女性ランナー必見!ランニングで気をつけるべき爪のケガと対処法!

ランニングで起こりやすい膝の痛みについて前回は書いてきました。今回はもう一つなりやすいケガの「爪下血腫(そうかけっしゅ)」についてお話ししていきます。要は爪と皮膚との間に血が溜まってしまう状態のことを指します。徐々に走れる距離が増えてくると起きやすくなるこのケガ。名前だけ見てもどんなメカニズムで起きるのか?あまりピンとこないですよね。詳しく書いていきますね!

爪下血腫になるまでの一部始終

いつも通りランニングを終え、靴を脱ぎ靴下も脱いでみると、なんと足の親指の爪がドス黒くなっていたのです!

根元から半分くらいまでじわ~っと。特に痛みもなく気付かなかったのですが、見るも無残!そして数日後には爪全部が真っ黒に!なったことがある人にはきっとわかってもらえると思います。仕事でいつも着替える時に裸足になりますが、たいてい2,3度見されていました。見た目も見た目だから聞くに聞けないようで自分から「実はランニングで爪やっちゃって…」と説明。それくらい目立つし、何だかかわいそうな爪になってしまうのがこの爪下血腫。

初めての経験だったこともあり「このまま親指が壊死して指切断とかになったらどうしよう・・・まずは病院に行かないと・・・」と思うものの、果たしてこれは何科に行けば良いのか?わかりませんでした。まずは皮膚科に電話して聞いてみると「そういった場合は形成外科へ…」と言われたため、今度は形成外科へ聞いてみたら「それは皮膚で起きていることなので皮膚科へ…」とたらいまわし状態に。とりあえずネットで調べて同じようない人を見つけようと調べたてみたら、病院に行っても全部爪を無理矢理剥がされるという情報を見つけて病院に行くことが怖くなる一方。どうなるんだ、私の爪…。

いろいろ調べた結果、「そのまま自然に生え変わるを待ちました」というカキコミを見つけて、私も様子を見ることにしました。

結局約1年で新しいきれいな爪に生え変わりました。根元からだんだんと新しい爪が生えてきて、赤黒い爪を上へ上へと追いやってくれました。赤黒い爪が半分くらいまで上がってきたとき2枚爪のようになってしまい、パカパカと半分だけ外れるようになりつつも我慢していたらある日ポロリと赤黒い爪だけとれてきれいな爪に生まれ変わりました。

余談ですが、夏の時期は特に女性の場合、爪を隠すのに一苦労です。もし、爪下血腫になってしまった女性の方は、ボルドーやネイビーなどの暗めの色のマニキュアならば隠せるのでお勧めします。塗っていないと、じろりと見られることが多かったです。思いこみでなくこれは本当です!それくらい爪全体が物凄い色に変わってしまうんです。

爪下血腫の治療法

周りのランニング友達にもこの話をしたら「私もなったことある~」という方によく出会いました。みんなやはり自然に生え変わるのを待った、との事です。ですがこれは痛みが伴わない場合においてです。もし痛みがあるようでしたら、病院に行って、一度見てもらう必要があります。

爪下血腫とは違いますが、合わないシューズを履いて走った時に巻爪の影響で爪の下で炎症が起きて根本の辺りが膿んでしまったこともあります。その時はさすがに痛みがあったので、我慢できずに皮膚科に行きました。そこでの治し方は、爪の上から針のようなもので刺して、中の膿を抜いていきます。それだけで、だいぶ痛みは引きました。塗り薬とガーゼをもらって終了。爪も剥がされずに済みました。

炎症が起きてしまったまま放置すると、悪化してさらに悪い状態になってしまうので、痛い時は病院に行く、痛くなければ経過観察として、まずは様子を見ていきましょう。

爪下血腫の予防法

今となっては笑い話ですが、ドス黒く変色した爪が当時は不安でしたし、目立つし本当に嫌でした。これもシューズ選びや履き方を変えるだけで、防止できます。

なぜかというと、靴の履き方やサイズがあっていないために起きてしまう足の指の爪の内出血だからです。ぴったりすぎるシューズも指先に圧力がかかりますし、大きすぎても走る度につま先が前後・左右にずれて衝撃を受けて内出血してしまうこともあります。私もそれまで靴は何となく選んでいましたし、何となく履いていたので、爪下血腫になっても、ある意味仕方がなかったのかなと反省しています。

これらを踏まえて、まずは靴の選び方!

足の指を動かして、靴の中で自由に動かせるか確認しましょう。

ぴったりサイズを選ぶのではなく、つま先に1.0~1.5cmくらいの余裕があるものがあなたのぴったりのサイズになります。

また、買いに行く時間も出来るだけ夕方~夜の時間帯にします。というのも、ご存じのとおり人の足はむくみの関係で朝と夜とでは足の大きさも違うからです。

また、店員さんにもサイズ感やフィット感を見てもらうのもお勧めです。いろいろ話を聞いてくれると思うので、あなたに合ったシューズを選んでくれます。

そして、次に大事なのは靴の履き方。私はそれまで、たまにしか靴ひもを結び直さず、そのままの状態からスポン!と履いているだけでした。ですが爪下血腫になってからは毎回靴ひもを縛りなおして靴を履くようにしています。ランニングシューズを丁寧に履くことが爪下血腫を防ぐだけでなく、足や膝のケガの予防にもつながります。

ポイントをまとめると、

1 シューズを履いた後に、踵を床に垂直に下ろして、しっかりトントンして足を踵の部分にしっかりと合わせる

2 踵側にしっかり合わせた状態をキープしながら、そのままストンと足全体を床につける

3 そのポジションで靴ひもをしばっていきます。この時たるみやねじれが出ないように気をつけて下さい。めんどくさがらず、ちゃんと下から調整して締め直すのがポイント

そうすることでシューズの中で足がズレにくくなります。

そして一番上はきつくすぎると足首が固定されすぎて走りにくくなりますし、ゆるすぎたらぐらぐらでこれまた走りにくいので、ほどよくキュッと結びます。

上から見てみて余分なスペースが足首周りに出来てなければOK

まとめ

シューズの選び方や履き方一つである程度防止出来る、爪下血腫。なってしまったら元の状態に戻るまで1年以上かかってしまうので、正直しんどいです!

たかが履き方、されど履き方!

相性の良いシューズ選びは長くランニングライフを続けるためにも、とても重要です。

あなたのシューズは大丈夫ですか?一度確認しておいてくださいね。