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サハラマラソン・オーバーナイトステージ練習会【熱海〜東京】レポート

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去る2016年2月5日(金)〜6日(土)、第31回サハラマラソンに向けたオーバーナイトステージ練習会が開催されました。

関西では昨年からサハラマラソン・オーバーナイトステージ練習会 in 有馬温泉が開催されています。

関東では、初開催ということもあり、昨年のサハラマラソンに出た経験も踏まえて、実際のラン体験をしてきました。

2016年1月29日にオープンしたばかりのカオサン熱海温泉旅館&ホステルを2月5日の18:00にスタートし、東京・経堂にあるパクチーハウスまでの約89㎞を走破(踏破)します。

制限時間や決められたコースがあるわけではありませんが(もちろん、目安となるチェックポイントは設置)本番さながらの睡魔と全身の痛みに耐えながら(それでも楽しい!)ゴールを目指します。

サハラマラソン・オーバーナイトステージとは?

そもそも、サハラマラソンとは毎年3月末〜4月上旬に開催されるステージレースで、アフリカのモロッコで開催されます。7日間、6ステージで250㎞もの距離を走破(踏破)します。最大の特徴は7日間のステージレース中に必要な食料、水、その他生活に必要な装備・持ち物は全て背負って移動しなければならないということです。
※水は各チェックポイント毎に支給されます。

30回大会を例にすると、6ステージの内訳は、1日目36.2㎞、2日目31.1㎞、3日目36.7㎞、4日目91.7㎞、5日目42.2㎞、6日目11.5㎞という流れで開催され、この中の4日目がオーバーナイトステージ。レース中唯一、夜間も走り(歩き)続けなければならないステージです。

例年、4ステージ目にオーバーナイトステージが設定されているようです。

しかも4日目に90㎞以上のステージがあるということで、多くのランナーの最難関ポイントとして立ちはだかります。3日間で100㎞以上を踏破している中での90㎞は、特に初参加のランナーにとって恐怖です。

初参加のランナーを応援するために

なので、できるだけ本番のレースに近いシチュエーションを作りながら、初参加のランナーにとって有意義な時間を作り、皆で共有しよう!というのが今回の練習会の趣旨だと個人的には思っています。

もちろん、経験者も「またあの時の(疑似)体験をしたい!」という思いは絶対にあるはず。サハラマラソンはある意味、それくらいのインパクトを持った大会です。

練習会当日は、30回大会の完走者で、サハラマラソン・オーバーナイトステージ練習会【関東版】の主催者でもある佐谷氏を筆頭に、31回大会に出場する4名(内1名は4度目の参加!!)のランナー、32回大会出場予定のランナー1名、経験者は計4名、トータル8名で行われました。

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※スタート前のブリーフィングの様子。

スタート前のブリーフィングでは、参加者の自己紹介やチェックポイントの確認などが行われました。

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※熱海ではカオサン熱海温泉旅館&ホステルでしか手にはいらない「世界の宝富士山地ビール」を頂きながら。

サハラマラソンメンバーは苛酷さよりも「楽しさ」が第一優先!ということで!

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※練習会参加メンバーと!この後、真鶴駅、小田原駅でそれぞれ1名ずつが合流。

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※小田原駅近くの某飲食店にて。全員が集合!

小田原チェックポイントでは最初のエネルギー補給タイム!鍋が全く温まらないというハプニングがあったせいで、約1時間半のタイムロス。

その代わり、ガッツリエネルギーとたんぱく質、ガソリンまで注入できました。

※練習会では自給自足ではなく、補給は基本的に道中の各コンビニを活用します。

と、ここまでは非常に楽しかったわけですが、この先の夜間走行(&歩行)は寒さとの戦い。最低気温1℃台の中を進みます。

走っていると暖かさは確保できますが、止まったり、歩き始めると一気に身体が冷え始める環境。

距離を重ねる毎に足も重くなり、幾度となく睡魔も襲ってくるので、徐々に元気もなくなってきます。

サハラマラソンレース本番も夜間はとても寒く、辺りは何も見えないので、ヘッドライトの明かりだけを頼りに、ただただ進んでいくしかありません。確かに日中の暑さはありませんが、景色を楽しむこともできないので、自分自身と対話しながら孤独との戦いになってしまいます。

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※それでも楽しく前に進むしか無い!!

今回の練習会はそれぞれが勝手にゴールを目指すというスタンスではなく、全員でゴールを目指すスタイル。途中で仮に離れてしまっても、ポイント毎に集まりながら着実に目的地を目指していきました。

同じ体験・経験を共有することで、新たな繋がりが生まれたり、より深い繋がりに発展する機会になるのではないでしょうか。

サハラマラソンレース本番でも、新たな出会いが待っているはずです!!

翌朝まで続いた今回の練習会はそれぞれの目的・目標が達成された状態で、無事に終了しました。

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※サハラマラソンに参加するメンバーは長い距離でも「楽しむ力」を持っている!!

編集後記

サハラマラソンに向けたトレーニングは単に距離を踏むだけであれば、ウルトラマラソンなどのレースに参加すればいいわけです。ですが、サハラマラソンは特別な場合を除いて、基本的に他人からのサポートはありません。

練習の段階で、夜通し一人で90㎞近く走るのも、かなりハードルが高いと言えるでしょう。

サハラマラソン・オーバーナイトステージ練習会では、夜通し長い距離を走ったり、歩いたりできる環境があるだけではありません。本番で使用するザックを背負いながら、同じレースに挑む仲間との交流、以前に参加した複数のメンバーからの体験談やアドバイスを直接受けることのできる素晴らしい機会でした。

さらに、過酷な環境下に身を置くことで、多くの「感謝」が生まれます。一緒に参加している仲間への感謝、途中で口々にする食べ物や飲み物への感謝など。1杯の温かいコーヒーでも、極寒の中でいただく1杯は、身体に染み渡る感覚が味わえます!

個人的にもサハラマラソンを目指す皆さんと、そして一緒にサハラマラソンに出た参加者と久しぶりにお会いできて、とても有意義な時間を過ごすことができました。長い距離を走ること以外にも色んな経験のできるサハラマラソン・オーバーナイトステージ練習会、そして本番のサハラマラソンは本当に沢山の人に経験していただければと思っています。

「自分にはサハラなんて関係ない!」と思っていた人でも、ほんのちょっとしたきっかけから、サハラマラソンを目指すことになってしまった・・・という人が圧倒的にに多いわけですから、決して他人事ではありません。

来年以降も同時期に、サハラマラソン出走予定者と「いつかはサハラマラソンを走ってみたい!」というランナーのために、きっとサハラマラソン・オーバーナイトステージ練習会が開催されることでしょう。

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ライター紹介 ライター一覧

浦中宏典

浦中宏典

ビジネスアスリート
データサイエンティスト

株式会社ストレッチサポート 代表取締役
1983年8月12日 長崎県長崎市生まれ

高校卒業後、大学でスポーツ科学(運動生理学・バイオメカニクス)を学び、トレーナーとしてスポーツの世界で実績を積む。

主な活動実績はJR東日本硬式野球部、サントリーサンゴリアス(ラグビー・トップリーグ)、国際テニストーナメント、世界陸上大阪大会、日本大学フェニックス(アメリカンフットボール)他。2011年、サハラマラソンランナーのトレーナーとしてトレーニングと身体のケアを担当。

2011年4月に会社を設立。
テクノロジーの力でスポーツアクティビティを今より楽しくすることで、「もっとチャレンジしたくなる世の中を創る」
ために事業活動を行っている。

2015年4月に開催されたサハラマラソンにランナー兼トレーナーとして出場・完走。
2017年9月にはアメリカ ユタ州を中心に開催されるGrand to Grand Ultra(7日間6ステージ273㎞のレース)に参加し完走を果たす。

自分自身も実践者として、常に挑戦を続けている。

<メディア掲載実績>
テレビ NHKまちかど情報室
雑誌 Tarzan(マガジンハウス)
雑誌 トレイルラン2017夏号(山と渓谷社)
新聞 長崎新聞
ラジオ 中央FM
専門誌 月刊トレーニング・ジャーナル 他多数

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