 & Musicには様々な機能が追加されているので、逆に「無い機能」から考えていった方が良さそうです。
ランニングダイナミクス機能をはじめ、ランニングに関する充実した機能はもちろん、バイクやスイムの機能が備わっているので、トライアスロンにも対応可能。
重量が38.5gと他のモデルと比較しても非常に軽いので、時計の重さを気にするランナーにオススメです。
音楽を聞かなければ、最大22時間のバッテリーの稼働時間があるので、100kmのウルトラマラソンを制限時間いっぱい使って走るランナーにも余裕をもって使用できます。
ただし、登山やトレイルランニングに必要な気圧高度計、コンパス機能が搭載されていないので、登山やトレイルランニングがアクティビティの中心になっている人には向かないでしょう。
トータルで考えると、ロードランニングがアクティビティの中心になっている人には、距離や時間の長さを問わず、対応できるモデルと言えるでしょう。
まとめ
ここまでご紹介してきた通り、ForeAthlete 245 & Musicは機能性がかなり向上しています。
これまでの235Jの立ち位置を考えると、「機能を与えすぎではないか?」というくらい、沢山の機能が増えました。
前述したように、登山やトレイルランニングで必要となる気圧高度計、コンパス機能は無いので、登山やトレイルランニングが活動の中心になっている人には向かないかもしれません。
ですが、コースナビゲーション機能やトラックバック機能など、トレイルランニングでも活用できる簡単な機能があります。
ForeAthlete 245 & Musicはショートディスタンスからロングディスタンスまで、ロードランナー向けのデバイスではありますが、「メインはロードランニングだけど、トレイルランニングもやってみようかな!」というランナーにもオススメではないかと考えています。
最後に、ForeAthlete 245 & Musicの紹介動画を撮影しましたので、ご覧ください。
ランナーズNEXTオンラインショップでもガーミンForeAthlete 245 & Musicを取り扱っています。
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