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サハラマラソンで実際に使った装備・持ち物リストを全公開

おすすめランニンググッズ エクストリームマラソン
この記事は約 17 分で読めます。 12,266 Views

毎年3月末〜4月上旬に開催されるサハラマラソン。アフリカのモロッコで開催される7日間、6ステージで250㎞もの距離を走る(歩く)ステージレースとして、日本でも認知度は年々増しています。

サハラ砂漠を走るというインパクトは大きいと思いますが、最大の特徴は7日間のステージレース中に必要な食料、水、その他生活に必要な装備・持ち物は全て背負って走るということです。

※水は各チェックポイント毎に支給されます。

サハラマラソンのレギュレーションによると、荷物の総重量はは6.5kg〜15kgにまとめなければなりません。食料も7日間で14,000kcal以上と定められています。概ねザックの総重量はスタート時点で10kg前後になる人が多いようです。筆者の場合は11kg程度。ここに750mlの水が2本加わることで、トータル12.5kgがスタート時の荷物の総重量となりました。

サハラマラソンを完走する上で、どんな戦略を取るのか?どんな荷物を持っていき、どんな荷物を持って行かないのか?は非常に重要です。

そこで今回は、筆者自身が2015年の第30回サハラマラソン(30th Marathon Des Sables)の際に持参した装備や持ち物の全てを公開し、実際のところそのアイテムがどうだったのか?というコメントも加えて、ご紹介していきたいと思います。

サハラマラソンを完走するということが最大の目的であるならば、ご紹介するアイテムの中で不要なものもいくつかあります。不要なものに関しては、ご自身で取捨選択して下さい。

装備・持ち物の全て(持ち物リスト)list

これらがサハラマラソンに持参した持ち物の全てです。

大きく分けると、食料系、大会指定の必須アイテム、任意アイテム、レースウエア関係に分けることができます。

※筆者の場合は、加えて4つのアイテムを持参しましたが、一般的には不要なアイテムです。

今回は、その中でも食料系、任意アイテム、レースウエア関係をピックアップして紹介していきたいと思います。

食料系

まず食料系から。トータル14,000kcal以上の食料を持参しなければなりませんが、当然のことながらナマモノはNG。日持ちするもので、かつ軽量の食料品(レトルトもの、乾燥したもの)を買い揃えなければなりません。

購入の前に、考えたいことは7日間のレースの中で何度「きちんとした食事」を摂ることができるかを考えたほうがいいということ。

レース自体はおおよそ、

1日目30〜40㎞

2日目30〜40㎞

3日目30〜40㎞

4日目80㎞〜90㎞(オーバーナイトステージ)

5日目40㎞

6日目10〜20㎞

という流れで進んでいきます。食事=1日3回と言うよりも、基本的に日中は走っているので、昼食=行動食だと考えていただければ大丈夫です。

つまり、1〜3日目、4日目はそれぞれ2回、固形燃料等で火を焚いて、温かい食事を摂ることができます。

厄介なのは4日目のオーバーナイトステージで、ゴールする時間帯によって、食事の回数も変わってきます。

朝レースがスタートして、速い人だと日をまたいで少し、途中で仮眠を取らずに進むと、多くのランナーが日の出の時間頃〜お昼頃までにはゴールします。

となると、オーバーナイトステージの日は、次のフルマラソンステージが始まる日の朝食までに、きちんとした食事は3回(オーバーナイトステージ前の朝食、ゴール後の昼食、夕食)と考えていいでしょう。

6日目はレース自体が短く、朝食のみ取っておけばmゴール後の昼食は支給されます。

なので、きちんとした食事の回数は基本的に12回。

12回のパターンとしては、米系+麺系+カロリーバー系、米系×2+スープのような形で、炭水化物2種+1品で構成し、行動食はエナジージェルやお菓子系で補給していきました。

食事、行動食共に、甘いモノが重宝します。

レース後半になってくると、同じような食事に飽きたり、疲労で胃にモノが入らなくなったるする人が出てきます。食えないと動けないので、走る力もそうですが、食べる力がサハラマラソンを快適に完走するには必要です。

個人的にオススメはエネルギー効率を考えると、ばななチップスとメダリストエナジージェル。エネジージェルは通常、口に含んで水で流し込む必要がありますが、メダリストのエナジージェルは水分無しでも飲めるくらい砂漠レースにはマッチしています。

食事はアルファ米が中心になると思いますが、正直飽きてきます。なので、非常食用(詰め替え用)のカップヌードルや麺類はあった方がいいと思います。

温い水ばかり飲んでいると、飽きるので、クエン酸の顆粒をいくつか持っていきました。レースの疲労回復+ジュースとしての役割も担ってくれたと思います。ただ、レース中に摂取すると無意識に水分摂取が過剰になり、ボトルの水がなくなってしまうので、注意が必要です。

一度、クエン酸入りドリンクを飲み過ぎて水がなくなり、相当焦りました・・・。

補足

カロリーメイトはパサパサしていて、受け付けない・・・という人が多いようでしたが、個人的に朝食で非常においしく食べることができました。何を言いたいのかというと、食料の合う、合わないは人によって様々だということです。

任意アイテム

任意アイテムとは言え、砂漠で7日間過ごす上でなくてはならないアイテムばかりです。実際に持って行ったものを1つずつ紹介していきます。

バックパックと750mlのボトル2本(RaidLight)

バックパックは必須アイテムですが、ボトルとセットで考えたほうがいいため、こちらで紹介をしておきます。RaidLight Olmo 20lとバックパックのフロント部分に装着するタイプのボトル2本の組み合わせが、海外の選手も含め、最も多いようでした。

もし20lで足りない場合は、ザックのフロント部分に4lのポーチを追加することができるので、荷物を整理する段階で足りなければ購入しておきましょう。基本的には無しで大丈夫です。

サンダル

レース中以外のビバーク生活では、基本的にサンダルか裸足で生活します。テントの中では裸足ですが、移動は全てサンダルです。なぜなら、ゲーターが付いているシューズを脱いだり履いたりするのが面倒なのと、マメや靴擦れがあった時にわざわざシューズを履くのは非常に大変だからです。

ここでも軽量化は意識したいですが、小石の上を歩かなければならないので、ある程度のクッション性は必要です。

筆者の場合は、多少の重さがありましたが、クッション性があり、踵まで固定してくれるタイプのサンダルを持参しました。

これに関しては間違いなかったと思います。サンダルライフは快適でした。

ダウンジャケット上下

砂漠の夜は非常に寒く、風も強くなるので、軽量かつコンパクトにたたむことができるのダウンジャケット(上下)が必要です。

筆者が持って行ったのはジャケットで130g、パンツで226gとパンツが少し重いですね。ジャケットは超軽量級です。

砂漠生活では何ら支障はありませんでしたが、ダウンパンツの代わりに超薄手のロングパンツを持っていけば良かったなと後悔。というのも、レース中に日焼け+汗疹で皮膚がやられてしまい、タイツを履くのが非常にシンドくなりました。特に後半。

結果的にあまりに水膨れがひどくなったので、同じテントメンバーに薄手のロングパンツを借りて、チャリティーステージを何とかクリアしました。筋肉や関節の怪我を心配される方も多いと思いますが、皮膚の怪我も侮るなかれです。

ウィンドジャケット(レインウエア)

ステージレース中、ほとんど出番はありませんでしたが、オーバーナイトステージの夜間走行(歩行)中に活躍。夜道はヘッドライトの明かりだけで進まなければならなず、砂地やちょっとした岩場ばかりなので、走るのもリスクがあります。

気温も低くなってくるので、レインウエアは持っておいたほうがいいでしょう。雨が降らないとも限りませんので。重量も168gということで、一般的なコットンTシャツよりも軽いものをチョイス。

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ライター紹介 ライター一覧

浦中宏典

浦中宏典

ランナーズNEXT 編集長

株式会社ストレッチサポート 代表取締役
1983年8月12日 長崎県長崎市生まれ

高校卒業後、大学でスポーツ科学(運動生理学・バイオメカニクス)を学び、トレーナーとしてスポーツの世界で実績を積む。

主な活動実績はJR東日本硬式野球部、サントリーサンゴリアス(ラグビー・トップリーグ)、国際テニストーナメント、世界陸上大阪大会、日本大学フェニックス(アメリカンフットボール)他。2011年、サハラマラソンランナーのトレーナーとしてトレーニングと身体のケアを担当。

2011年4月に会社を設立。
テクノロジーの力でスポーツアクティビティを今より楽しくすることで、「もっとチャレンジしたくなる世の中を創る」
ために事業活動を行っている。

2015年4月に開催されたサハラマラソンにランナー兼トレーナーとして出場・完走。
2017年9月にはアメリカ ユタ州を中心に開催されるGrand to Grand Ultra(7日間6ステージ273㎞のレース)に参加し完走を果たす。

鍼灸・あん摩マッサージ指圧師の国家資格者でもあるが、現在はランニングウォッチやランニング用パワーメーター(Stryd)などのデバイスを活用しながら、効率的にマラソンやランニングの目標を達成するためのサポートをしている。

自分自身もマラソンやトレイルランニングの実践者として、常に挑戦を続けている。

<メディア掲載実績>
テレビ NHKまちかど情報室
雑誌 Tarzan(マガジンハウス)
雑誌 トレイルラン2017夏号(山と渓谷社)
新聞 長崎新聞
ラジオ 中央FM
専門誌 月刊トレーニング・ジャーナル 他多数

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