【Run With Power】パワートレーニング入門セミナー・イベントレポート
2018年8月4日(土)、5日(日)に、ランナーを対象としたパワートレーニング入門セミナーを開催しました。
このセミナーは2018年の2月と3月に開催したセミナーをアップデートしたものです。
そこで今回は、セミナーの様子をイベントレポートとして紹介していきます。
※講師として話をした本人がレポートを書く、というのもある意味斬新ではないでしょうか・・・?
目次
なぜセミナーを開催しようと思ったのか?
そもそも、なぜこのセミナーを開催しようと思ったのか?
理由はただ1つで「世界との情報格差を少しでも埋めるため」です。ランニングにおけるパワートレーニングがテーマのセミナーでしたが、残念ながら現時点で日本にはこのテーマに関する情報がほとんどありません。
ランニング用のパワーメーターは2016年に初めてアメリカで生まれ、2年程の月日が経っています。
トレーニングに関するノウハウは、自転車のパワートレーニングをベースに体系化されつつあります。
今後、ナレッジはもっとアップデートされることでしょう。
しかし、日本においてはネットを含め、ほとんど情報がありません。
もちろん、他に同じテーマでのセミナーが開催されているのであれば、敢えてランナーズNEXTで主催する必要はありません。
私自身の立ち位置はWebメディアの運営人(編集長)です。基本的にランナーズNEXT内の記事として情報発信する、メールマガジン形式で情報発信することがメインです。
ただ、今回は今までに無かった、新しいテクノロジーを活用したトレーニングということで、セミナー形式で情報発信をさせてもらったという経緯です。
パワートレーニング入門セミナーレポート
今回は2日間に渡り、セミナーを開催しました。それぞれ同じ内容のセミナーを実施し、ありがたいことに両日共、多くの方にご参加いただきました。
非常にニッチかつマニアックなテーマにも関わらず・・・。
遠方にお住まいの方、キャパの関係上、会場で受講できなかった方に関しては、オンライン上でセミナーを視聴できるように、リアルタイムの映像配信を実施。
※映像配信は8月5日(日)のみ。
今回もウルトラランナーでもある、関根隆さんのご協力の下、無事に開催できました。本当に。
※映像配信席からの様子。重たい機材をいつも.ありがとうございます。
ランナーズNEXTでは過去にも2度、オンラインでのライブセミナーを実施していますが、全ての回でご協力をいただいてます。
また、今回は1回あたりの定員を少し増やした関係で(1回あたり30〜35名)、受付や参加者の皆さんのフォローを含め、3名の方にご協力をいただきました。
一人でやっていたら、まともにセミナーをできていなかったと思います・・・。本当に感謝です。
会場内は両日とも、相変わらずの男性率ですが・・・。
今回はパワートレーニングを実施する上で、非常に大事なポイントを3時間に凝縮して、お伝えしました。全体的な概要はこれでマスターできるはずです。
もちろん3時間で全てを完璧に理解できるわけではありませんが、何度も映像や資料を見返していただければ、パワートレーニングの概略はマスターできるはずです。
セミナーでお伝えしたかったこと
今回はランニングにおけるパワートレーニングがテーマのセミナーでしたが、パワーメーターを使って走ることは、今より効率的かつシンプルにマラソンの目標を達成していくためです。
パワートレーニングは手段であって、目的ではありません。
私達がランニングをする目的は、今より速く走りたい、長く走りたい、今まで見たこともない景色を見てみたい・・・などなど、今よりも自身を成長させることで、人生を充実させるためではないでしょうか。
「私はダイエット目的だから、成長とか興味ない・・・」という方も、今の自分から余計な脂肪を落としていくことは、今より健康でいたい、今よりモテるようになりたい、魅力的でありたい(理由は様々ですが)、つまり今よりも人生を充実させたいという点で同じです。
今より、成長・進化していくためには、何らかの「チャレンジ」が必要です。チャレンジと言うと、大げさに聞こえるかもしれません。
ですが、「今よりちょっと頑張ってみる」ということだって、立派なチャレンジです。
パワーメーターを活用したパワートレーニングを実施することを通じて、ランナーの「もっとチャレンジすることが楽しくなる」をサポートできたら、と個人的には思っています。
これからの時代に必要な力
これから様々なデバイスが続々と生まれてくるはずです。
これまでは、どんなデータが取得できるのか?というモノ(ハード)の機能面がいかに優れているか?が大きなポイントでした。
ですが、これからはモノや、そのモノが持つ機能よりも、取得できたデータなどを活用できるようなサポート、つまりサービス(ソフト)の部分が、より重要になってきます。
もしかしたら、機能を必要最小限まで削ることで、テクノロジーを活用しやすくすることかもしれません。
もしかしたら、徹底的な人的サポートかもしれません。
もしかしたら、AI、機械学習などのテクノロジーによって、今より精度の高い、個々にカスタマイズされたサジェスチョンが自動的に生み出される、ということかもしれません。
1つ言えることは「取得できるデータそのものに意味はない」ということです。
データ(情報)をもとに、今より成長・進化するためのインサイトを見つけ出し、新たな仮設を立てて検証していくことが、これからの時代に必要なことではないでしょうか?
データや情報は、簡単に手に入る時代です。
そんな時こそ、自らの力で考えることさえできれば、ランニングは今よりもっと楽しくなるはずです。そのために、新たな知識、新たな視点を手に入れていきましょう。
単なる知識オタクになるのではなく、得た知識を日々のトレーニングに活かしていくことが大切です。
どうしても、セミナーやワークショップを開催できる機会は少なくなってしまいますが、ここでしか手に入らない知識・情報をお届けしていくことで、ランナーが「もっとチャレンジすることが楽しくなる」世の中を創っていけたらと思っています。
追記
2018年は11月に福岡で、12月は東京でも開催しました。1年間でトータル7回、同じセミナーを開催したことになります。
合計306名の方にご参加いただき、ランニングのパワートレーニングに関する普及に向けた第一歩となりました。
今後はオンラインを含め、パワートレーニングについてお伝えしていく機会を作っていきます。
パワートレーニングに興味のある方、既にパワーメーターを使用している方で、もっと理解を深めていきたい方はメールマガジン・ランナーズNEXT通信にて随時情報をお届けしていきますので、ぜひご登録ください。