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なぜトレイルランニングはマラソン程に普及しないのか?

 2016/10/25 ランニングお役立ち情報
この記事は約 6 分で読めます。

日本能率協会総合研究所が2014年に発表したトレイルランニングに関する実態調査によると、トレイルランニング参加人口は約 20 万人。今後参加が期待できる潜在人口は約 70 万人となっています。

調査の詳細はマラソン・ジョギング実施者の 3.2%がトレイルランニングを実施しており、参加人口は約 20 万人(19 万 8 千人) と推計。今後の参加意向がある潜在層は、約 70 万人(70 万 9 千人)と推計されています。

マラソン人口が1,000万人だとすると、トレイルランニングは年々人気が高まっているとは言え、まだまだ普及していないのが現状です。

参考:ランニングブームは定着したのか?日本のランニング人口1,000万人に対する疑問

では、なぜマラソン人口に比べてトレイルランニングの人口は少ないのか?まだまだ普及していないのか?を考えると共に、どうすればよりトレイルランニングが普及し、トレイルを楽しむ人達が増えていくのかを合わせて考えてみたいと思います。

マラソンの継続率が低い

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まず、そもそも論として、何か運動を始めようと思った時に、いきなり「トレイルランニングを始めよう!」という人は極稀です。基本的にはランニングやマラソンの延長でトレイルランニングを始めます。もしくは登山の延長で。

なので、トレイルランニングの参加人口がランニング人口を上回ることは、まずあり得ません。

まずは、これらの事実を踏まえておく必要があります。

ここで一度、ランニング人口に関する現状を見てみましょう。

スポーツメーカー・デサントが、2013年秋に20~39歳の男女を対象に行ったアンケート調査によると、ランニングを1年以上継続できた人はわずか23.6%。半年以内に辞めてしまった人が67%を超えるというデータがあります。20~39歳のいわゆる継続率と40歳以上の継続率を比較すると、恐らく後者の継続率の方が高いでしょう。

それを加味したとしても、継続率が低いことは変わりません。

つまり、トレイルランニングをどう普及させるか?という問いよりも、いかにランニングそのものを継続させることができるか?という問いに対し、どうアプローチしていくかが重要です。

もちろん、全てのランナーがトレイルランニングに移行する、もしくはマラソンとトレイルランニングに取り組むわけではありません。

ですが、マラソンに取り組む人に、トレイルランニングを新たな選択肢の一つとして提案していくためには、そもそもランニングが継続できているということが前提にあるわけです。

気軽に一人で取り組めない

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仮にランニングの継続率が今より上がったとしても、トレイルランニングを始めるためのハードルはいくつかあります。

トレイルランニングをやってみたいなと思ってはいるものの、なかなか始められないという人が多いのは事実です。

では、なぜ始められないのかというと、一人でやるにはハードルが高いから。

時間的ハードル

ランニングやマラソンは一人で思い立った時にできます。

ランニングシューズさえあれば、場所を問わずに走ることができるわけです。ですが、トレイルランニングは、当然のことながら山を走ります。

家の目の前に山がある人は別ですが、基本的には山まで行って、そこから走らなければなりません。

多くの場合、近くに適した環境がないわけです。

もし、山に行くまでに電車で1時間かかるとすると、往復2時間。ランニングに1時間かかるとすると、家から走り始める場合に比べて、それだけでも多くの時間を費やすことになります。

1回につき3時間を要する場合、なかなか気軽にひとっ走りとはいきません。

ランニング中の怪我

一人で山を走っている時に怪我をしてしまった場合、基本的に対処するのは自分自身です。これはロードを走っている場合でも同じですが、街中であれば電車やバスもあります。タクシーを使うことだってできます。

そこが見知らぬ土地であったとしても、最悪誰かが助けてくれるわけです。

なので、大怪我でもしない限り、その場で怪我の処置をすることはなく、自宅に帰ってからアイシングなり病院に行くなどの選択をします。

もちろん、ロードを走っていても怪我はしたくありません。ですが、その日の怪我を心配してランニングをしないという人は基本的にいないはずです。

トレイルランニングの場合は、特に足首の捻挫を心配する人が多く、山の中で怪我をしてしまったらどうしよう・・・という不安から、なかなかトレイルランニングに踏み込めないという人も多いようです。

加えて、走っている途中で道がわからなくなったらどうしよう・・・などの不安もあるでしょう。

知識がない

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トレイルランニングが普及していかない理由として大きいのが知識の問題です。

地図が読めないということもそうですし、前述した怪我に対する応急処置、どんな準備をすれば良いのか、何が必要なのかが分からない・・・

など、トレイルランニングを始めるには前提となる知識が必要です。

もちろん、トレイルランニングを始めるに辺り、高度な専門知識は必要ありません。

ですが、例えばある程度の時間を走るのであれば、バックパックが必要で、ランニングシューズよりもトレイルランに特化したシューズの方が良いと言う情報があったとしても、バックパックはどれくらいの容量でどんな機能があるものが良いのか?どんなシューズを選べば良いのか?選択肢は多岐にわたります。

人によっては、「何が分からないのかが分からない」という人も多いのではないでしょうか。

普通のランニングであれば、良くも悪くも知識無しで走り始めることができます。

決して知識が不要なわけではありませんが、始めた後からでも必要に応じて知識を入れることは可能です。

トレイルランニングの場合は、走り始める前にある程度の前提となる知識が必要になるのが1つの特徴です。

トレイルランニングの普及を目指して

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確かに、トレイルランニングはスタートするのにいくつかのハードルが存在します。

ただ、ロードランニングにはない楽しみがあるのも事実です。実際に「山に魅了された」人達も多いはず。

ですが、走ってみなければ楽しさを体験することはできません。

そこでランナーズNEXTでは、不定期ですが主にこれからトレイルランニングを始めたいという方を対象に、上記の課題を解決すべく、ワークショップを開催しています。

イベント情報はメールマガジン・ランナーズNEXT通信内でお知らせします。

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ライター紹介 ライター一覧

浦中宏典

浦中宏典

ビジネスアスリート
データサイエンティスト

株式会社ストレッチサポート 代表取締役
1983年8月12日 長崎県長崎市生まれ

高校卒業後、大学でスポーツ科学(運動生理学・バイオメカニクス)を学び、トレーナーとしてスポーツの世界で実績を積む。

主な活動実績はJR東日本硬式野球部、サントリーサンゴリアス(ラグビー・トップリーグ)、国際テニストーナメント、世界陸上大阪大会、日本大学フェニックス(アメリカンフットボール)他。2011年、サハラマラソンランナーのトレーナーとしてトレーニングと身体のケアを担当。

2011年4月に会社を設立。
テクノロジーの力でスポーツアクティビティを今より楽しくすることで、「もっとチャレンジしたくなる世の中を創る」
ために事業活動を行っている。

2015年4月に開催されたサハラマラソンにランナー兼トレーナーとして出場・完走。
2017年9月にはアメリカ ユタ州を中心に開催されるGrand to Grand Ultra(7日間6ステージ273㎞のレース)に参加し完走を果たす。

自分自身も実践者として、常に挑戦を続けている。

<メディア掲載実績>
テレビ NHKまちかど情報室
雑誌 Tarzan(マガジンハウス)
雑誌 トレイルラン2017夏号(山と渓谷社)
新聞 長崎新聞
ラジオ 中央FM
専門誌 月刊トレーニング・ジャーナル 他多数

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