1. TOP
  2. ウルトラマラソン
  3. ウルトラマラソン用のランニングシューズを選ぶ際に考えたい4つのポイント

ウルトラマラソン用のランニングシューズを選ぶ際に考えたい4つのポイント

 2015/10/05 ウルトラマラソン
この記事は約 8 分で読めます。 55,396 Views

フルマラソンより長い距離のレース・・・つまりウルトラマラソンを攻略するには、様々な準備が必要です。

練習やトレーニングに関する準備はもちろん大切です。ですが、これからウルトラマラソンを走ろうと言う人であれば、「ウルトラマラソンはどんなランニングシューズで走ればいいんだろう・・・。」という疑問を抱く方も多いようです。

ランニングシューズ毎に、ハーフマラソン用、フルマラソン用、ウルトラマラソン用・・・のような形で厳密に分類できるわけではありません。

ランニングシューズ選びは、非常に個人差が出るところでもあります。

例えば、フルマラソンを2時間10分前後で走る日本のトップランナーが履くランニングシューズとフルマラソンを6時間以上かけてゆっくり走ることを目的にしているランナーであれば、選ぶランニングシューズは異なります。

どちらも「フルマラソン」というレースに出場しているにも関わらず。

同じく、ウルトラマラソンでもソール(靴底)が薄くて軽いランニングシューズを履いて走る人もいれば、ソールが分厚くて重たいランニングシューズを履いて走る人もいるわけです。

どちらが正解か・・・という答えはありません。残念ながら。

とは言え、ウルトラマラソンを目指すのであれば、そのシューズがウルトラマラソン用なのかどうかに限らず、何らかのシューズを選ばなければなりません。

何らかの基準や選ぶ際のポイントが知りたい!という方もいらっしゃるでしょう。

そこで、今回はウルトラマラソンを完走するために必要なランニングシューズを選ぶ際のポイントについて、解説をしていきたいと思います。

普段履いているランニングシューズを基準にする

f2482ff70473702876d1dedaf96276f4

ウルトラマラソンに出るようなランナーであれば、そもそもランニングシューズを一から選ぶような方ではないはずです。

多くの場合、フルマラソンを完走した先にウルトラマラソンを目標にするケースがほとんど。

であれば、ウルトラマラソン用のシューズだけ「特別に考える」必要はないと言えます。

もちろん、普段履いているランニングシューズが足に合わないのであれば、新調する必要があるでしょう。

これからウルトラマラソンを目指す方の中には、ウルトラマラソン用のシューズ=ソールが厚いシューズと考えている人も多いようです。それは、ソールが厚ければ、足にかかる負担も大きくなるという考えに基づいています。

足への負担を減らすためにソールが厚いシューズを履くという考えももちろんあります。ですが、ソールが厚い分、ランニングシューズの重さも確実に重くなってしまうわけです。

なので、必ず両者にはメリット・デメリットが存在します。

普段軽量のランニングシューズで走っている人が、ウルトラマラソンの時だけソールの厚い重量感のあるシューズを履くのも違和感があるでしょう。

ですから、普段どんなランニングシューズを履いて練習をしているか、レースに出ているのかを1つの基準として考えてみましょう!

フルマラソンを完走した際のダメージ感を基準にする

dsc_2672

次の基準は、フルマラソンを完走した時の足のダメージ感を参考にする方法です。

ウルトラマラソンを目指すランナーであれば、恐らくフルマラソンを1度は完走されていることでしょう。もし、完走していなくても、練習の中で1度は40㎞程度走ることがあるはずです。

その時に走ったシューズと足の疲労感を参考にランニングシューズを選ぶという方法もあります。

フルマラソンを完走した際に、もう歩くのも一苦労・・・という状態であれば、ソールを厚くしてみる。
※ソールだけの問題ではなく、練習やトレーニング不足も考えられます。もちろん、補給等その他の要因も。

フルマラソンを完走した際に、足はまだ動くなという感覚があれば、フルマラソンを走ったシューズでウルトラマラソンに参加することは可能です。

このような人は、下手にソールを厚くする必要はありません。

普段のスタイルのまま、ウルトラマラソンに参加すると良いでしょう。

ソールが厚いランニングシューズを選ぶなら

stinsontrail_ms

ウルトラマラソン完走を目指す際に、フルマラソンの時に履いたシューズのソールよりも、薄くて軽いものを選ぶ人はほとんどいませんが、逆にソールの厚いものを選ぶ人は多いはずです。

では、ソールが厚いものを選ぶ際の注意点はないのか?ということに関してですが・・・

今、日本市場で出回っており、ウルトラマラソンやウルトラトレイルに出場する人の中でHOKA ONE ONE(ホカ オネ オネ:通称 ホカ)というブランドのシューズを愛用している人がいます。筆者もその1人なのですが。

他社のランニングシューズに比べるとソールが分厚く(通常のランニングシューズのソールの2.5倍ほど)、重量もあります(例えば、上記写真)。

片足の重量が340gほどあるので、通常よりは重たく感じるでしょう。

参考までに、アディダス (adidas) adizero takumi sen boostは片足約185gです。

とは言え、クッション性があるので足への負担が少なく感じます。

上記の写真をご覧いただくと、つま先から踵までが弧を描くように設計されており、スムーズな足の運びを実現してくれる(Rolling Motion)とのことです。

ここまで書くと、これからウルトラマラソンを目指す人であれば、ホカを履いてみようか!となるかもしれませんが、シューズの重量の他に、注意点があります。

それは、ソールが厚く全体が丸みを帯びている分、安定性に欠けるということ。もう1つは履きなれていないと、ちょっとした段差に躓いてしまうリスクもあるということ。この2点です。

実際に履いたことのある方なら分かると思いますが、特に地面が安定しないところに着地をすると、若干の不安定感があります。ロードのみを走る場合は、そこまでないと思いますが、足首に不安定感がある場合は、捻挫のリスクも高くなります。

なので、足首の不安定感がある方にはあまりオススメしません。

足首の不安定感がない場合でも、別途、足首周りのトレーニングや、バランストレーニング等を実施していくことをオススメします。

もう1つの難点は、履きなれていないと結構な確率で躓きます。普段のランニングシューズと同じ感覚で走っていると、自分では段差をまたいだつもりでも、シューズが引っかかってしまう。もちろん、慣れれば問題ありませんが、ランニングシューズを変えた初期の段階では、よくあるケースです。

また、レースの後半で足が上がらなくなってしまった場合は、何の段差もないところで躓いたりもします。

ソールが厚く、重量感もそれなりにありますからね。

ですから、ソールが厚いシューズを履く場合は、それなりの準備(履きなれておくだけでなく、トレーニングも)をしておく必要があるわけです。

現在は、軽量化も進んでいるため(HOKA ONE ONEのランニングシューズも200g程度になってきている)、重量感をそれほど感じることなく、走れるでしょう。

例えば、こちらのシューズであれば215gとクッション性は残しつつも、軽量化に成功しています。

ランニングシューズのサイズに注意する

size

ただ、1点注意しなければならないのは、これから始めてウルトラマラソンを走るという方であれば、普段よりも少し大きめのシューズを用意しておいたほうが良いということです。

普段履いているシューズにもよりますが、普段のランニングシューズの1.5cm大きめのものを準備しておくと良いでしょう。

なぜなら、レース後半足が浮腫んでくることが多々あります。何十キロも地面に足を打ち付けていると、徐々に足が腫れてくる。そんなものだと思って下さい。

ジャストフィットサイズのランニングシューズであれば、間違いなく、シューズがキツく感じてしまいます。

足全体が圧迫されることによって、アキレス腱炎などの症状が出ることもありますし、爪のトラブルも起こしかねません。
※爪の下に血豆ができたり、爪が剥がれてしまうことも。

ウルトラマラソンに限った話ではありませんが、レース後半になってくると、徐々に足が動かなくなってきます。

そんな時に、爪が痛い、アキレス腱が痛い・・・などの痛みを伴いながら走るのは非常に大変です。

ですから、なるべく身体にかかる負担を避けるためにも、少し大きめのランニングシューズを履いてレースに出ることをオススメします。

スタートの段階から履いておくのでも大丈夫ですし、途中のエイドステーションに荷物を預けられるポイントがありますから、そこで履き替えてもいいでしょう。

まとめ

以上、今回はウルトラマラソン用のランニングシューズをテーマに、記事を書いてみましたがいかがだったでしょうか?

マラソンを継続していく上で、ランニングシューズ選びは非常に重要です。

ランニングシューズ選び次第では怪我をしてしまうかもしれませんし、最悪の場合ランニングを継続できなくなってしまうかもしれません。単に速く走るためのランニングシューズという捉え方ではなく、あなたの身を守るという視点も合わせつつ、ぜひご自身に合ったランニングシューズを選んでみてください。

ウルトラマラソンの完走やシューズに関するノウハウはこちらにもまとめてあります。

【関連記事】

ウルトラマラソン完走のために必要な5つの練習・トレーニング方法

ウルトラマラソン完走のために準備しておきたい5つのこと

 

\ SNSでシェアしよう! /

ランナーズNEXTの注目記事を受け取ろう

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

ランナーズNEXTの人気記事をお届けします。

  • 気に入ったらブックマーク! このエントリーをはてなブックマークに追加
  • フォローしよう!

ライター紹介 ライター一覧

浦中宏典

浦中宏典

ランナーズNEXT 編集長

株式会社ストレッチサポート 代表取締役
1983年8月12日 長崎県長崎市生まれ

高校卒業後、大学でスポーツ科学(運動生理学・バイオメカニクス)を学び、トレーナーとしてスポーツの世界で実績を積む。

主な活動実績はJR東日本硬式野球部、サントリーサンゴリアス(ラグビー・トップリーグ)、国際テニストーナメント、世界陸上大阪大会、日本大学フェニックス(アメリカンフットボール)他。2011年、サハラマラソンランナーのトレーナーとしてトレーニングと身体のケアを担当。

2011年4月に会社を設立。
テクノロジーの力でスポーツアクティビティを今より楽しくすることで、「もっとチャレンジしたくなる世の中を創る」
ために事業活動を行っている。

2015年4月に開催されたサハラマラソンにランナー兼トレーナーとして出場・完走。
2017年9月にはアメリカ ユタ州を中心に開催されるGrand to Grand Ultra(7日間6ステージ273㎞のレース)に参加し完走を果たす。

鍼灸・あん摩マッサージ指圧師の国家資格者でもあるが、現在はランニングウォッチやパワーメーターなどのデバイスを活用しながら、効率的にマラソンやランニングの目標を達成するためのサポートをしている。

自分自身もマラソンやトレイルランニングの実践者として、常に挑戦を続けている。

<メディア掲載実績>
テレビ NHKまちかど情報室
雑誌 Tarzan(マガジンハウス)
雑誌 トレイルラン2017夏号(山と渓谷社)
新聞 長崎新聞
ラジオ 中央FM
専門誌 月刊トレーニング・ジャーナル 他多数

この人が書いた記事  記事一覧

  • 「才能の正体」から学ぶ、マラソンの才能・能力を伸ばすために必要な考え方【編集長コラムVol.1】

  • 【新企画】編集長コラムがスタートします!

  • Garmin(ガーミン)のアウトドアウォッチInstinct(インスティンクト)機能まとめ

  • 【最新ウェアラブルデバイスHumon Hex】ランニング時にリアルタイムで筋肉中の酸素を計測し、疲労状態を可視化する!

関連記事

  • ウルトラマラソン完走のために準備しておきたい5つのこと

  • ウルトラマラソンレースで持参したい!必須ランニンググッズ・ベスト5!

  • ウルトラマラソンにも対応可能!おすすめランニングウォッチ・ベスト3!

  • ウルトラマラソンのトレーニングでやってしまう4つの間違いとは?

  • ウルトラマラソン完走のために必要な5つの練習・トレーニング方法

  • ウルトラマラソンレースで役立つウエストポーチはこれがオススメ!