【アウトドア用スマートウォッチ】Amazfit T-Rexレビュー

近年のスマートウォッチ活況の時代において、健康志向の高まりと共に、ランナー向けのGPSウォッチは「スマートウォッチ化」することが当たり前になったと言っていいでしょう。

以前はランナー向けのGPSウォッチと言えば、ガーミンかエプソンのどちらかを選ぶ人がほとんどでした。

ですが、エプソンはGPSウォッチ市場から撤退し、ガーミン以外のスマートウォッチでもGPS情報を取得しながらランニングやバイク、スイムなどのアクティビティを楽しめる環境になっています。

ですが、登山やトレイルランニングといったアウトドアアクティビティにも対応できるスマートウォッチは、まだまだ少ないのが現状です。

ハードウェアの耐久性はもちろん、アウトドアアクティビティに必要な機能は、まだまだ日常生活の延長線上にはないようです。

ランナーズNEXTでは、これまでにランニンングで活用できるGPSウォッチ、スマートウォッチを紹介してきました。

今回は、まだまだ数の少ないスマートウォッチ×アウトドアウォッチという切り口で、Amazfit T-Rexというスマートウォッチを紹介したいと思います。

Amazfitとは?

今回紹介するAmazfit T-RexはAmazfitシリーズの中の1つの製品であり、2013年に設立されたHuami Corproation(ニューヨーク証券取引所に上場している)が手掛けるブランドです。

HuamiはXiaomi(シャオミ)のスマートウェアラブル製品(Mi bandシリーズ、体組成計等)のデザインと製造を一手に引き受けているXiaomiの戦略的グループ企業となっています。

少し複雑ですが、Amazfitはシャオミが手掛けるスマートウォッチと言ってもいいでしょう。

Amazfitの中でも、用途によっていくつかのスマートウォッチが展開されています。

その中のハイエンドモデル、T-Rexを今回紹介していきます。

Amazfit T-Rexのスペック

アウトドアウォッチとして展開されているT-Rexですが、アメリカ国防省の耐久性試験MIL-STD-810Gに準拠し、過酷なアウトドアフィールドでも使用できるスマートウォッチとなっています。

最低-40°Cから最高70°Cまで極端な温度や条件に耐え得る設計になっているとのこと。

非常に耐久性に優れたアウトドアウォッチであり、スマートウォッチです。

一見すると、非常に重量感がありそうな感じがしますが、実際の重量は61gと一般的なアウトドアウォッチと比較すると軽量モデルとなっています。

カラー展開はアーミーグリーン、カモ・グリーン、カーキの3色。

日本では今のところブラックの展開はないようです。

<Amazfit T-Rexのスペック>

■サイズ(厚さ)

47.7 × 47.7 × 13.5 mm

■重量

58g

■ディスプレイ解像度

360 × 360 ピクセル (有機ELディスプレイ)

■レンズ素材

Corning ゴリラガラス 3

■防水機能 

50m防水

■稼働時間

・GPS+心拍計測: 約20時間

・ベーシックウォッチモード:約66時間

※スマートフォンとの接続をオフにした状態。

・デイリーユースモード 約20日間

※デイリーユースモードは心拍計測、 睡眠計測を常にON、GPS計測を1日に13分、150のメッセージ通知、30回手首を挙げてスクリーンをスクリーンをアクティブに、その他5分間の操作を行う場合を仮定した時間となっています。

■価格¥27,800(税込

T-Rexのインプレッション

 

では次に、Amazfit T-Rexのインプレッションと実際の使用感について、紹介していきます。

デバイスの厚みはありますが、重量感はそれほどでもなく、アウトドアウォッチというカテゴリーの中では軽量級です。

かと言って、安っぽさもなく、ディスプレイの解像度も申し分ありません。

一般的なランニング系GPSウォッチの解像度は240 × 240ピクセルとなっているものが多いので、比較をすると非常に見やすいです。

もちろん、T-Rexよりも解像度の高いスマートウォッチはありますが、360 × 360 ピクセルの解像度があれば、何の不満もなく使用できます。

時計はもちろん、専用のアプリ(Zepp)は日本語対応済みです。

スマートウォッチ機能は実用性の高いものを厳選して搭載しているように感じます。

なので、他のハイスペック・スマートウォッチに比べるとシンプルな操作性で、心拍計測、天気、ミュージックなど必要な情報に簡単にアクセスすることが可能です。

ただ、個人的に気になったのは、ベルト部分の硬さ。

シリコン性のバンドの装着に慣れている人は素材の硬さが気になるかもしれません。

ウォッチフェイス(文字盤)の種類は計30個。ただし、全て男性向けにデザインされたようなものばかりとなっています。

時計そのもののデザインも含めて、男性向けのデバイスと言っていいでしょう。

Amazfit T-Rexのインプレッションと使用感の詳細は動画で話をしてみましたので、ご覧ください。

まとめ

ここまでAmazfit T-Rexについて紹介をしてきました。T-Rexは残念ながらデザイン等を含めて、女性向けではなく、完全に男性向けのデバイスです。

ウォッチフェイスのデザインも女性好みのものはなさそうです。

個人的にはカラーバリエーションの中に王道のブラックがないこと(国際版にはブラックがあります)、ベルト部分の硬さが気になりました。

ですが、27,800円という価格帯で、360×360ピクセルの有機ELディスプレイ、アウトドアアクティビティやラン、バイク、スイムにも対応できるデバイスということで、コストパフォーマンスとしては最高のデバイスです。

スマートウォッチとしての機能も申し分ありません。

Amazfit T-Rexはアウトドアユースできるスマートウォッチで、なるべく価格を抑えたい!という方にオススメのデバイスです。