風・気温・湿度の影響を考慮できるランニング用パワーメーターStryd Version3(V3)レビュー

この中の8:06地点にカーソルを合わせると、312Wのパワーを発揮している時、その内の20%はAir Power(この時は主に向かい風)の影響を受けていることが分かります。

312Wの20%なので、62.4Wです。もしStryd V2でパワーを計測していた場合は単純に考えると、312-62.4=249.6Wになってしまいます。

この日は特に風が強い日だったので、Air Powerが大きく出ていますが、ランニング中は風・空気抵抗の影響を受けていることが分かります。

ちなみに、無風状態でもランニング中は空気抵抗を受けることになるので、Air Powerが発生。ランニングスピードが上がると、Air Powerも大きくなります。

グラフ上で灰色部分が無い箇所は「この時は空気抵抗以上の追い風を受けながら走っていたんだな」と判断すればOKです。

全体として、Stryd V3はStryd V2に比べてパワーの値が大きくなる傾向にあるようです。

パワートレーニングを実施する上で重要な指標であるFTP(Functional Threshold Power)/CP(Critical Power)に関しても、数値は大きくなります。

2019年9月時点では、温度や湿度に関する情報は表示されていません。センサーそのものは搭載されているので、今後のソフトウェアアップデートによって、表示されるようになるでしょう。

また、Air PowerはスマートフォンのStrydアプリでは表示されず、Power Centerのみで表示されるようになっています。

ソフトウェアの違いについて、動画でも解説してみましたので、合わせてご覧ください。

 

まとめ

ここまでStryd V2とStryd V3の見た目やパッケージの違い、取得できるデータの違いを紹介してきました。

これまではランニングパフォーマンスを考える上で、気温、湿度、風といった外部環境の変化に対応することは難しい状況でした。

気温が高ければ走り辛いし、向かい風が強ければ走り辛いことは感覚的には理解できますが・・・。

ですが、気温、湿度、風の情報が取得できるようになることで、例えばレース中にどれくらいのペースで走ればいいのか?が「ある程度」掴めるようになってきます。

これから「気温とランニングパフォーマンスの関係性」に関するデータは蓄積されていきます。そういった情報を元に、自身のレースプランを考えることも可能です。

また、例えば気温10℃ 5:00/kmで走った時と、気温30℃ 5:00/kmで走った時では心拍数の上がり方も変わってくるでしょうし、同時に深部体温の上昇にも違いが現れてきます。

深部体温の上昇に違いが出てくれば、発汗状況も変わってくるでしょう。

結果的に、ランニング中にどれくらいの水分を取ればいいのか?も変わってきます。

特に市民ランナーの場合、競う相手は自分自身である場合がほとんどであり、レース中の駆け引きがあるわけではありません。

何が言いたいかというと、対戦型のスポーツに比べて分析にかかる手間は少なくて済みますし、自分自身のパフォーマンスデータを分析し、ビックデータを活用することができれば成長・進化するためのヒントは必ずあるということです。

身体の「中」でリアルタイムにどんな反応が起きているのか?までは取得できる状況ではありませんが、今回新たに取得できるようになった気温、湿度、風の影響をトレーニングやレースで活かしていきましょう。