【Amazfit T-Rex Pro】アウトドア用スマートウォッチが進化して登場!
AppleやSonyなどの有名ブランドから無名のブランドまで、数千円から10万円を越える金額まで、今では様々な種類のスマートウォッチが存在し、毎年のように機能もアップデートされています。
そんなスマートウォッチ市場の中で、比較的数が少ないジャンルが「アウトドア用スマートウォッチ」です。
Wear OS by Googleなどのスマートウォッチ機能を実装したカシオやスントなどの有名ブランドはありますが、値段は5万円〜といったところです。
低価格のアウトドアウォッチは、あまり見当たりません。
そんな中で、昨年リリースされたAmazfit T-Rexはアウトドア用スマートウォッチの中では低価格なデバイスで、価格は2万円台です。
2021年3月には機能がアップデートされたAmazfit T-Rex Proがリリースされました。前作T-Rexの機能に、便利な機能が追加されています。
そこで、今回はAmazfit T-Rex Proを前作と比較しながら紹介していきます。
前作のAmazfit T-Rexに関する詳細は以下の記事の中で詳しく紹介していますので、ご覧ください。
目次
Amazfit T-Rex Proの仕様・スペック
では早速、Amazfit T-Rex Proの仕様・スペックを紹介していきます。
基本的な機能は以下の通りです。
Amazfit T-Rex Proの基本的な機能
- サイズ:47.7 x 47.7 x 13.5 mm
- 重量:59.4 g (ストラップを含む)
- 防水機能:100m防水
- ディスプレイの解像度:360×360 ピクセル
- 操作方法:タッチスクリーン及び4つのサイドボタン
- 充電時間:最大1.5時間
- バッテリー駆動時間
標準的な使用: 最長 18 日間
ハードな使用: 最長 9 日間
GPS 連続稼働時間: 最長 40 時間 - 位置情報システム
GPS+GLONASS、GPS+BeiDou、GPS+Galileo - センサー
BioTracker™ 2 PPG バイオトラッキング光学センサー
3 軸加速度センサー
3 軸ジャイロスコープ センサー
地磁気センサー
環境光センサー
気圧高度計 - サポートされるデバイス
Android 5.0 以降、iOS 10.0 以降 - 販売価格:28,800円(税込)
アウトドアウォッチは比較的重量がありますが、T-Rex Proは50g台とアウトドアウォッチの中では比較的軽量タイプです。
GPS連続稼働時間が最長40時間なので、長時間の山行やトレイルランニングにも対応できます。
低酸素環境下で役に立つSPO2(経皮的動脈血酸素飽和度)計測機能
日常生活の中では、コロナ禍で注目されたSPO2(経皮的動脈血酸素飽和度)の計測機能が実装されています。SPO2とは、血液中にどの程度の酸素が含まれているか?を示す指標です。
T-Rex Proは医療機器ではありませんので、あくまで健康管理の一環で使用する指標だと認識しておきましょう。
特に登山やトレイルランニング時に標高が上がると、空気中の酸素濃度が低くなり、体調が悪くなってしまう恐れがあります。
SPO2の数値は健常人の安静時であれば、基本的に96%以上となっていますので、標高が高くなっていくにつれてSPO2の数値が低くなるようであれば、注意が必要です。
※もちろん、低酸素環境下のハードなトレーニングに慣れている人はその限りではありませんが、数値を把握しておくことは重要です。
PAIを利用した独自の健康評価
PAIは、心拍数、アクティビティの期間、およびその他の健康データなどの複雑な情報をユーザー固有の 1 つの数値に変換するアルゴリズムを使用した健康評価システムです。
PAI健康評価システムは、時間や場所にかかわらず、ほとんどの運動モードをサポートしています。
また、各ユーザー向けにカスタマイズした健康評価を作成し、ユーザー固有の体験を提供します。
心拍データに基づいたランニング指標が得られる
T-Rex Proは多くのランニング系GPSウォッチに搭載されている、FirstBeat社の心拍アルゴリズムを採用しています。
そのため、ランニングによるデータから最大酸素摂取量、完全回復時間、トレーニング負荷、トレーニング効果などの専門的なデータが得られます。各ワークアウトの後に、それぞれの指標で達成した内容が数値化される仕組みです。
Amazfit T-Rexとの比較
では次に、前作のAmazfit T-RexとT-Rex Proの機能や価格の違いについて見ていきましょう。
それぞれの違いについては、下記の表にまとめました。
T-Rex | T-Rex Pro | |
---|---|---|
サイズ | 47.7 × 47.7 × 13.5 mm | 47.7 x 47.7 x 13.5 mm |
重量 | 58g | 59.4 g |
防水機能 | 50m防水 | 100m防水 |
解像度 | 360×360 ピクセル | 360×360 ピクセル |
稼働時間 | デイリーユース: 約20 日間 ベーシックウォッチ: 約66時間 GPS 連続稼働時間: 最長 20 時間 | 標準的な使用: 最長 18 日間 |
位置情報システム | GPS + GLONASS | GPS+GLONASS、GPS+BeiDou、GPS+Galileo |
スポーツモード | 14種類 | 100種類以上 |
センサー | BioTracker TM PPGバイオトラッキング光学センサー | BioTracker™ 2 PPG バイオトラッキング光学センサー |
価格 | ¥27,800(税込) | ¥28,800(税込) |
2つのモデルを比較すると、見た目やサイズ感は変わっていないのが分かります。
バッテリー稼働時間は表記されている使用シーンが異なるため、単純な比較はできませんが、GPS連続稼働時間でみるとT-Rex ProはT-Rexの2倍稼働するようです。
スポーツモードが100種類、アウトドアウォッチに必要な気圧高度計も搭載されて価格差が1,000円しかないので、今後選択するとすれば、T-Rex Proの1択ではないでしょうか。
ランニング時の計測項目
では次に、ランニング中に計測できるデータ項目を見ていきましょう。
ランニング中に得られるデータ(表示されるデータ)は以下の通りです。
- エクササイズ時間
- 距離
- 心拍数
- ペース
- 平均ペース
- ケイデンス
- 平均歩行頻度(平均ケイデンス)
- 消費カロリー
- 心拍数の推移(リアルタイムの心拍と平均心拍)
トレイルランニングモードの場合はランニング中に得られるエクササイズ時間、距離、心拍数、ペース、心拍数の推移は同じですが、ケイデンス、平均歩行頻度、消費カロリーの代わりに、
- 垂直速度
- 累積上昇
- 累積下降
- 高度
が得られます。
データ項目のカスタマイズはできませんが、1画面に最大6つの項目を表示させることが可能です。
Amazfit T-Rex Proの使用感レビュー
では次にT-Rex Proの使用感について紹介していきましょう。
ここでも前作のT-Rexとの比較をしながら見ていきます。
装着時のフィット感が大幅に改善
T-Rex Proを実際に使用した感想は、前作のT-Rexとさほど大きく変わりません。
画面も360 × 360ピクセルと非常に見やすいですし、タッチ操作の感度も問題ありません。
一点、大きな改良として、ベルト部分の装着感を挙げておきましょう。
前作のT-Rexはベルト部分が非常に硬く、付け心地があまり良くありませんでした。
ですが、T-Rex Proのベルト部分は非常に柔らかくなっていて、高いフィット感があります。
T-Rex Pro 設定時における注意点
今回のT-Rex Proで気になる点(注意する点)は3つあります。
1つ目はデフォルト設定だと、ディスプレイが常にオフになっていて、点灯時間も5秒間です。
そのため、すぐに画面がオフになってしまいます。
バッテリーの消費を抑えるための設定だと思いますが、自分好みに設定を変えてあげましょう。
2つ目は、手首を上げると画面が点灯する設定にする際に、反応速度が「標準」のままだと、あまり反応がよくないことです。
反応速度を「敏感」に設定しておけば、問題なくスムーズに反応してくれます。
3つ目は、デバイスの日本語表記が若干不自然に感じる箇所があることです。
前述の画面点灯に関する表記も反応速度が「標準」は分かりますが、「敏感」よりも「速い」の方がしっくり来ます。
ランニング中に表示されるデータ項目「平均歩行頻度」も少し分かりにくいですね。
T-Rex Proの使用が向いている人
T-Rex Proに限らず、アウトドア系スマートウォッチの良い所は、ランニングやスポーツ活動以外に日常生活で使用しても問題がないこと。
特にT-Rex Proは低価格にもかかわらず、スマートウォッチ機能が充実しています。
なので、日常生活中の利用を中心にアウトドアを含めたスポーツシーンでスマートウォッチを使用したい人向けのデバイスと言っていいでしょう。
T-Rex Proの使用が向いていない人
スマートウォッチとして最大限活用するのであれば、睡眠中のデータも重要になってくるのではないでしょうか?
一般的なスマートウォッチは睡眠中に装着していても、できるだけ気にならないようなデバイスの薄さと重量感、付け心地を目指しているので、アウトドアウォッチは睡眠中の装着感に難があるのは否めません。
女性には、ちょっとゴツゴツした見た目と重量がデメリットになる可能性も。
当たり前のように聞こえるかもしれませんが、主にどういうシーンでGPSウォッチを使用したいのか?どうしても外せない機能は何なのか?明確にして、デバイスを選びましょう。
まとめ
今回は2021年3月にリリースされたT-Rex Proについて紹介しました。
見た目やサイズ感は変わらないものの、SPO2機能や睡眠に関する機能など、スマートウォッチ機能が充実し、100種類以上のスポーツモード、気圧高度計が新たに搭載されるなど、スポーツシーンでも力を発揮できる機能が搭載されています。
T-Rexと比較して、価格が1,000円しか変わらないので、スマートウォッチ機能が充実したアウトドアウォッチを安く手に入れたい方にT-Rex Proはおすすめです。
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